2020年7月14日、LenovoはRyzen 4000シリーズを搭載したミドルクラスの14インチノート「IdeaPad Slim 550 (14)」を発売いたしました。
発売後半年経って今更なのですが、実は機種紹介を忘れていたこと、記事執筆時点で在庫があるということで紹介することにしました。
スペック
■IdeaPad Slim 550 | |
CPU | Ryzen 7 4700U Ryzen 5 4500U Ryzen 3 4300U |
---|---|
メモリ | 4~16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 128~512GB NVMe SSD |
画面 | 14.0 IPS FHD |
USB | Type-C(3.0)×1、3.0×2 |
wi-fi | 802.11ac+BT5.1 |
サイズ | 321.6×211.6×17.9mm |
重さ | 1.45kg |
特徴
現在のLenovoでは下位となる”1″、”3″、”5″を「IdeaPad」シリーズに、上位の”6″、”7″、”9″を「Yoga」シリーズに分類しています。
「IdeaPad Slim 550」は”5″に分類され、「IdeaPad」内では最上位に位置します。
これは先日紹介した「IdeaPad Slim 550i」と同じですね。
搭載CPUはRyzen 7 4700U、Ryzen 5 4500U、Ryzen 3 4300Uです。
2021年1月のCES 2021でRyzen 5000Uシリーズが発表されましたが、ゲーミングノート用の5000Hシリーズが先行しており、5000Uシリーズ搭載モデルが登場するのはもうちょっと先になります。
4000Uから5000Uの性能向上は前モデルSMT(Intelにおけるハイパースレッディング)に対応したことでかなり向上はしていますが、コア数が倍増した3000Uから4000Uの時ほどのインパクトはなく、グラフィック面でもアーキテクチャの更新はなく、動作周波数の向上止まりです。
メモリは4GBから16GBで、オンボード固定です。増設もできません。
ストレージは128GBから512GBのM.2 SSDです。こちらは空きM.2スロットがあり、増設が可能です。
ちょっと残念なのがWi-fiで、802.11ac(Wi-fi 5)止まりとなっています。M.2 2230カードなので、換装可能です。
筐体については「IdeaPad Slim 550i」と同じものが使われています。
▲フロントです。
ベゼル幅は細く、画面占有率は90%です。
また、ディスプレイにはIPSパネルが使われています。仕様では45%NTSC、60Hz、ノングレアとなっています。
2. USB3.0
3. USB3.0
5. USB3.0 Type-C
6. HDMI
7. マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
8. Novo ボタン
インターフェースも「IdeaPad Slim 550i」と同じです。
電源ジャックがありますが、「IdeaPad Slim 550」はUSB PDに対応しているので、電源アダプタの代わりにType-C充電器が使えます。
持ち歩きの際は便利ですね。
▲キーボードは「IdeaPad」共通のタイプで、スピーカーはキーボード左右に位置しています。
この手のスピーカーは経験上、底面よりはクリアに聞こえますが、耳に届くというより目の前を通過していく感覚が強くなります。
▲底面カバーはプラスチック製と思われます。
下位モデルとの差異
「IdeaPad Slim 550」には下位に「IdeaPad Slim 350」があります。CPUは共通で、その他があれこれと違っています。
Slim 550 | Slim 350 | |
---|---|---|
CPU | Ryzen 3/5/7 | |
メモリ | 8/16GB(オンボード) DDR4-3200 | 4~8GB(うち4GBオンボード) DDR4-2666 |
メモリ増設 | 不可 | 可能(1スロット) |
ストレージ | 128~512GB M.2 SSD | |
ストレージ増設 | M.2 SSD | 2.5インチ (コネクタがあるかは不明) |
ディスプレイ | IPS | TN |
USB | 3.0(Type-C)×1 3.0×2 | 3.0×2 2.0×1 |
USB PD | ○ | × |
バッテリー | 3セル | 2セル |
がじぇっとりっぷでもレビューしていますが、「IdeaPad Slim 350」に対する個人的な感想としては「長時間画面を見る作業用として買うのはやめた方がいい」です。
TNパネルはマジで目がつらくなります。
個人的には「IdeaPad Slim 350」は受付用など長時間画面を見ない用途、外付けディスプレイに表示する母艦、メモリを増設して「ディスプレイとバッテリーのあるサーバー」にするなどの使い方がいいと思います。
ラインナップ
CPU | メモリ | ストレージ | Office | 価格 |
---|---|---|---|---|
Ryzen 3 4300U | 4GB | 256GB | 45,496円 | |
○ | 67,112円 | |||
Ryzen 5 4500U | 8GB | 52,668円 | ||
○ | 74,921円 | |||
512GB | 64,108円 | |||
○ | 85,228円 | |||
Ryzen 7 4700U | 16GB | 85,668円 | ||
○ | 107,074円 |
まとめ
「IdeaPad Slim 550」はIPS液晶やUSB PDにも対応したミドルクラスながら、4.5万円台からと割安で、コストパフォーマンスは抜群です。
ただしRyzen 3モデルはメモリ4GBがネックなので、一つ上のRyzen 5モデルを狙った方がいいでしょう。それでも5.2万円台です。
すでに一部モデルは在庫僅少となっているので、購入するのであれば早めの方がいいでしょう。
使い勝手とコストパフォーマンスの両立を考えるなら、おすすめの一台です。
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