2018年4月3日、QNAPが初の3ベイNAS「TS-328」を発表しました。
スペック
型番 | TS-328 |
メーカー | QNAP |
価格 | 30,980円(amazon) |
発売日 | 2018/04 |
幅 | 150mm |
高さ | 142mm |
奥行き | 260.1mm |
CPU | Realtek RTD 1296(Cortex A53、4コア、1.4GHz) |
内部フラッシュメモリ | 4GB |
メモリ | 2GB DDR4 |
最大メモリ | × |
ホットスワップ | ○ |
SSD対応 | ○ |
NIC (1GbE) | 2 |
NIC (10GbE) | × |
LA/PT | ○ |
USB2.0 | 1 |
USB3.0 | 2 |
USB type-c | × |
eSATA | × |
PCIe | × |
SDカード | × |
HDMI | × |
4K対応 | × |
DisplayPort | × |
S/PDIF | × |
ライン出力 | ○ |
スピーカー | ○ |
赤外線 レシーバー | × |
ハードウェア 暗号化 | ○ |
ハードウェア アクセラレーション | H.264/H.265 |
IPカメラ (無償) | 4 |
IPカメラ (最大) | 16 |
仮想化 (VMWare) | × |
仮想化 (Windows) | × |
仮想化 (Citrix) | × |
仮想化 (OpenStack) | |
仮想マシン (VirtualBox) | × |
仮想マシン (Docker) | ○ |
対応RAID | 0/1/5 |
ファイルシステム | EXT4 |
システム ファン | 90mm x 1 |
ノイズレベル | 16.5dB |
Wi-fi | USBアダプタ |
消費電力 | 18.35W |
重さ | 1.64kg |
DTCP+ | |
DTCP-IP | |
DLNA | ○ |
iSCSIターゲット | ○ |
iSCSI LUN | ○ |
ユーザー数 | 600 |
グループ数 | 128 |
並列接続数 | 128 |
共有フォルダ | 256 |
スナップショット | 64 |
read性能 | 225 |
write性能 | 155 |
read性能 (暗号化) | 222 |
write性能 (暗号化) | 146 |
特徴
「TS-328」はホームユースをメインとしたミドルレンジクラスのNASとなります。
2ベイNASでは不可能なRAID 5に対応し、データ保全性とストレージ容量のバランスを確保しています。
正面はポップな見た目というか、リビングに置いてもさほど違和感がなさそうな感じです。
フロント下部に吸気用のスリットがあることが分かります。
正面は正方形ですが、縦横のサイズは4ベイモデルに比べてひと回り小さく、なぜか奥に長いです。
背面です。LANポートは1GbEを2つ搭載し、最大読み出し速度は225MB/s(約1.8Gbps)と帯域を使い切る速度が出ます。
ちなみに背面のUSBは片方が2.0なので注意が必要です。
動画のリアルタイム変換にハードウェアレベルで対応しているのですが、HDMIがないのでネットワーク経由で視聴する必要があります。
スマホやタブレットで視聴することを想定しているのでしょうが、せっかくならHDMIがあっても良かったのではと思わないでもありません。
メモリは2GB搭載しています。
3万円程度でメモリを2GB搭載しているモデルは珍しく、がじぇっとりっぷが把握している範囲では他にNETGEAR社の「RN21400」とSynology社の「DS218」くらいです(ちなみにDS218はTS-328と同じCPUです)。
QNAPは最近になってエントリレベルの機種でもスナップショットに対応するようになっています。
TS-328もその例に漏れずスナップショットを作成することが可能で、RAID5と合わせてデータの保全性を高めています。
また、”Container Station”が対応しているので、Dockerを動かすことができます。
Dockerは軽量仮想化技術とも呼ばれます。説明すると長くなるのですが、他のアプリに影響を与えない形でwebサーバーを立ち上げたり、wordpressを複数立てたりできる技術と思ってください。
まとめ
白物家電風味なデザインの「TS-328」は、メモリ2GBで30,980円(amazon価格)と何気にコストパフォーマンスに優れています。
ただ実のところ、がじぇっとりっぷ的にはわざわざ3ベイで出す必要があったのかなぁとちょっと懐疑的だったりします。
QNAPの型番って、TS-[ベイ数][レンジ][マイナーチェンジ英数字]といった感じになっています。
例えば、2ベイのエントリモデルだとTS-228と20番台、ミドルレンジだとTS-231Pと30番台、ハイエンドだとTS-251と50番台といった具合です。
この法則で行くと、TS-328はエントリレベルなのですが、実は4ベイモデルの最下位がTS-431Pで、20番台がないんです。
なので、3ベイのTS-328ではなく、4ベイのTS-428を出しても良かったんじゃないかなぁと。
2018年11月20日追記:ネーミングルールについて勘違いしておりました。20番台はRealtek製CPU、30番台はAnnapurna Labs製CPU、50番台がIntel製CPUとなっているようです。
なので、TS-328はTS-128A、TS-228Aと並べて、ベイが一つ増えたと考えるほうが正しくなります。
仕様の違いはあれどTS-431Pの実売価格が34000円台前半なので、TS-428として出してもTS-328の30980円より大きく値が上がることはなさそうですし。
とはいえ、もしTS-428として出してしまったら上位機種になるTS-431P(メモリ1GB)の立場がなくなるので、出したくても出せなかったというのが正解かもしれませんが。
コメント
この機種の正しい使い方は、
RAID1+キャッシュ用SSDかもしれません。
爆速です!
コメントありがとうございます!
おっしゃるとおり、RAID5が組めるからと言って、必ずRAID5にする必要はありませんね。
RAID1+キャッシュというのは考えていませんでしたが、言われてみればいい使い方だと思います。