【レビュー】XGIMI Halo+:小型で静音、従来のイメージとは全く違う、まさに現代のプロジェクター

レビュー

がじぇっとりっぷはプロジェクターというものに一種のあこがれを持っています。

一応ブラウン管世代(記憶にある最初のテレビは14インチです)だったので、大画面=プロジェクター=超高級品って図式が今でもこびりついているんですよね。
タイムセール記事などではよく取り上げているものの、実際には「わたくしめごときが自前のプロジェクターを持つなんて」と謎のへりくだりが発生して、部屋が狭いし…とか、今は大画面液晶の時代だし…とか適当な理由をつけて購入を躊躇していました。

この感覚、多分20代以下には伝わらないんでしょうけど。

そんな、変にこじらせていたところに声をかけてくださったのがXGIMIです。
「いいの?やっていいの?」とめちゃくちゃ後ろ向きだったのに、「どうぞどうぞ」と心強く背中を押してくれ、レビューにこぎつけました。

機材をお貸しいただいたXGIMI様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。

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XGIMI Halo+

輝度 900 ANSIルーメン
解像度 1920×1080
投影方式 DLP
スピーカー Harman/Kardon 5W×2
インターフェース USB 2.0×1
HDMI 2.0
オーディオジャック
wi-fi 802.11ac+BT5.0
バッテリー 59.4WHr
サイズ 113.5×145×171.5mm
重さ 1.6kg

GoodPoint
小さいのに明るい
オートフォーカス・自動台形補正
静音で気にならない
スピーカーがしっかりしている
バッテリー内蔵

BadPoint
傾きには弱い(普通は傾けない)
アプリによっては自動補正で中断する

パッケージ

内容物
・本体
・電源アダプタ
・電源ケーブル
・リモコン
・ユーザーガイド
・保証について

技適番号は201-180447。
調べてみると「WF-M76B-USX1」というWi-fiチップの技適番号で、「Halo+」そのものでの技適登録ではなく、通信部分に「WF-M76B-USX1」を使用しているという形を取っているようです。

参考 技術基準適合証明等を受けた機器の検索 (201-180447):総務省

インターフェース

インターフェースはUSBとHDMIがひとつずつにオーディオジャックのみと簡素。
本体にAndroid TVを内蔵しているため「Fire TV Stick」などは不要、PCなどとの接続用の1ポートだけでも実用上は不便しません。

がじぇっとりっぷはUSBにワイヤレスマウスをつないで使いました。選択や文字入力で十字キーの移動から解放されたのでおすすめです。
まぁ、Bluetoothでつないだ方がポートをふさがなくていいのかもしれませんが。

使ってみた

Android TV内蔵

「Halo+」はAndroid TVを内蔵しています。
Play Storeも使えますが、Android TVに対応したアプリは多くはなく、例えばベンチマーク系は大半がインストールできません。

…いや、プロジェクターをベンチマークにかける時点で間違っているんですけどね?

優秀な自動機能

「Halo+」にはオートフォーカス、自動台形補正、自動障害物回避、スクリーンへのアジャストという4つの自動機能があります。

本体を傾けたり、位置を変えるとこのような画面が表示されて、オートフォーカス、台形補正をかけてくれます。
ただ、縦横は強いものの回転には弱いようで、本体の水平がある程度取れていないとうまく補正がかからないことがありました

スクリーンを認識しているので、はみ出しているとスクリーンの範囲で表示されます。

また、障害物回避機能があり、手前に何か物があると、避けた範囲で表示されるようになっています。
この辺りは格安プロジェクターには決して搭載されないであろう機能ですね。

WidevineはL1

「DRM Info」を表示したところ。WidevineはL1です。

Amazon Primeで再生してみたところ、きちんとHD画質になっていました。

「Halo+」は4K入力およびHDRにも対応していて、YouTubeでは4K(2160p)のHDR画質も再生できました。

Widevineとは
DRM(Digital Rights Management、デジタル著作権管理)のひとつで、Google独自のデジタル著作権管理テクノロジーです。
他のDRMにはMicrosoftのPlayReady、AppleのFairPlayなどがあります。

WidevineにはL1(最高)からL3(最低)の3段階があり、Amazon PrimeではHD画質以上での再生にはL1(と独自のAmazon認証)が必要となります。
NetFlixなどもWidevine DRMを採用しており、L1でないとHD画質での再生ができません。

キャスト機能

スマホやタブレットはキャスト機能を使うことで、ワイヤレスでプロジェクターと接続することができます。
なかなかに便利な機能なのですが、プロジェクターが縦長表示できないので、縦表示だと真ん中部分しか使われません。これは液晶ディスプレイなどでも同じことなのでいいのですが。

問題はプロジェクターの自動機能。プロジェクターが動いて自動補正が入ると、接続中でもAndroid TVのホーム画面に戻ってしまい、切断→再接続をする必要があります。

いくつかのアプリで確認してみたのですが、キャスト機能を含めバックグラウンド動作に対応していないアプリは、自動補正が入ると動作がキャンセルされてしまうものがあるようです。

自動機能をオフにすれば回避はできますが、「Halo+」の強みをひとつ潰すことになるので、どちらを取るか悩ましいところです。

明るさは及第点

今回、投影スクリーンには下記の100インチモデルを使いました。

プロジェクター スクリーン 壁掛けスクリーン【ALRスクリーン GAIN 3.0】 折りたたみ式 シワなし ホームシアター スクリーン 60インチ projector screen 3D 4K 部屋でも鑑賞可能 屋外屋内用 映画 ビジネス会議 教室 両面投影可能 HAITUO (60 インチ)
HAITUO

表面はゲイン3.0、裏面はゲイン1.1として使えるので、環境や室内の明るさに合わせて使い分けができます。

ゲインとは
スクリーン生地固有の反射特性を示したものです。
簡単に言うと、ゲインが大きいほど明るく見えますが、視野角が狭くなります。

スクリーンなし

まずはスクリーンなしで確認。

上から照明オフ、照明オン(最低輝度)、照明オン(最大輝度)です。
カーテンを開けた状態も調べようかと思いましたが、そもそもプロジェクターは外光を取り入れた状態で使うものではないので止めました。

スクリーンがなくとも、暗めの明かり程度であれば余裕で見えますね。

ゲイン3.0

ゲイン3.0のスクリーンだと、照明オフでは色の深みがしっかり出て、液晶ディスプレイと遜色ないくらいです。
入射方向の違う照明の影響を受けにくいので、照明を最大輝度にしても視聴に耐えるレベルでした。

ゲイン1.1

ゲイン1.1だとスクリーンなしに近いものの、黒が締まっている分コントラストがはっきりしています。

コンパクトな筐体でこれだけ映れば十分でしょう。
これ以上が欲しければ業務用とか大型光源を内蔵したものを買うしかありません。

騒音はかなり静か

状況 音量 聞こえ方
電源オフ 35.0dB
最大 38.8dB 小型PCのファン音くらい

騒音レベル[dB] 音の大きさのめやす 自室内の聞き騒音
うるさい 70 掃除機
騒々しい街頭
非常にうるさい
60 普通の会話・チャイム
時速40キロの自動車の内部
非常に大きく聞こえうるさい
声を大きくすれば会話ができる
普通 50 エアコンの室外機
静かな事務所
大きく聞こえる
通常の会話は可能
40 深夜の市内
図書館
多少大きく聞こえる
通常の会話は十分に可能
静か 30 ささやき声
深夜の郊外
非常に小さく聞こえる
20 ささやき
木の葉のふれあう音
ほとんど聞こえない

騒音測定は正面30cmで実施。プロジェクターに対してこの位置というのはまずありえない不利な条件ですが、それでも38.8dBとかなり静かでした。
スピーカーをオンにすれば音量が低くても打ち消される程度です。
低音気味なので耳につくこともなく、不快感はありません。

消費電力

消費電力は80Wを超えない程度でした。

外観

外箱は高さ30cm程度。

背面にはざっくり仕様と認証情報。
製品名は「Halo+」ですが、モデル名は「WM03A」なんですね。

本体の高さは70mlのペットボトルとほぼ同じ。
1.5Lと比較すると2/3程度です。

本体前後。
レンズは中央ではなく(後ろから見て)左寄りです。
「Halo+」は自動補正機能を持っていますが、レンズ位置を考慮して設置した方がより自然になります

天面にはタッチセンサータイプの再生ボタンと音量ボタン。

自動補正のためのセンサー。

外側のレンズは保護レンズです。

付属品のリモコン。
単4電池×2で動作します。

保証内容とマニュアル。
マニュアルは日本語と英語のみの、日本向けのものとなっています。

電源アダプタは90W出力。
バッテリーを内蔵していて約2時間の動作が可能なので持ち運びもできますが、どちらかと言えば投影しながら位置決め→電源を配線という順序で設置するのに重宝しました。

本体は幅より奥行きの方が30mmほど長いです。
画像だと見えませんが、側面左右には約50mm径のスピーカーコーンがメッシュの下に隠れています。

「Halo+」のスピーカーはHarman/Kardon社の5W+5Wスピーカーです。
当たり前ですがPCなんかよりはるかに音が良く、映画・ドラマなどを見るのに十分な音質でした。
本体の左右に位置しているので音の広がりも良く、どの位置から聞いても大きな違和感は感じませんでした。

あくまでも個人的な感覚ですが、手持ちのCreative「Pebble V2」よりちょっといいかな?くらいだったので、3,000~4,000円相当のスピーカーと同等と考えていいでしょう。
ストリーミングサービスでドラマを見る程度であれば、別途スピーカーを用意する必要はありません。

底面にはスペックと認証情報。

ちっちゃなスタンドの裏にはシリアルナンバーが記載されています。

スタンドを使ったときの角度はこんな感じ。

システム

セットアップ

「Halo+」はAndroid TV内蔵のため、セットアップが必要です。

まずは言語選択。

スマホを使ってセットアップするかどうかですが、Wi-fiのパスワードを覚えているならば「スキップ」して単体でセットアップした方が早かったです。

ログインすれば…

Android TVのホーム画面が表示されました。

設定項目やデバイス情報、デバイス設定の項目などはいかにもAndroidだなぁと。

「プロジェクター設定」には輝度や台形補正などの項目がありました。

まとめ

「Halo+」の総評は、「コンパクトなのに割と明るく、かつ静かである」となります。

絶対的な光量こそ十分とは言えないものの、カーテンを閉めて少し暗くすれば問題ない程度ですし、プロジェクター特有の爆音ファン音もなく、わずかなファン音もスピーカーの音で打ち消されて全く気にならないのは、これまでのプロジェクターに対するイメージを壊すレベルでした。
現在の技術で正しく作られたプロジェクターはこうなるというのを見せられた気分です。

「Halo+」の価格は9万円前後。
さすがに最近の1万円前後の格安プロジェクターとはかけ離れていますが、サイズに静音性、光源の明るさや自動補正など、かけられている技術は比べるまでもありません
会議室くらいの広さなら格安爆音プロジェクターでも気にならないでしょうが、自室やリビングだとそうもいきませんしね。

安物買いのなんとやらになるくらいなら、最初からこちらを買っておいた方が結果的には安く済むんじゃないかなと。

関連リンク

Halo+:XGIMI

おまけ

プロジェクターにベンチマークをかけるのはナンセンスと分かってはいるものの、我慢できずにやってみました。
推奨はできませんが、apkファイルを転送してインストールすれば、動作します。

性能的にはエントリークラスではあるものの、そもそも求められるものがスマホ・タブレットと違いますし、映像を表示するだけなら十分なスコアです。
というか、UI(Android TV)はサクサク動いてましたし、4K入力での表示だって引っ掛かったりもしません。

むしろ、必要なスペックをきっちり割り出して、不足なくかつオーバースペック(=コスト増)になり過ぎないよう、注意を払って仕様を決めたんだなぁということが伺える結果でした。

コメント

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