2025年11月17日、安価なイヤホンを手掛けるEarFun Technologyから、ハイブリッド・デュアルドライバーを搭載した完全ワイヤレスイヤホン「EarFun Air Pro 4+」が発売されました。
EarFunは2024年7月に「EarFun Air Pro 4」を発売、2025年8月には「EarFun Air Pro 4i」を発売していて、名前的にもこれらの流れをくむ上位モデルとなります。
直近のモデルである「EarFun Air Pro 4i」についてはレビューしています。

「EarFun Air Pro 4i」はノイキャン特化イヤホンでしたが、「EarFun Air Pro 4+」はそのノイキャン能力を維持したまま「LDAC」や「aptX Lossless」にも対応、ハイブリッド・デュアルドライバーで音質を向上させたモデル、と考えていいでしょう。
EarFun Air Pro 4+

| Bluetoothバージョン | v6.0 |
|---|---|
| 対応コーデック | SBC、AAC、LDAC、LE Audio aptX adaptive、aptX Lossless |
| ドライバー径 | 10mm+BA |
| 周波数 | 20Hz-40kHz(?) |
| ANC | -50dB |
| バッテリー容量 | 60mAh(本体) 600mAh(ケース) |
| バッテリー駆動時間 | 本体:約8/12時間 ケース込:約36/54時間 (ノイキャンON/OFF時) |
| 充電時間 | 本体:約1時間 ケース:約2時間 ワイヤレス:約3.5時間 |
| 急速充電 | 10分充電で2時間再生 |
| 充電端子 | USB Type-C(ケース) |
| 防水&防塵規格 | IP55 |
| 重量 | 約54g(ケース込) |
GoodPoint
✔ 聴き心地のいいデュアルドライバー
✔ 様々なハイレゾ規格対応
✔ 強力なノイキャン性能
✔ 着脱検知対応
BadPoint
✖ 市販品のイヤーピースはフィットしない
クーポンコード:EFPLUSPR
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有効期間:2026年01月31日(土)23時59分まで
EarFunについて
EarFunは2018年10月に設立した、深圳市丽耳科技有限公司(Shenzhen EarFun Technology Co., Ltd.)のブランドです。
日本市場には2019年頃に進出、公式サイトの特商法に基づく表記ではEarfun Technology (HK) Limitedとなっていて香港を拠点とする企業のように見えますが、上記の通り中国の深圳を本拠地としています。
姉妹モデルとの比較
| モデル | Air Pro 4+ | Air Pro 4i | Air Pro 4 |
|---|---|---|---|
| チップ | QCC3091 | 非公開 | QCC3091 |
| Bluetooth | v6.0 | v5.4 | v5.4 |
| ドライバー | 10mm+BA | 11mm | 10mm |
| ハイレゾ | aptX Lossless他 | LDAC | aptX Lossless他 |
| ANC | -50dB | -50dB | -50dB |
| バッテリー | 本体60mAh ケース600mAh |
本体60mAh ケース520mAh |
本体54mAh ケース600mAh |
冒頭でも言及した「Air Pro 4」「Air Pro 4i」とのざっくり比較。
チップは「Air Pro 4」と共通ながら正統上位モデルであり、「Air Pro 4i」で改良したバッテリー容量などの要素を取り入れていますね。
パッケージ

・充電ケース
・充電ケーブル(約50cm)
・イヤーピース(5サイズ)
・ユーザーマニュアル
説明書(※PDF)はWebでも公開されています。
操作について
| 設定 | ||
|---|---|---|
| 電源オン・オフ | ケース開け閉め | |
| ペアリングモード | ケースボタン3秒長押し | |
| 音楽 | ||
| 再生/停止 | 左右ボタン2回タップ 耳から外す |
|
| 次の曲 | 右ボタン3回タップ | |
| 前の曲 | 左ボタン3回タップ | |
| 音量アップ | 右ボタン1回タップ | |
| 音量ダウン | 左ボタン1回タップ | |
| 通話 | ||
| 応答/終了 | 左右ボタン2回タップ | |
| 着信拒否 | 左右ボタン2秒タップ | |
| マルチ応答 | 左右ボタン3回タップ | |
| 機能 | ||
| ANC | 左ボタン2秒長押し | |
| 音声アシスタント | 右ボタン2秒長押し | |
| ゲームモード | アプリ操作 | |
| リセット | ケースボタン10秒長押し | |
操作としては特に不自然な点はありません。
後述しますがタッチエリアがはっきりしているため、誤反応もなく使い勝手もいいものとなっています。
ANCはANC ON→外音取り込みモード→ANC OFFのループです。
使ってみた
接続について

接続は特に問題なし。
というか、Google Fast Pairに対応しているので、蓋を開けた時点でポップアップが表示されて、「さぁ接続しろ」と言わんばかりにアピールしてきます。
接続コーデックは初期状態でaptX Lossless(※デバイス側が対応している必要があります)。
LDACはアプリ上から有効化する必要があります。
アプリについて
「Air Pro 4+」はEarFunアプリで管理できます。
「Air Pro 4i」時にセットアップしたので画面はないのですが、ユーザー登録なしでログイン可能。
なお、デバイス登録で延長保証(18か月から24か月に延長)は、アプリではなく公式サイトのサポートページからの登録となります。

アプリを開くとさっそくイヤホンのアップデート。

メイン画面。
音声ガイダンスの設定では日本語が選べます。

ノイズキャンセリングモードは「AI聴覚適応型(耳に合わせる)」「AI適応型(環境に合わせる)」「手動」「ウィンドカットモード」の4つのモードを用意。
基本は「AI聴覚適応型」で問題ないでしょう。

デュアルデバイス設定とイコライザ。
イコライザはプリセットだけで30種類あります。

Bluetoothの設定。
aptX Losslessに目が行きますが、非推奨ながらLDACとマルチポイント接続の両立に対応しました。
「Air Pro 4i」では排他関係だったので、密かなアップデートポイントです。
とはいえ、LDACは最大990kbps、aptX Losslessは約1Mbpsなので、aptX Losslessに対応しているのであれば、無理にLDACを有効化する必要はありません。
他にLEオーディオ(現在はGalaxy S25/Pixel 9以上のみ対応)や未来の規格Auracastなども項目として用意されています。

タップ操作のカスタマイズ。
操作ごとに選択できる内容が異なっています。
かけ心地

「EarFun Air Pro 4i」のレビューでも言及しましたが、がじぇっとりっぷはカナル型のイヤホンが苦手です。
カナル型のイヤホンは耳の穴に突っ込む都合上、内側から押し広げるので時間が経つと耳が痛くなってきます。
とはいえ最近のカナル型はしっかり進化しているようで、「EarFun Air Pro 4i」同様フィット感が良く、比較的長時間の装着でも耐えられます。
3時間装着して痛みは感じなかったので、5~6時間くらいまではいけそう。
音質について

「Air Pro 4+」は10mm径のダイナミックドライバーとバランスド・アーマーチュア(BA)ドライバーを内蔵しています。
低音をダイナミックドライバー、中高音をBAドライバーと担当を分けることで、低音の厚みと繊細な中高音を両立します。

また、配置にもこだわっていて、ダイナミックドライバーとBAドライバーは11度の角度を付けて、磁気干渉による高音域の減衰を抑えています。
テストは標準状態(aptX Lossless接続、AI聴覚適応型ANCモード、イコライザー:デフォルト)で行いました。
音は、確かに低音と中高音が分かれていて、特にボーカルの輪郭がはっきりしています。
かといって「作られた音」感はあまりなく、自然に浮き上がっている感じで違和感はありません。
低音はさすがカナル型、結構ずっしりとしています。
心持ち大きい音(レビュー時はXiaomi 14で音量60%)にすると、標準(50%)よりぐっと音が重くなります。
逆に音量を絞るとスカスカになります。
中音はとにかくボーカルの輪郭がはっきり。とても聞きやすいです。
というよりも解像感が高く、音の一つ一つがしっかり独立しています。
高音は前述の配置のおかげか、減衰、先細り感は全く感じません。
ドライバーの再生能力が高いので、非ハイレゾ音源の聴き比べでも非ハイレゾイヤホンより豊かに再現できています。
ハイレゾ音源だとクリスマスソングのベルの音とか、とても艶やかです。
数少ないちょっとした弱点は、観客の拍手喝采のような、音の多すぎるシーン。
音が一つ一つくっきり分かれているため、情報量が多すぎて、脳がしんどくなります。
総じて、J-POPからクラシックまで全般的に高いレベルで聴けるけれど、ライブ音源のような観客の音が入るものだと人間の方が処理落ちする、といったところです。
あくまでもレビュー者の個人的感想である点にご注意ください。
また、長時間にわたる大音量での視聴は聴覚障害を引き起こす可能性があります。
ANCについて

「Air Pro 4+」は強力なANC(アクティブノイズキャンセリング)機能を持っています。
EarFun独自のQuietSmart 3.0ハイブリッドANC技術を搭載し、効果範囲は20Hz〜2000Hz、最大50dB低減します。50dB低減ってだいたい1/300です。
初期の頃(「ナンバリングのない「Air Pro」)は38dB低減だったので、12dB差。つまり、「Air Pro」と比べてもさらに1/4に低減されるということになります。
また、周波数の効果範囲も広がっています。
デフォルトでは「AI聴覚適応型ANCモード」となっていまして、装着した瞬間、周囲の音がほぼ消えます。
飛行機の音とか、ゴーーっという低周波成分が消えて、キュイィーンって感じの高周波音のみが残り、なんか別の乗り物っぽい感じに。
車の音とかは、車が通ってるな?くらいには分かるので、体感では「Air Pro 4i」よりちょっと弱いかなくらいの感じです。
ちょっと弱いといっても、楽曲を再生すると音量が小さくても掻き消えるので、実用上は十分です。
ちなみにテレビの音はBGMが消えて、人の声が半分くらいになります。
外音取り込みモードはホワイトノイズ強め。
これは他のイヤホンでも同じですが、低音が拾えていないので色あせた音になります。
外観

外箱は過去のレビューと同じく、ブランドカラーの黄色を上下側面にあしらっています。
「Air Pro 4i」ではANCを強調したデザインでしたが、「Air Pro 4+」は豊かな音の広がりをイメージしたデザインとなっています。

裏面。
シリアルナンバーのシールは底面に移動しました。
技適番号は220-JP9313でした。
参考 技術基準適合証明等を受けた機器の検索(220-JP9313):総務省
技適は相互承認(MRA)を利用していて、認証されているモデルは「TW700」、つまり「Air Pro 4+」のみです

パッケージ全体。
同梱品

紙類は4種類。

マニュアルは冊子タイプで、一部に中華フォントが残っていて、翻訳も機械翻訳っぽい感じ。
「放置すると世界的にこれが”正しい日本語の漢字”と思われるようになる」という意見を見てからは、がじぇっとりっぷでは中華フォントについては指摘することにしています。

ケーブルは黒端子。高級感は出るものの、ぱっと見でUSB規格が分からなくて困るやつです。

イヤーピースは本体装着分を含めて、なんと5サイズも用意されています。

掃除用綿棒。こんなものまで同梱されるようになったのか…
ケースと本体

ケースはワイヤレス充電対応ながら、コンパクト。手持ちの製品の中でも小さな部類に入ります。
表面はつるっとしていますが、最近多い、指紋の残らない表面加工がなされています。

充電用のType-Cポートは底面。見にくいですが、Type-C端子の横にはリセットボタンが並んでいます。

蓋を開けるとこんな感じ。

蓋の内側には認証情報。

本体は、うどんタイプ。
充電端子の保護シールは、ここまではっきりしていれば見落とすことはありません。
数年前は透明シールで気付かず、なぜか充電されないんだけど…?なんてこともあったなぁ…。

根元の丸い部分がタッチエリア。
タッチエリアがはっきりしているので、誤操作が少ないのがありがたい。
誤操作ってイヤホンにおけるストレスの上位に入りますからね…
分かりにくいですがあちこちにマイクの穴が開いています。

ノズル形状は楕円形。
メッシュの奥に見えている銀色のものが、バランスド・アーマーチュアドライバーです。

重さは本体が10.2g(片方5.1g)、ケース込みで53.3g。
「Air Pro 4」(5.2g/56g)より軽くなっているのに、バッテリー容量は増えています(54/600mAh→60/600mAh)。
まとめ
「Air Pro 4+」の価格は13990円。Amazonだとクーポンやセールで11,000円台になります。
全部の製品を追っているわけではありませんが、EarFun初の1万円台イヤホンになるのかな?
LDAC・aptX Losslessをはじめとしたハイレゾコーデック対応、Bluetooth6.0、着脱検知、強力なANC、ワイヤレス充電など全部入りで、かつハイエンド機中心のデュアルドライバーで1.1万円は、普通に高コスパです。
イヤホン界隈は日進月歩というか、「2年前の3万円クラスの性能が今日だと1.5万円クラス」なんてことが当たり前の世界。
1年後には「全部入りで1万円」が普通になるかもしれませんが…それを1年先取りできると考えれば、1万円超えでも「Air Pro 4+」を手に取る価値はあると言えるでしょう。
クーポンコード:EFPLUSPR
割引:25%オフ(13,990円→10,493円)
有効期間:2026年01月31日(土)23時59分まで



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