2022年9月14日、Amazonは電子書籍リーダーの「Kindle」をリニューアル、予約販売を開始しました。
スペック
特徴
「Kindle」は2年ぶりのリニューアルで、時期的なものや、キッズモデルの選択できるカバーの種類が減ったことなどから近いうちのリニューアルが予想されていて、2022年8月末にキッズモデルの取り扱いを終了したことでほぼ確定とされていました。
新旧「Kindle」を比較すると以下のようになります。
Kindle (第11世代) | Kindle (第10世代) | |
発売年 | 2022年 | 2019年 |
画面サイズ | 6インチ | |
解像度 | 1448×1072(予想) 300dpi | 800×600 167dpi |
フロントライト | 4LED | |
階調 | 16階調グレースケール | |
色調調節 | 〇 | × |
明るさ自動調節 | × | |
容量 | 16GB | 8GB |
インターフェース | USB-C | microUSB |
バッテリー | 最大6週間(明るさ13、1日30分利用) | |
充電 | 9W (約2時間) | 5W (約4時間) |
Wi-fi | 802.11b/g/n (Wi-fi 4) | |
サイズ | 157.8×108.6×8.0 mm | 160×113×8.7 mm |
重量 | 158g | 174g |
価格(広告付き) | 10,980円 | 8,980円 |
一番大きいのは解像度が167dpiから300dpiに変更されたことでしょう。
「Kindle」ではdpiでしか解像度を表示していませんが、分かりやすく言うと800×600から1448×1072 (過去の例からの予想)に向上しました。
6インチ300dpiといえば、2014年から2018年まで4年以上のロングセラーだった「Kindle Voyage」や、「Kindle Paperwhite(第7世代および第10世代)」と同じ画面サイズ・解像度です。
つまり、エントリーモデルでありながら旧来のミドルクラス相当になったということです。
とはいえ、フロントライト数は4個と旧「Kindle」のままですが。
SoCについては公開されていませんが、「Kindle」シリーズは初代を除いてFreescale社のi.MXシリーズを採用していて、そこを変えてくることはないと思われます。
というか、第10世代に使われていた i.MX6 SoloLite (1GHz)は「Voyage」や「Paperwhite(第10世代)」でも使われています。つまり6インチ300dpiでの表示に何ら不足はないわけで、わざわざこれを変えることはないんじゃないかなと。
ストレージは8GB/32GBから16GB一本に。将来的に大容量モデルも出るかもしれませんが…
Wi-fiは802.11 b/g/n(Wi-fi 4)で変わらず。
まぁそもそも大きくても100MB程度、動画などの大容量ファイルを扱うわけではないのでこれで十分と言えば十分です。
ヘタに802.11ac(Wi-fi 5)や802.11ax(Wi-fi 6)に対応させてもオーバースペック&コスト増ばかりで、消費電力面でも不利になるでしょう。
新旧の比較。右が第11世代です。
ディスプレイ面はエッジの丸みがなくなり、フラットになっています(フラットディスプレイではありません)。
カラーはブラックとデニム。
前世代はブラックとホワイトだったので、カラーを変えてきました。
まとめ
新「Kindle」の価格は広告付きで10,980円。旧「Kindle」の8,980円から値上がりしていますが、米Amazonだと99.99ドルなので、実はかなり安め。
もっとも旧「Kindle」は89.99ドルだったので、上がり幅は日本の方が大きかったりします。
2,000円値上がりはお試しで手にするにはちょっと悩みます。これが9,980円ならまだ素直に受け入れられるのですが…円安のせいでしょうねぇ…
画面が大きく防水でもある「Kindle Paperwhite」が14,800円。
この価格差ならいっそ最初から「Kindle Paperwhite」を買うのもアリかもしれません。
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