皆さん、モバイルバッテリーは使っていますか?
最近はそもそも出歩くこと自体が減ったわけですが、がじぇっとりっぷは長年Buffaloの「Voltissimo」というモバイルバッテリーを愛用しています。
(販売終了)Voltissimo BSMPB0180WH:Buffalo
8000mAhという容量の割に大きく、発売が2013年とType-Cが登場する以前の相当古いものになるのですが、バッテリー本体が急速充電可能という特徴を持っています。
付属の電源アダプタを使えば約60Wでバッテリー本体を充電、8000mAhが90分ほどで満充電になるという、他に替えの利かない機能を持っていたので手放すに手放せない製品でした。
さすがに古いので買い換えたいとは思っているのですが、本体の急速充電を謳っていてもせいぜいが1.5A@12V(=18W)程度の製品が多い上、出力側の急速充電をアピールした製品ばかりが検索に引っかかるので、その内に見つかればいいやくらいに思っていたところに話をいただいたのが、今回レビューするモバイルバッテリーです。
製品をご提供いただいたCHOETECH様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。
CHOETECH B364
バッテリー容量 | 26800mAh |
---|---|
ポート | Type-A×2 Type-C×1 |
入力 | Type-C:5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/3A |
出力 | Type-C:5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/5A Type-A:5V/3A、9V/2A、12V/1.5A |
出力合計 | 最大118W |
充電時間 | 約2時間 |
サイズ | 187×87×24mm |
重さ | 615g |
GoodPoint
✔ 1ポート最大100W出力対応
✔ 本体の急速充電
✔ 大容量バッテリー
BadPoint
✖ Type-Cが1ポートだけ
✖ 大きくて重い
ハードウェア
パッケージ
▲箱はこの手の製品にありがちなデザインで、水色系でさわやかなんだけど主張が強くなく、売り場に並んでいたら埋もれそうです。
▲パッケージ全体。
本体とケーブル、マニュアルとサンクスカードが入っていました。
付属品
▲マニュアルは日本語表記もあり
▲付属のケーブルはType-C to Type-Cで、ナイロン編みタイプでした。
USBケーブルはモバイルバッテリーにとっては重要部品となるので、コストをかけているようです。
本体
▲本体は実測で18.9×8.8×2.4cmとかなり大きめ
▲前後面。
端子は3つで構成はType-A×2+Type-C×1。左のボタンを押すと残量ランプが点灯します。
底面側には入力/出力の仕様が記載されていて、容量は96.48WHr。おそらくは18650セルが8本入っています。
ノートPCがだいたい50WHr前後なので、2回分程度ですね。
これだけの大容量ならType-Cを2ポートにして、40W+60Wとかできてもいいんじゃないかなぁと思ったり。
モバイルバッテリーに使われるリチウムイオン電池は航空貨物としては「危険物」扱いとなり、預け入れ荷物として預けることが禁止されています。
一方で手荷物としては持ち込みが可能で、国内だと100WHr未満は制限なし、100~160WHrは最大2個までという制限が付いています。
海外でも似たり寄ったりで、ほとんどの航空会社では100WHr未満は持ち込み可能、100WHr以上は制限があったり要相談となっていたりします。
上で容量を書いたように、この制限にうまく合致するのが27,000mAh前後なので、この容量の製品を出す会社が多いというわけです。
重量
▲重量は644g
最近の大画面スマホがだいたい180~200gくらいなので、3台分ちょっとですね。
手で持ってもずっしりとしていて、中がぎっしりと詰まっている感があります。まぁ、ほとんど電池ですし…
比較
▲前置きで話に出たBuffalo「Voltissimo」
サイドに電源アダプタ用の端子があります。
▲大きさ比較
「Voltissimo」の3倍の容量の割にはコンパクトに見えますが、スマホ(iPhone 5c)と比べると巨大です。
使ってみた
「B364」は最大100Wの出力に対応するということで、こんなことを試してみました。
デスクトップ機(MINISFORUM U850)が普通に稼働しています。
出力的に動くのは分かっていても、現実感がないですね。
「B364」は最大100Wの出力に対応していますが、容量が50%を切ると最大60Wに制限されるので、全体消費は60Wに収まるようにしておいた方がいいでしょう。
▲給電状況。
100W近くを消費できる機材がないので限界は確認できませんでしたが、確認できた範囲では2.88A@19.7V(56.85W)が給電できています。
▲バッテリー本体へはType-C端子経由で充電します。
▲充電状況。
使用したのは下記の記事でレビューしたUSB充電器。仕様通り、60Wで充電できています。ある程度まで充電されるとバッテリ保護のため35Wでの充電に切り変わります。空っぽの状態からスタートして70分程度で4つ目のLEDが点灯したので、満充電までしなくとも1時間の充電で70%程度は使えそうです。
その後は仕様通りに約2時間で全点灯、つまり満充電となりました。
なお、充電に使ったUSB充電器は下記記事でレビューしたものです。
ちなみに充電可能回数について書かれていない(というか最近のモバイルバッテリーはあまり書かれていない)ので調べたのですが、公式製品ページにも記載されていませんでした。
なお、製品ページのQ&Aには「安物は500回かそこらだが、良いやつはもっと持つ」という、答えのようで答えになっていないコメントが書かれています。
Power Bank Portable Charger 26800mAh 100W PD 3.0 Type C Power Bank Battery:CHOETECH
まとめ
コロナ禍の現在は厳しいですが、がじぇっとりっぷが以前にやっていた車中泊を伴う旅行はバッテリー問題がつきものだったので、こういった”本体が急速充電できる”モバイルバッテリーが再び登場したことは純粋に嬉しいです。
CHOETECH「B364」はまさに探していた条件に合致するモバイルバッテリーで、ようやくモバイルバッテリーのリプレースができそうです。
とはいえ本体が重く大きくなったので、カバンの中にちょっと入れておくにはちょっと辛くなっています。
どちらかというと、ノートPCのおとも、いざとなればスマホも充電できるくらいに思った方がよさそうです。
普通の小さめのモバイルバッテリーと併用するのもアリですね。
もちろん旅行やモバイルだけではなく、災害時は大型のモバイルバッテリーが一つあるだけでもかなり違うので、一台備えとして持っておくのもいいと思います。
災害の備えとするならばソーラーチャージャーもあるといいかもしれません。
しかし、今のソーラーパネルって80Wとか平気で出力するんですね…
がじぇっとりっぷが買った頃は4枚パネルで15W出力で1万円とかだったのに…時代も変わったものです。
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