2023年5月16日、LenovoはIntel第13世代Core CPU(コードネーム:Raptor Lake-U/P)を搭載した16.0インチノート「ThinkPad E16 Gen1」を発売しました。
スペック
■ ThinkPad E16 Gen1 | |
CPU | Core i7-1360P Core i5-1340P Core i7-1355U Core i5-1335U Core i3-1315U |
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メモリ | 8~16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 256GB~1TB NVMe SSD |
画面 | 16.0インチ IPS WUXGA |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×1 USB Type-C(Gen2)×1 USB 3.0×1 USB 2.0×1 HDMI オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6/6E+BT5.2 |
バッテリー | 47WHr |
サイズ | 356.1×247.7×19.9mm |
重さ | 1.76kg |
特徴
「ThinkPad E16 Gen1」は、Gen1とあるように、”ThinkPad E”シリーズで初の16インチモデルとなります。
“ThinkPad E”シリーズといえばかつてはRyzen搭載機が格安ノートの代名詞となっていましたが、近年はそれもなくなり、比較的低コストなThinkPadのエントリークラス的立ち位置に収まっています。
CPU
「ThinkPad E16 Gen1」のCPUは第13世代Raptor Lake-U/Pから、Core i7-1360P、Core i5-1340P、Core i7-1355U、Core i5-1335U、Core i3-1315Uを選択できます。
ThinkPadなのに、vPro対応CPUが選択肢にないという。
第13世代はCore i3でも相当にパワフルになっていて、Core i3-1315UのCPU性能はCore i5-1235Uを上回っています。強い。
処理能力が足りなければ、カスタマイズでCore i5-1340Pあたりを選択するといいでしょう。
グラフィックはあまりデータが揃っていませんが、Core i7-1360Pが強いですね。
国内ではカスタマイズでも選べませんが、海外ではdGPUにGeForce MX550を乗せることができます。でも上のグラフを見ると、MX550って必要…?
メモリとストレージ
メモリはオンボード8GB+1スロットで、規格はDDR4-3200。カスタマイズで最大24GBまでできます。
CPU的にはもっと上もイケるので、自前で32GBを入れて40GBにすることもできるでしょう。
ストレージは256GBから1TBの、TLC NAND使用のGen4 SSD。
内部的にはデュアルストレージに対応していて、両スロットともGen4 SSDに対応するようです。
その他
無線LANはWi-fi 6/6E(802.11ax)対応。
最安モデルではWi-fi 6なRealTek 8852BEですが、カスタマイズでWi-fi 6EなIntel AX211に変更できます。
有線LANは1GbE。いまだに有線LANを外さないところがThinkPadですね。
バッテリーは47WHrと少なめ。旧世代は45WHrだったので、これでも微増していたり。
稼働時間はCore i5-1335U時で約10.3時間とされています。
カスタマイズで57WHrに変更できるような書かれ方をしていますが、カスタマイズできません。
外観
正面です。
外観はキーボード含めてThinkPadです。
16インチながらキーボードはEdge to Edge。「ThinkPad E16 Gen1」は16:10ディスプレイなので実は幅が15.6インチより少し狭くなっています。
標準ではキーボードバックライトがなく、英語キーボードも選べます。
ThinkPadなので、ディスプレイは4種類用意されています。
・1920×1200、45%NTSC, 300 nit、タッチなし(標準)
・1920×1200、45%NTSC, 300 nit、タッチあり
・1920×1200、100% sRGB, 300 nit、タッチなし
・2560×1600、100% sRGB, 400 nit、タッチなし
カメラはIR付きとIRなしが選べます。
2.イーサネット・コネクター(RJ-45)
3.セキュリティキーホール
4.USB 3.2 Gen2 Type-C
6.USB 3.2 Gen1 (Powered USB)
7.HDMI
8.マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
インターフェースはType-Cが2ポートあり、片方がUSB4/TB4対応となっています。
Type-C×2は結構ありがたくて、給電しながらTB4デバイスを使うことができます。
1ポートで内蔵バッテリーからの給電だと、10GbEアダプタとか不安定になることがあるので、実はかなりありがたい仕様だったり。
天板にはおなじみのThinkPadロゴ。
まとめ
「ThinkPad E16 Gen1」の価格は81,510円から。
これはCore i3の価格ですが、カスタマイズでCore i5-1335Uに変更しても90,288円、Core i5-1340Pで95,304円です。
Core i5-1335U+メモリ16GBにしても97,812円と10万円以内に収まります。
ThinkPadなのにIdeaPadシリーズとあまり変わらない価格で、手に取りやすいと言えば手に取りやすいのかな?
サイズは大きくなりましたがインターフェース構成などはいい感じなので、E14とE15の新モデルも期待できます。
とはいえ現行の「E14 Gen4」および「E15 Gen4」は発売が2022年7月だったので、おそらく更新は少し先になるでしょう。
待ちきれないとか、最近は目がつらいとかであれば、E16もいい選択肢になりえるんじゃないかなぁと。
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