2025年8月25日、Radxaは、Raspberry Pi ZeroサイズでAllwinner A733を搭載したSBC「Cubie A7Z」を発売しました。
スペック

| ■ Cubie A7Z | |
| CPU | Allwinner A733 |
|---|---|
| メモリ | 1~16GB LPDDR4/4x |
| ストレージ | UFS(option) microSD |
| インターフェース | Type-C(3.0)×1 Type-C(2.0)×1 MicroHDMI microSD PCIe 3.0 x1(FPC) |
| 無線 LAN | Wi-fi 6/BT5.4 |
| サイズ | 65×30mm |
| 電源 | Type-C:5V GPIO:5V |
特徴
Radxaは主力となる「ROCK」シリーズ以外にも、Intel CPUの「X」シリーズ、ARM v9の「Orion」シリーズ(シリーズと言ってもまだ1モデルですが)など、いくつかシリーズを展開しています。
そのうちの一つが「Cubie」シリーズで、現在のラインナップはすべてAllwinner製のSoCを搭載していて、「手頃な価格のAIoTボード」がコンセプトとなっています。


CPU

「Cubie A7Z」のSoCは、Allwinner A733。
CPUは2コアのCortex-A76@2.0GHzと6コアのCortex-A55@1.8GHz。
GPUはImagination BXM-4-64で、Vivante VIP9000という3TOPSのNPUを内蔵したSoCです。
A733はNPUとHDMIの搭載の有無で3種類ありますが、「Cubie A7Z」に搭載されるのは全部そろった「A733-HN3」ですね。
Allwinner A733はタブレットの「Teclast T60AI」にも採用されていて、「T60AI」におけるAnTuTuスコアは総合30~31万点、グラフィックは2.4万点程度。UNISOC T606とHelio G99の間くらいです。
グラフィックはあまり強くなくて、GeekbenchのGPUスコアはかなり低くなるようです。

ブロックダイアグラム図です。
Allwinner製品は安価で、価格に見合った仕様・インターフェースという印象が強いのですが、A733はインターフェースが充実しています。
参考 Allwinner A733 データシート ※PDF
メモリとストレージ
「Cubie A7Z」のメモリは1GB~16GBのLPDDDR4/4x。ECサイトでは8GBまでしかないので、16GBは直接問い合わせになるっぽい。
ストレージは内蔵せず、microSDがメイン。オプションでUFSストレージ(UFS3.0、~1TB)にも対応しますが、確認出来た範囲ではECサイトにおけるストレージ内蔵版の販売は確認できませんでした。
その他
無線LANはWi-fi 6(802.11ax)。Bluetoothはv5.4。チップはQuectel FCU760K。
有線LANはありません。
電源はType-CもしくはGPIOからの入力で、5Vオンリーで1A(=5W)以上。
OSはAndroid 13、Debian、Tina Linuxに対応。
記事執筆時点ではDebian 11のイメージファイルが公開されています。
外観

本体裏表。
裏面のUFS用スペースを見ると、ソケットではなく実装が必要なので、後付けは厳しいですね。
電源チップはX-Powers社のAXP318W。Allwinner A733専用の電源チップです。
X-PowersはAllwinnerの姉妹企業で、AllwinnerのSoC向けに専用のPMICを製造しています。

2.USB-C 3.1 OTG(DP出力対応)
3.Allwinner A733 SoC
4.Micro HDMI Port
5.ファンコネクタ
6.アンテナコネクタ
7.WiFi 6/BT5 Module
9.Onboard UFS
10.U-Boot Button
11.PCIe 3.0 FPC Connector
12.40-Pin GPIO Interface
13.LPDDR4/4x RAM
14.MicroSDカードスロット
インターフェース。
サイズの割にはよく詰め込まれています。
microSDはショートスロットですが、奥まった位置にあるためはみだしが少なくなっています。
Micro HDMIは4K/60Hzまで対応、MIPI CSIは4レーンで、デュアルカメラ(2+2レーン)も可能。
PCIeのFPCコネクタがあるので、結構柔軟に拡張できそうだなーと思う反面、拡張ボードの方がでかくなるんじゃ…?とも思ったり。

サイズ感はこんな感じ。
65×30mmはさすがに小さいですね。

インターフェース配置が「Radxa Zero」シリーズと共通しているので、ヒートシンクも使えそう(画像は「Radxa Zero 3W」)。
まとめ
「Cubie A7Z」の価格は以下の通り。ドル表記はALLNET.China、円表記はARACEでの価格です。AliExpressは操業が1,720円と高め。
また、ALLNET.ChinaではGPIOヘッダはオプションで、1.49ドル(1GB)または2.49ドル(2~8GB)です。
1GB:18.5ドル(2,300円)
2GB:23.5ドル
4GB:33.5ドル(ヘッダありで5,900円)
8GB:53.5ドル(9,000円)
SBCとしては比較的高性能ですし、このサイズ感の製品としては、思ったより安いですね。
組み込みとか超小型AIoTデバイスとかには良さそう。
ちなみに公式サイト上では見当たらないのですが、ALLNET.Chinaには少なくとも2034年9月まで供給と書かれています。
関連リンク
Cubie A7Z:Radxa
Cubie A7Z:Radxa Documentation Center
Cubie A7Z 販売ページ:AliExpress
Cubie A7Z 販売ページ:ALLNET.China
Cubie A7Z 販売ページ:ARACE




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