2019年の初め、がじぇっとりっぷはSBC(シングルボードコンピューター)の「NanoPC-T4」を購入したあとに、SBCの操作用としてミニキーボードも注文していました。
結局レビュー時には通常サイズのキーボードを使用したためにお蔵行きとなっていたのが、今回レビューする「YAGALA-T2」となります。
なお、今回の記事はすべてこの「YAGALA-T2」で書いています(画像加工を除く)。
スペック
メーカー | YAGALA |
モデル名 | T2 |
価格 | 1599円(購入価格) |
キー数 | 78 |
インターフェース | USB |
接続 | 無線(2.4GHz) |
送信電力 | 最大+5dB |
操作範囲 | 10m |
バックライト | ○(3色) |
稼働電圧 | 3.7V |
バッテリー容量 | 300mAh |
消費電力 | 8〜30mA 50〜80mA(バックライト時) |
充電電流 | 200mA以下 |
スリープ電流 | 30μA以下 |
幅 | 152mm |
奥行き | 102mm |
高さ | 13mm |
重さ | 115g |
開封、機材写真
中華製品にありがちな茶箱かと思いきや、パッケージは光沢のある紙箱でした。
中もプチプチではなく、ブリスター(製品の形に凹凸の付いたペコペコの板プラスチック)です。
パッケージの中身です。
ここは中華製品らしく本体、マニュアル、USBキーボードとシンプル。
マニュアルは4ページで裏は白紙です。
読まなくても問題ない程度の事しか書かれていませんが、カーソル速度の変更については読むまで気づきませんでした。
本体の充電端子はキーボードの下側にあり、規格はmicroUSBでした。
裏面の蓋を開けるとバッテリーとUSBドングルがあります。
バッテリーはスペック通り3.7V/300mAh(1.11Wh)です。
よくありそうな雰囲気のバッテリーなので、ヘタってきたら交換もできそうです。
重量もほぼ仕様通りの116グラムでした。
スマホと同じくらいの大きさなのに重さは6割くらいなので、持ってみると軽く感じます。
というか、このキーボードを使ったあとにスマホを持つと、異様に重く感じました。
「YAGALA-T2」は3色のバックライトを持っています。
実際に光らせてみると、LEDの位置関係からか結構まだらになっていました。
使用してみた感想
「YAGALA-T2」を手に取ったところ、サイズ感はちょうどいい感じでした。
ちょうどゲームコントローラーくらいの大きさで(一緒に写真が取れればよかったのですが、残念ながらゲームハードがありません…)、コントローラー握りをした状態で真ん中まで親指が届きます。
流石にブラインドタッチは無理ですが、A〜Zまでの文字入力自体はキー配列もそのままなので特に問題なく打ち込めます。
ガラケーのような、ペコペコした打ち心地で、入力時はLEDも点灯するので、打ち損ないということはほぼありません(打ち間違いはありますが)。
一方右の2列ほど(“P”より右)はキーが変則的になっていて、一番下、スペースキーの列に並んでいます。
ここでちょっと問題があって、キーの印字とキーバインドが一部ずれていて、初めて入力するときはキーの対応を探すことになります。
なので、たとえば括弧などは最初キーを探しましたが(一つ左にずれていて、”(“が”8″、”)”が”9″のキーでした)、一度覚えたら特に問題なく使えています。
普通のキーボードだと右下に矢印キーがあるので、左手でカーソルを操作するというのは結構違和感があり、そこはちょっと慣れが必要です。
がじぇっとりっぷも何度となく無意識に右下のキーで操作しようとして余計な文字が表示されることがありました。
がじぇっとりっぷの執筆環境で使えないのは”ろ”のキー(右上)と(半角/全角キーになっていました)、文字変換時にSHIFT+左右キーで変換範囲を変えること(なぜかできない)くらいでした。
タッチパッドはざらつき加工が施してあって、Thinkpadのパームレスト部に感触がよく似ています。
タッチパッドの枠線は50mm×31.5mmですが、実際にパッドが反応する範囲は枠線より5mmほど内側となっています。
面積としては狭いですが反応はよく、表面を撫でるのではなく軽く押しこむ感じの操作になりますが、するするとよく動きます。
二本指でのスライドもとてもスムーズです。
3分ほど放置するとスリープモードに入りますが、タッチパッドでは復帰せず、何かしらのキーを打つ必要があありました(がじぇっとりっぷは影響のないSHIFTキーで復帰させています)。
全体として、多少の慣れは必要ではありますが、キーボードとして問題なく使えるというのが、ここまで「YAGALA-T2」で記事を書いてみての感想となります。
まとめ
「YAGALA-T2」は思っていた以上に普通にキーボードとして使え、スクリーンキーボードよりはマシかなぁという、がじぇっとりっぷの予想をいい意味で裏切ってくれました。
手に持ってポチポチと入力できるので、ごろ寝キーボードにもなります。
日本語を入力するだけであれば、入力にかかる時間は通常のキーボードの1.5倍程度でしょうか。意外と早く入力できます。
USBドングルでの接続なので、入力ラグや接続ラグがないのは楽なのですが、Bluetoothではないのでスマホやタブレットの入力デバイスにするには変換アダプタが必要という、面倒な面もあります。
「YAGALA-T2」というかミニキーボードは、似たような見た目でキーレイアウトが異なっているものが様々なメーカーから販売されています。
下にいくつか並べてみますが、結構違っていて面白いです。
1500円から高くても3000円もいかないので、テレビ用キーボードとか、がじぇっとりっぷのようなSBC用とか、あるいはメインキーボード故障時の緊急用などで、好みのレイアウトのものをひとつ持っておくのもいいかもしれません。
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