2025年12月11日、One-NetbookはクラウドファンディングサイトのKickstarterで、Ryzen AI Max+ 395を搭載した14インチのゲーミングタブレットPC「OneXPlayer Super X」のファンディングを開始しました。
OneXPlayer Super X: AI Performance Beast. 2in1 Game-Changer:Kickstarter
スペック

| ■ OneXPlayer Super X | |
| CPU | Ryzen AI Max+ 395 |
|---|---|
| メモリ | 32~128GB LPDDR5-8000 |
| ストレージ | 1TB Gen4 SSD |
| 画面 | 14.0インチ 有機EL 2.8K |
| インターフェース | USB Type-C(USB4)×2 USB 3.2×1 HDMI 2.1 microSDXC miniSSD×1 オーディオジャック |
| wi-fi | Wi-fi 7+BT5.2 |
| バッテリー | 85.58WHr内蔵(350W) |
| サイズ | 314×208×12.5mm |
| 重さ | 1.3kg |
特徴
「OneXPlayer Super X」はOne-Netbook社としては2機種目となる、Ryzen AI Max+ 395搭載PCです。
1機種目の「ONEXFLY APEX」はGPD「Win 5」と同じようにバッテリーを外付け化した、8インチのゲーミングハンドヘルドでした。

2機種目はASUS「ROGFlow Z13」のようなタブレット型で、これはこれでライバルの少ないところを突いてきたなぁという感じですね。
ちなみに初出は2025年8月のYouTubeおおよびXのポスト。この時点で試作は完成していたのでしょうが、4か月でファンディング開始なら、いいペースでの開発速度です。
CPU・GPU
「OneXPlayer Super X」のCPUは、Ryzen AI Max+ 395。
コードネームはStrix Haloで、16コア32スレッド(385は8コア16スレッド)のZen5アーキテクチャCPUに、40CU(コンピュートユニット)のRDNA3.5グラフィックスで構成されるRadeon 8060S(385は32CUの8050S)を内蔵しています。
また、NPUとして50TOPSのXDNA2を内蔵。全体では126TOPS(385は106TOPS)とされています。
Ryzen AI 9 HX 375が16CUなので、Ryzen Al Max+ 395は単純計算で2.5倍のグラフィック性能となります。
Ryzen 7 8845HS(12CU)比だと、3.3倍ですね。
TDPは55W、cTDPは45~120W。冷却の強いミニPC型だとピーク160Wなどの設定もできるようですが、「OneXPlayer Super X」では最大75W、水冷モデルは最大120Wまでの対応となります。
なお、水冷モデルも空冷動作は可能です。
※GeekBenchと3DMarkの集計値、および当ブログでのレビュー結果に基づいています
Ryzen Al Max+ 395のCPU性能はTDP55Wながら、名だたるデスクトップ向けCPUと並んでいます。
デスクトップ向けコアをモバイル向けにパッケージングしたRyzen 9 7945HXには(おそらく電力配分の関係で)やや及びませんが、モバイル向けCPUとしては圧倒的な性能と言えるでしょう。
一方で8コア16スレッドのRyzen Al Max 385は、同じ8コア16スレッドのRyzen 7 7840HSとRyzen 9 7940HSの間となっています。
グラフィック性能は圧巻の一言。
ざっくりですが、デスクトップ向けのRTX 3060とRTX 4060の間、RTX 4060寄りのスコアを叩き出しています。CPU内蔵グラフィックとしては断トツの性能ですね。
CU数が8割となるRyzen Al Max 385も意外と健闘していて、デスクトップ向けのRTX 3060より高いスコアを出しています。

Steel NomadでTDPごとに計測したグラフ。
25Wくらいからぐんぐん伸びて、70Wでスコア10,000に達します。70Wと110Wではスコアは1割ほどしか伸びないので、TDP75Wでも十分そう。何ならTDP50Wでもスコア9,000くらいなので、駆動時間を考えるとTDP50W設定でも良さそう。
メモリとストレージ
メモリは32~128GB LPDDR5-8000。
「ROGFlow Z13」の国内モデルでは64GBまでしか選べないので、128GBが選択できるのは朗報です。
ストレージは1TB M.2 SSD。
内部的にもシングルストレージとなっています。
代わりに「Win 5」でも対応したMiniSSDに対応。
Mini SSDは中国のストレージメーカーBiwinが提唱した規格で、15mm×17mm×1.4mmのカードをmicroSDのように差し込んで使います。microSDと同じく、電源を入れたまま抜き差しできる(ホットスワップ)のがポイント。
Mini SSDの接続はPCIe 4.0 x2で、転送速度は最大3,700MB/s。
Nitendo Switch2で話題になったmicroSD ExpressでもPCIe 3.0 x1接続で最大985MB/s(理論値)なので、文字通り桁違いの速度です。
その他
無線LANはWi-Fi 7(802.11be)に対応。Bluetoothはv5.2です。
有線LANはありません。
バッテリーは22,000mAh(=85.58WHr)。ノートPCでも大容量の部類に入ります。
動作時間はPCMarkのバッテリーテストで12.2時間、ローカルの動画再生なら12.2時間、ストリーミング視聴で8.2時間、ゲーム(TDP28W)で1時間とされています。
外観

本体。
Surfaceタイプのスタンドを内蔵しています。キーボードは同梱されます。
画面は14インチ2880×1800。
有機ELでリフレッシュレートは最大120Hz。輝度は最大500nits、4096段階のスタイラスペン(オプションで選択可能)に対応します。

インターフェース。
USB4が2ポートあるので、足りなくなることはそうそうないでしょう。
上辺の電源ボタンには指紋リーダーが組み込まれています。
また、画像は水冷モデルとなりますが、10mmくらいの水冷用クイックコネクタが飛び出していることも分かります。

冷却はデュアルファン。回転数は不明ですが、各ファン4.3CFMとのこと。

水冷モデルはオプションの「Frost Bay」と組み合わせることで、TDP120Wに対応。
ちなみにホースの長さは60cmだそう。
付け外し時に液漏れしそうだなぁと思ってしまいますが、一応漏れないみたいです。

基本パッケージ内容。
全然記載がないのですが、電源アダプタは240Wで、USBハブ機能があるっぽい雰囲気。水冷時は電源アダプタ→水冷ユニット→本体と接続するようです。

キーボードは磁石+POGOピン接続の、タブレットPCでは一般的なタイプ。RGBバックライトを内蔵しています。
さすがに日本語配列まではないようで、US配列となります。

使用イメージはこんな感じ。
まとめ
「OneXPlayer Super X」の価格は以下の通り。
32GB(通常):1,899ドル (約29.6万円)
32GB(水冷):1.959ドル (約30.5万円)
48GB(通常):1,999ドル (約31.1万円)
48GB(水冷):2,059ドル (約32.1万円)
64GB(通常):2,199ドル (約34.3万円)
64GB(水冷):2,259ドル (約35.2万円)
128GB(通常):2,699ドル (約42.0万円)
128GB(水冷):2,759ドル (約43.0万円)
スタイラスペン:約9,200円
水冷ユニット:約3.1万円
MiniSSD(1TB):約2.5万円
MiniSSD(2TB):約4.8万円
128GBの水冷モデルに水冷ユニットの「Frost Bay」、追加ストレージとしてMiniSSD(2TB)を加えると50万円オーバーです。
モノとしては悪くないですし、外付け水冷ユニットという飛び道具も面白いのですが…さすがに高額ですね…
まぁ、LLMで遊ぶのでなければ64GBや48GBでも大丈夫かと。
メモリ価格が高騰していて、少なくとも2027年後半までは続くなんて予想もあるので、後から買おうとしたら+5万円になった…なんてこともあり得そうなだけに、気になったのならサクッと買ってしまうが吉でしょう。




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