2020年9月1日、Lenovoは第10世代Ice Lakeを搭載した14インチノート「Yoga Slim 750i (14)」を発表しました。記事執筆時点ではすでに販売中です。
スペック
■Yoga Slim 750i (14) | |
CPU | Core i7-1065G7 Core i5-1035G4 |
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メモリ | 8~16GB LPDDR4X-3200 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ IPS FHD |
USB | Type-C(TB3)×1 Type-C(2.0)×1、3.0×2 |
wi-fi | 802.11ax+BT5.0 |
サイズ | 320.6×208.2×15.1mm |
重さ | 1.36kg |
特徴
「Yoga Slim 750i (14)」は「Yoga S740(14)」の後継となる機種です。
もっと遡れば、がじぇっとりっぷのメイン機である「IdeaPad 720S」の後継でもあります。
700シリーズはIdeaPad/Yogaの中でもミドルハイクラスとして価格バランスの取れた製品です。
昨今ではCPUでの差別化が難しくなっていますが、このクラスからThunderbolt3を搭載するようになると言えば分かりやすいでしょうか。
IdeaPad 710S Plus (2016年10月発売) : 第6世代 Skylake
Yoga 720 (2017年9月発売) : 第7世代 Kaby Lake
IdeaPad 720S (2017年11月発売) : 第8世代 Kaby Lake-R
Yoga S730 (2018年11月発売) : 第10世代 Comet Lake
Yoga S740(14) (2019年11月発売) : 第10世代 Ice Lake
Yoga Slim 750i(14) (2020年9月発売):第10世代 Ice Lake
こんな感じで続いています。
「Yoga Slim 750i (14)」と「Yoga S740(14)」は同じ第10世代 Ice Lake搭載となっています。
性能的にもPassMarkで8000オーバーと、十分なものとなっています。
とはいえ先日、第11世代Tiger Lakeが発表され、さらにLenovoからも第11世代搭載のYogaシリーズが予告されたので、「Yoga Slim 750i (14)」はぶっちゃけつなぎになります。
つなぎではありますが、「Yoga S740(14)」のマイナーアップデートではなく、きちんと筐体から作り直しており、「Yoga S740(14)」での不便が解消されています。
▲フロントです。
ディスプレイのベゼルは「Yoga S740(14)」より細くなり、フットプリントは322.4×212mmから320.6mm×208.2mmへと一回り小さくなっています。
正直そろそろ物理的な限界が近づいています。
- microSDメディアカードリーダー
- USB3.0、Powered USB3.0
- 電源ボタン
- USB2.0 Type-C (Power delivery対応)
- HDMI
- USB3.1 Type-C (Power delivery対応、Thunderbolt 3、DisplayPort出力機能付き)
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
インターフェースです。
左にType-Cが2ポートとHDMI、オーディオジャック。右に電源ポートとType-Aが2ポート、microSDスロットです
▲参考までに「Yoga S740(14)」のインターフェースです。
HDMIもカードスロットもなくシンプルでスタイリッシュですが、使い勝手の点では「Yoga Slim 750i (14)」に軍配が上がります。さらにType-Cが1ポートしかなく、電源端子になっています。
「Yoga Slim 750i (14)」のType-Cは片方がThunderbolt3に対応し、もう片方はUSB2.0です。2ポートあるとはいえ微妙に見えますがTB3ポートを潰さずにUSB PD充電ができるというのは実は結構重要です。
Thunderbolt 3を使用する周辺機器は必ずしも電源をとれるわけではありません。
例えばがじぇっとりっぷが所有するTB3-10GBase-Tアダプタ「QNA-T310G1T」はバス給電で動作します。
それでいて「QNA-T310G1T」は最大で20W近くを消費し、バッテリー動作では不安定になることがあるので、別ポートから給電できることは安定動作につながります。
なのでUSB PD充電ができる機種でType-Cが2ポートというのは十分大きなメリットになるわけです。
▲キーボードです。
IdeaPad/Yogaシリーズの標準的なキーボードですね。
まとめ
「Yoga Slim 750i (14)」の価格は99,176円からとなっています。
Core i5-1035G4/8GB RAM/512GB SSD : 99,176円
Core i7-1065G7/16GB RAM/512GB SSD : 120,226円
Core i5-1035G4/8GB RAM/512GB SSD/Office : 120,118円
Core i7-1065G7/16GB RAM/512GB SSD/Office : 141,970円
最低価格でもCore i5-1035G4/8GB RAM/512GB SSDなので、普段使用だけでなく多少ヘビーな使い方にも耐えられます。
なお、「Yoga S740(14)」および「Yoga S730」は在庫販売が行われており、「Yoga S740(14)」は74,360円から、「Yoga S730」は112,389円からで販売されています。
「Yoga S730」は割引もほとんどない状態なので、売り切る気もないっぽいですね。
7万円台で「Yoga S740(14)」を買うか、9万円台で「Yoga Slim 750i (14)」を買うか、それとも第11世代搭載モデルを待つか、悩みどころです。
ちなみに資料を見る限りでは第11世代搭載Yogaは「Yoga 7i」および「Yoga 7i Pro」、「Yoga slim 7i」となり、「Yoga 7i」は14インチ(FHD)と15.6インチ(FHD)、「Yoga 7i Pro」は14インチ(2.8K)、「Yoga slim 7i」は13.3インチ(2.5K)となるようです。
共通点はThunderbolt4が4ポートであることですが、これ価格がいくらになるか分かりませんね…
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