エルゴノミクス(人間工学)に基づいた縦型マウスというのは調べてもいまいち歴史がわからなかったのですが、2014年ころには登場していたようです。
本格的に世間に知られるようになったのは2018年8月のロジクール「MX Vertical」発表あたりからじゃないでしょうか(個人的には2017年9月の「MX ERGO」を見て、傾けると楽そうだなぁと思っていましたが)。
そんな縦型マウスをいずれ触ってみたいなぁと思っていたわけで、中国のショッピングサイト「Gearbest」の購入手順を書くに辺り、ちょうどいいからと購入したのが今回レビューするAlfawise「WM02」となります。
スペック
メーカー | Alfawise |
モデル名 | WM02 |
価格 | 7.39ドル(購入価格) |
センサー | 光学 |
DPI | 800/1200/1600/2400 |
接続 | 無線(2.4GHz) | 接続可能距離 | 10m |
インターフェース | USB |
ボタン数 | 6 |
素材 | ABS |
幅 | 65mm |
奥行き | 125mm |
高さ | 82mm |
重さ | 87g |
電源 | 単4電池×2(非同梱) |
開封
箱の中は本体とマニュアルだけとシンプルです。本体はプチプチにくるまれていました。
「WM02」は電池駆動ですが、電池は入っていません。
真上からクレカサイズのカードと大きさを比べたところです。
少し大ぶりなくらいですね。
4方向から撮ってみました。こうしてみるとへんてこな形です。
親指部の白いスリットは電源をONにすると光学センサーの明かりが漏れてセンサーに近い辺りが赤く光ります(下の方に光っている画像があります)。
製品ページからの引用となりますが、インターフェースです。
ロゴマークがDPIボタンになっているところは説明無しだと気づかないです。がじぇっとりっぷは最初気付いてませんでした。
こちらも製品ページからの引用で、実際に手を置いた時のサイズ感です。
こうして傾けることで手首のひねりをなくし、負担を減らします。
重さも測ってみました。
電池なし(左)が86グラム、電池あり(右)が112グラムです。
ほぼスペック通りでコンパクトマウスに近い数字となるので、持ってみると見た目に反して軽いです。
触ってみた感想
とにかく腕が楽というか、手の置き場としてしっくりくる。
それが最初の感想でした。
実際に手を置いてみると、「あぁ今までは本当に手首がひねられていたんだなぁ」と実感します。
マットな質感も相まって、考え中などの腕の置き場に最適です。
ファーストインプレッションは非常に良かったのですが、いくつか問題もありました。
まずひとつめ、腕があまりに楽なので、動かす気がなくなります。一回寝転ぶと力が抜けて起きる気がなくなるのに似た感じです。これはマウスとして本末転倒です。トラックボールが欲しくなります。
予算が許すなら傾斜型でトラックボールなLogicoolの「MX ERGO」も試したいところですね。
ふたつめ、ホイールがちょっと使いにくいです。
斜めに傾いている都合上、ホイールを使おうとすると指の重さがホイールに対して垂直にかからないため、普通のマウスに比べてホイールを回しにくく感じました。
下の画像(センサーの光でスリット部が一部赤く光っています)のように、マウスのカーブに沿って指が寝てしまうのも、回しにくい要因かと思います(普通のマウスだと指が少し立つので動かしやすい)。
また、ホイールの回転もちょっと重いです。最近は回転が軽かったり、よく回るホイールも多いので、ここは改善して欲しいですね。
個人的には親指の位置にホイールがあったら使いやすいんじゃないかなぁと。
みっつめ、「WM02」に限ったことではありませんが、赤色の一般的な光学マウスなので、透明なデスクマットの上だといまいち反応しません。青色LEDやレーザー仕様のものを探したほうがいいかもです。
よっつめ、これは「WM02」の問題というわけではないのですが、そもそもがじぇっとりっぷは「マウスは左手」派なので、右手用マウスは使いにくいという…
調べたら、同じ形の左手用マウスも売っていました。
Left-Hand Ergonomic Vertical Mouse – Gearbest
まったく、買う前に気づけって話です。
まとめ
実は縦型マウスの歴史というか、何時頃登場したのか調べていたら、「WM02」と同型のものが2014年にAnkerから発売されていました。
おそらくはこの金型が使いまわされているために、金型代がかからず様々なメーカーから安価に発売されているのだと推測されます(サポートやパッケージのコストカットも要因の一つでしょうが)。
Anker 2.4G Wireless Vertical Ergonomic Optical Mouse
ちなみに金型と関係ないホイールや光学センサーなどはメーカーによって異なっており、2.4GHzではなくBluetoothにしたり、底面パーツだけ独自に作って充電式にしているメーカーもあります。
HXSJ T29 Bluetooth Wireless Vertical Mouse – Gearbest
HXSJ T22 Rechargeable Vertical Wireless Mouse – Gearbest
どれも10ドル(約1100円)もいかない(送料がプラス2ドルくらい)ので、好みの仕様のものを試しに買ってみてください。思った以上に手首が楽で、感動しますよ?
コメント
新しい物好きであり普通のマウスで手首が痛くなっていたので
2年ほど前に購入して使いましたが長年使っていると
右手小指の付け根延長線上にある手首の小さな突起(骨?)の部分がマウス移動の支点になり
痛くなってきて気付いたら赤くなり皮膚が固くなってきているので
普通のマウスに戻しています