2020年11月6日、LenovoはIntel第11世代Core CPU(開発コード名:Tiger Lake)を搭載した、14インチと15.6インチの2-in-1ノート「Yoga 750i(14)」および「Yoga 750i(15)」を発売しました。
※2021年1月13日追記:「Yoga Slim 750i」としていましたが、正しくは「Yoga 750i」でした。
スペック(14インチ)
■Yoga 750i(14) | |
CPU | Core i7-1065G7 Core i5-1035G7 |
---|---|
メモリ | 8/16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ IPS FHD |
USB | Type-C(TB4)×2、3.0×1 |
wi-fi | 802.11ax+BT5.0 |
サイズ | 320.4×214.6×15.7mm |
重さ | 1.43kg |
スペック(15インチ)
■Yoga 750i(15) | |
CPU | Core i7-1065G7 Core i5-1035G7 |
---|---|
メモリ | 8/16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
画面 | 15.6インチ IPS FHD |
USB | Type-C(TB4)×2、3.0×2 |
wi-fi | 802.11ax+BT5.0 |
サイズ | 356.5×235.7×18.0mm |
重さ | 1.83kg |
ラインナップ
CPU | 画面 | メモリ | ストレージ | Office | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
Core i5-1135G7 | 14.0インチ | 8GB | 512GB | – | 85,686円 |
H&B 2019 | 105,754円 | ||||
Core i7-1165G7 | 16GB | – | 110,653円 | ||
H&B 2019 | 129,954円 |
CPU | 画面 | メモリ | ストレージ | Office | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
Core i5-1135G7 | 15.6インチ | 8GB | 512GB | – | 93,733円 |
H&B 2019 | 114,616円 | ||||
Core i7-1165G7 | 16GB | – | 119,669円 | ||
H&B 2019 | 139,696円 |
※2020年11月8日時点の価格
特徴
「Yoga Slim 750i」はつい2か月ほど前に第10世代Ice Lake搭載機が発売されたばかりですが、あっという間に更新されました。
※2021年1月13日追記:「Yoga Slim 750i」はクラムシェル型、「Yoga 750i」は2-in-1型の全く別機種となるので、更新されたという表現は不当でした。
当時記事にしたときは「買い時ではないかも」と書きましたが、当たっていましたね。
今度のは「まさに買い時」です。
CPUは2020年9月に発表された第11世代のTiger Lakeに更新され、Core i5-1135G7またはCore i7-1165G7となりました。
Tiger Lakeはグラフィック能力が大きく向上し、モバイル向けRyzen 4000シリーズを上回りました。
AMD派の人間としては「また後塵を拝すことになるのか…」と暗澹たる気持ちになるのですが、本当にデキがいいみたいですからね…
CPU性能では4コア8スレッドから増えていないのに6コアや8コアのRyzen 4000シリーズと並んでいます。
ここまではいいのですが、グラフィック性能は結構突き放されました。
80EUなCore i5でも(Core i7は96EU)、GeForce MX250を上回っています。
あくまでも一方向からの計測なので、多角的に見ればすべてで勝っているわけではないようですが、内蔵グラフィックとしては文句のない性能でしょう。
他の仕様は、メモリが8GBまたは16GBのオンボードDDR4-3200、ストレージは512GB M.2 SSD、Wi-fiは802.11ax(Wi-fi 6)対応です。
最近は802.11ax搭載モデルの数が802.11ac搭載モデルの数を上回ってきた気がします。
ディスプレイは14インチ、15.6インチともにIPSパネルでDolby Vision対応となっています。まぁ、Dolby Visionは映像側のHDR規格であり、ディスプレイ品質の指標としてはあまりあてにはなりませんが…
少なくとも上位の「Yoga 950i」との差別化を図るためにも、一段ランクの低いパネルだとは思います(そもそも「Yoga 950i」は4Kですが)。
バッテリーは容量不明ながら最低でも12.6時間の長時間駆動(14インチの場合。15.6インチだと14.5時間)で、1.9時間の急速充電に対応しています。
筐体(14インチ)
▲正面です。
カラーはスレートグレーで、表面はサンドブラスト加工がされています。
1.電源ボタン
2.USB 3.0 (Powered USB)
3.オーディオコンボジャック
4.Thunderbolt 4 ポート(PD対応、DP出力、DC-in機能付き)
インターフェースはシンプルですが、Thunderbolt 4が2ポート付いています。
個人的にはこの点がうれしいですね。
というのも、Type-Cが1ポートしかなく充電もType-Cだと、TB3接続でかつ給電機能のないQNAP「QNA-T310G1T」などを使った時にバッテリー駆動とならざるを得ず、動作が不安定になることがあるんです。
その点「Yoga 750i」であれば充電もしつつTB3/4接続機器も使うことができるので、TB3/4接続機器の安定した動作が期待できます。
▲キーボードです
スピーカーが左右についており、2-in-1ながらクラムシェルスタイルがメインであることを意識したつくりになっています(2-in-1だとスピーカーは底面が多い)。
また、標準でキーボードバックライトが付いています。
▲テントモード
この状態でWEB会議しても音が遠いと思うのですが、どうなんでしょう…?
筐体(15.6インチ)
▲正面です。
ベゼル幅は14インチと同じと思われますが、相対的に細く見えますね。
- 電源ボタン
- USB 3.0 (Powered USB)
- USB 3.0
- オーディオコンボジャック
- Thunderbolt 4 ポート(PD対応、DP出力、DC-in機能付き)
インターフェースはUSB3.0が一つ増え、バランスが良くなりました。
▲キーボードです。
テンキーの分キーの幅が広がり、スピーカーは左右から上部に移動しています。
▲14インチもですが、「Yoga 750i」にはペンが付属します。
Lenovoは複数のペンを発売していますが、付属ペンはアクティブペンとしか記載されておらず、ペンの種類や仕様は不明です。
▲排気口はこの位置です。
上位機種の「Yoga 950i」と違ってペンの内蔵スペースは見当たりません。
まとめ
「Yoga 750i」はTiger LakeにThunderbolt 4を2ポート備えながら8万円台からと非常に安価です。
同じ安価なTB4搭載機としてはDELL「Inspiron 13 7000(7300)」がありますが、こちらはTB4は1ポートだけです(その代わり上位モデルはGeForce MX350を搭載しています)。
軽量でHDMI付きがいいなら「Inspiron 13 7000(7300)」ですが、がじぇっとりっぷみたいにType-Cが2ポート欲しい場合は「Yoga 750i」が有力候補になりますね。
ぶっちゃけ、買い換え検討中の新メインノートの大本命候補です。
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