2024年4月1日か2日、LenovoはCore Ultra Series 1を搭載した14インチノート「ThinkPad E14 Gen 6(Intel Core Ultra)」および16インチノート「ThinkPad E16 Gen 2(Intel Core Ultra)」を発売しました。
「ThinkPad E」シリーズは安価なシリーズで人気があるのに、なぜかプレスリリースも海外発表もないサイレントリリースとなっていて、発売日がはっきりとしません。
グローバルサイトだと製品ページの登場は3月21日のようです。
スペック
■ ThinkPad E14 Gen6/E16 Gen2 | |
CPU | Core Ultra 7 155H Core Ultra 7 155U Core Ultra 5 125H Core Ultra 5 125U |
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メモリ | 8~32GB DDR5-5600 |
ストレージ | 256GB~1TBB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ IPS WUXGA/2.2K 16.0インチ IPS WUXGA/2.5K |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×1 USB Type-C(Gen2x2)×1 USB 3.2 Gen2×1 USB 3.2 Gen1×1 HDMI 2.1 1GbE 有線LAN オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6E+BT5.3 Wi-fi 6+BT5.2 |
バッテリー | 47/57WHr |
サイズ | 313×219.3×18.59mm(E14) 356.1×247.7×19.85mm(E16) |
重さ | 1.42kg(E14) 1.81kg(E16) |
特徴
「ThinkPad E14」は2019年の「E14 (Gen1)」から数えて6代目の14インチノートです。かつては「E495」みたいな3桁型番でした。
一方「ThinkPad E16」は2023年に15.6インチから16インチに変更されたことで世代がリセット、今回が2代目です。
CPU
「E14 Gen6/E16 Gen2」のCPUはCore Ultra Series 1世代のCore Ultra 7 155H/155U、Core Ultra 5 125H/125Uから選べます。
なお。155Hは16コア22スレッド(6P8E2LP)、125Hは14コア18スレッド(4P8E2LP)、155U/125Uは12コア14スレッド(2P8E2LP)とコア数が異なっている点に注意。
CPUの性能差はおおむねPコアの数に従っています。
同じHシリーズでもTDP28WなCore Ultra 7 155Hが、TDP45WなCore i7-13700Hに迫るスコアで、相当に良くなっていることが分かります。
グラフィック性能は125U/155Uのデータがありませんが、125Hでも十分に高いスコアを叩き出しています。
155Hが8Xeコア、125Hが7Xeコアと、Ryzenに比べてコア数の差が小さいのが大きいですね。
メモリとストレージ
メモリはDDR5-5600が2スロットで、8GBから32GBまでカスタマイズ可能。
16GBでは8GB×2と16GB×1が同料金です。
Core UltraではIntel Arc Graphicsとなるのはメモリ16GB以上かつデュアルチャンネル以上の時という条件がある(条件を満たさないとUHD Graphicsになる)ので、8GB×2を選ぶか、自力で増設するかとなります。
ストレージは256GBから1TBのM.2 2242 SSD。
内部的には2242+2280のデュアルM.2(どちらもGen4 x4接続)となっているようです。
参考 ThinkPad E14 Gen 6 および ThinkPad E16 Gen 2 ハードウェア保守マニュアル:Lenovo ※PDF
その他
無線LANはWi-fi 6(802.11ax)対応。チップはAX201です。
カスタマイズでWi-fi 6E(Intel AX211)に変更可能。
バッテリーは3セル47WHr。カスタマイズで3セル57WHrに変更可能。
稼働時間は47WHrでビデオ再生9.2時間、アイドル16.5時間(JEITA3.0準拠)とされています。
電源アダプタは65WのType-C接続です。
外観
全体です。
ベゼルはかなり細く、画面占有率は「E14 Gen6」が90%、「E16 Gen2」が91%です。
ディスプレイは以下の各3種から選べます。
・WUXGA (1920×1200)、光沢なし、マルチタッチ非対応、45%NTSC、300 nit、60Hz
・WUXGA (1920×1200)、光沢なし、マルチタッチパネル、45%NTSC、300 nit、60Hz
・14インチ:2.2K液晶 (2240×1400) 、光沢なし、マルチタッチ非対応、100%sRGB、300 nit、60Hz
・16インチ:WQXGA (2560×1600)、光沢なし、マルチタッチ非対応、100%sRGB、400 nit、60Hz、ブルーライト軽減パネル
個人的にはタッチ対応ながら非光沢なパネルがいいなぁと。
カメラは720p、1080p、1080p+IRから選択。
また、カメラ部分は開けるときに指をひっかけられるようになっています。
2.USB4 (Thunderbolt4 対応)
3.USB 3.2 Gen 2(Powered USB)
4.HDMI 2.1
5.マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
7.イーサネット・コネクター(RJ-45)
8.ケーブルロックスロット
インターフェースはType-CがUSB4/Thunderbolt4+USB3.2 Gen2x2という不思議な組み合わせ。
USB3.2 Gen2x2は20Gbpsまで出ますが、対応デバイスが少ないのがネック。
HDMIは4K/60Hzまで対応します。
キーボードはThinkPadキーボードで、PrtSc(PrintScreen)ボタンがCo-Pilotボタンに変更されています。
「E16 Gen2」ではテンキーが付きます。
吸気口は結構がばっと空いています。
まとめ
「ThinkPad E14 Gen 6」の価格は114,840円(125U/8GB/256GB)から。
「ThinkPad E16 Gen 2」は116,160円(同)から。
Core Ultra 5 125Hへの変更は割引適用後で+3,300円、Core Ultra 7 155Hは同+23,100円です。
メモリ8GB→16GBへの変更は同+9,900円。上でも書いたように同じ価格で8GB×2か16GB×1が選べます。
「E14 Gen 6」なら125H+16GBで124,740円からなので、Core Ultra搭載機としては割と手に取りやすい価格になりますね。
というか、125H+16GBだと「ThinkBook 14 Gen7」(126,500円)より安くなるのはちょっとびっくり。
CPUの項でも見たように、Core Ultra 5 125HでもCPU・グラフィックともに十分な性能を持っているので、125H+16GBのカスタマイズが一番の売れ筋になるんじゃないかなぁと。
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