がじぇっとりっぷは先日サブノート兼検証機としてLenovo「Thinkpad X250」を購入しました。
この「Thinkpad X250」には遊べる要素があり、今回はその一つ、M.2(2242)スロットにSSDを追加したいと思います。

SSDについて
「Thinkpad X250」にはWWANカード用にM.2(2242)スロットを備えています。
画像の左側がそのスロットです。
SSDはTranscendの製品「TS120GMTS420S」を購入しました。
「Thinkpad X250」のM.2(2242)スロットは相性が厳しいようで、SSDを認識しなかったなどという報告もある中、Transcendは成功例が多く報告されています。
というか、2242サイズのSSDは聞いたことのないメーカーばかりで、実質的にTranscend一択なんですよね。
装着
使い回しですが、「Thinkpad X250」の底面を開けたところです。
開ける前にBIOSからバッテリーを無効化するのを忘れないようにしましょう。
LTE用のアンテナが邪魔なので、影響のないところに退避させます。
SSDをスロットに差し込み、固定します。
固定用のネジはボードに付いているので、それを使いました。
確認
何はともあれ認識しているかどうかが重要です。
電源ボタンを押し、Lenovoのロゴが出ている間にF12キーを押すと、起動デバイス選択画面になります。
M.2 SSD(TS120GMTS420S)が無事に認識されていることが分かります。
一度電源を落とし、「Macrium Reflect Free Edition」を使用してWindowsを移植します。
元データは500GB用でしたが、パーティションサイズは変更できるので、うまい具合に収めることができました。
ベンチマーク
SSDの性能も測ってみます。
2.5インチSSD側でWindowsを起動し、外部ストレージとして認識している「TS120GMTS420S」に対してベンチマークを実施します。
まずはエラーチェックです。
ソフトは「EaseUS Partition Master Free Edition」を用いました。
不良セクタは0でした。
次はおなじみ、「CrystalDiscMark」です。
なんというか、ちょっと不満が残る数値となりました。
公称ではシーケンシャル:読み出し560MB/s 書き込み500MB/sなのですが、全然届いていません。
不思議なのはリードの4KiBがかなり低い点で、何回やっても同じ結果でした。
これはもう、こういう特性なのかなぁと納得するしかないですね。
ちょっと困った問題があって、それはやたらと発熱することです。
「CrystalDiscMark」を回している間に「CrystalDiscInfo」で確認していたのですが、チップ温度が64℃まで上昇しました。
仕様上の動作温度が0℃〜70℃なので範囲内ではあるのですが、ちょっと心配ですね。
前述のリード/ライトの遅さはこの温度の影響があるかもしれません。
まとめ
デュアルストレージのいいところはひとつのストレージ上でデュアルブートを構築せずに済む点にあります。
ひとつのストレージ上でデュアルブートをする場合は、Windowsインストール後にストレージスペースを空けて、セカンドOSをインストールする方法が一般的なようです。
しかし、WindowsアップデートによりGRUB(GNU GRand Unified Boot loader、OS選択画面を表示させるプログラム)が書き換えられて、セカンドOSにアクセスできなくなる場合があるそうです。
デュアルストレージにすることでこのリスクを回避しつつ、デュアルブートを可能にするというのが今回の目的だったわけで、その目的は無事に達成できました。
現在はM.2 SSD側にWindows 10 Pro、2.5インチSSD側にUbuntuを入れています。
購入前からの計画ではなかったので、500GB SSDを購入したことが裏目に出たなぁと。Ubuntuだけなら使い回しの250GBで間に合ったのに…
コメント
こんにちは&初めまして
Thinkpad X250のM2 SSDで検索してこちらに辿り着きました
私も記事を参考にTS120GMTS420SをX250に付けました
問題なく認識されて普通に使用できましたが
確かに温度が高いですね… 特別何をさせなくても50度くらいあります
SATA SSDがフル稼働してても40度もいかないので
アイドル状態でも50度のM2 SSDにOSを入れたりするのは躊躇してしまいます
PCI-Explessの省電力化もあまり効果が無いので真夏の使用がちょっと心配です
速度を落として発熱を押さえるソフトとか有れば嬉しいのですがw