Intelのモバイル向けCPU「(多分)Coffee Lake-U」が発表。これで新しいNUCが出るぞ!

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Intel announced in April 2018 that consumers will begin to see a new platform extension with Intel Core i5+, i7+ and i9+ badges on select systems. The new naming structure indicates a device that has the combination of Intel Core performance with the acceleration of Intel Optane memory. (Credit: Intel Corporation)

2018年4月3日、Intelが第8世代Coreプロセッサーの追加モデルを発表いたしました。

今回発表されたのは、TDP45WなゲーミングノートPC向けのHプロセッサー、Iris Plus Graphicsを内蔵したUプロセッサー、デスクトップPC向けのSプロセッサーです。

世間ではHプロセッサーの話題で賑わっていますが、がじぇっとりっぷ的にはUプロセッサーが注目なので、そちらをメインに取り上げます。

Sプロセッサー?他のサイトを見るといいよ。

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スペック

プロセッサーナンバーコア数(スレッド数)標準クロック最大クロックL3キャッシュ内蔵グラフィックTDP
Core i7-8559U 4 (8)2.7 GHz4.5 GHz8MBIris Plus Graphics28W
Core i5-8269U2.5 GHz4.2 GHz 6MB
Core i5-8259U2.3 GHz3.8 GHz
Core i3-8109U2 (4)3.0 GHz3.6 GHz4MB

Uプロセッサーについて

今回発表されたUプロセッサーは、コードネームがこれまでのKabyLake-Rではなく、Coffee Lake-Uになるものと思われます。

参考:Kaby Lake-R

プロセッサーナンバーPassmarkコア数(スレッド数)標準クロック最大クロック(1コア)最大クロック(2コア)最大クロック(4コア)L3キャッシュ内蔵グラフィックGPUクロックGPU最大クロックTDP
Core i7-8650U93684 (8)1.9 GHz4.2 GHz4.2 GHz3.9 GHz8MBUHD Graphics 620300MHz1150MHz 15W
Core i7-8550U82621.8 GHz4.0 GHz4.0 GHz3.7 GHz
Core i5-8350U86541.7 GHz3.6 GHz3.6 GHz3.6 GHz6MB1050MHz
Core i5-8250U75181.6 GHz3.4 GHz3.4 GHz3.4 GHz

KabyLake-Rと比べてベースクロックがだいたい1.5倍になり、グラフィックが”UHD Graphics 620″から”Iris Plus Graphics”となっています。
なお、KabyLakeのIrisシリーズが”Iris Plus Graphics 650″だったので、660か670になるんじゃないかと思われます。

対応チップセットはIntel 300シリーズで、802.11ac(2×2)や、USB3.1 Gen2(10Gbps)にネイティブ対応となります。
また、全モデルOptane Memory対応となり、”Core i9+”、”Core i7+”、”Core i5+”と、プラスマークが付くようになります(TOP画像参照)。

一方、TDPは15Wから28Wとほぼ倍増しており、最近の超薄型ノートPCに搭載するにはちょっと厳しそうです。

ではなぜ取り上げたのかというと、タイトルの通り、Intel NUCに搭載される可能性が高いからです。

第7世代Intel CPUと搭載する現行モデル(BNK/BNHに限る)では以下の3種類のCPUが使われています。
・Core i3-7100U:HD Graphics 630
・Core i5-7260U:Iris Plus Graphics 640
・Core i7-7567U:Iris Plus Graphics 650

見ての通り、Core i3-7100U以外は”Iris Plus Graphics”搭載モデルとなっています。

慣例的に、と言えるかは分かりませんが、他社のNUCサイズPCがノート向けCPU(Core i5-7200Uとか)を搭載するのに対して、Intelは”ちょっといいCPU”を搭載してくる傾向にあります。
そのため、新世代のNUCに他社が採用しているKabyLake-Rを搭載する可能性は低く、前世代を踏襲するならば”Iris Plus Graphics”モデルを搭載するだろうと踏んでいました。

今回こうして発表があったので、現行世代から見るに、Core i7-8559Uは確定じゃないかと。
Core i5については8259U/8269Uではなく、もしかすると発表していない8360Uとかになるかもしれません。

いずれにせよ、そう遠くない未来(6月くらい?)に新世代NUCが発表されるのではないでしょうか。

おまけ

一応、Hシリーズのスペックについても掲載しておきます。

プロセッサーナンバーコア数(スレッド数)標準クロック最大クロック(1コア)L3キャッシュTDP
Core i9-8950HK 6 (12)2.9 GHz4.8 GHz 12MB 45W
Xeon E-2186M2.9 GHz4.8 GHz
Xeon E-2176M2.7 GHz4.4 GHz
Core i7-8850H2.6 GHz4.3 GHz 9MB
Core i7-8750H2.2 GHz4.2 GHz
Core i5-8400H 4 (8)2.5 GHz4.2 GHz 8MB
Core i5-8300H2.3 GHz4.0 GHz

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