【実機レビュー】 MINISFORUM UM750L Slim:静音性抜群、セール時5万円台のZen4搭載ミニPC

レビュー

MINISFORUM「UM750L Slim」はRyzen 5 7545Uを採用した、5~6万円台のミドルクラスのミニCPUです。

Zen3や、時にはZen2がいまだに使われるミドルクラスにおいて、Ryzen 5 7545UのアーキテクチャはZen4+Zen4c。現行(Zen5)のひとつ前という、新しめの世代となります。

6コアのRyzen 5かつTDP 28WのUシリーズなので絶対性能はRyzen 7やHシリーズに及ばないものの、グラフィックアーキテクチャはRDNA3であり、Vegaアーキテクチャより高い性能を期待できます。

名前的には以前にレビューした「UM760 Slim」の下位扱いとなるため、今回は「UM760 Slim」、ひとつ前の世代のCPU(Ryzen 9 6900HX)を搭載する「UM690L Slim」と比較しながらレビューしていきたいと思います。

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当レビューはメーカーより機材提供を受けたものですが、内容自由で書かせてもらっています。
当ブログの方針として、悪い点も包み隠さず書いていきます。
機材を提供いただいたMINISFORUM様には、この場をお借りして御礼申し上げます。
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MINISFORUM UM750L Slim

CPU Ryzen 5 7545U
メモリ 16GB LPDDR5-6400
ストレージ 1TB M.2 NVMe SSD
インターフェース USB Type-C(USB4)×1
USB3.2 Gen2×2
USB 2.0×2
HDMI 2.1
DisplayPort 1.4
2.5GbE 有線LAN×1
オーディオジャック
wi-fi Wi-fi 6E+BT5.2
電源 65W (19V / 3.42A)
サイズ 130×126.5×50.4mm
重さ 0.67kg

GoodPoint
Zen4+RDNA3でそれなりに快適
性能に対する冷却が強いので静か
USB4対応

BadPoint
メモリ増設不可
電源アダプタがごつい
UM760Slimとの価格差が小さい

パッケージ

内容物
・本体
・電源アダプタ
・電源ケーブル
・HDMIケーブル
・VESAマウンタ
・予備ゴム脚
・ネジ類
・マニュアル
・保証案内

「UM750L Slim」のインターフェース

■フロント
・電源ボタン
・USB3.2 Gen1×2
・オーディオジャック
■リア
・電源ジャック
・2.5GbE 有線LAN
・HDMI 2.1
・USB4
・DisplayPort 1.4
・USB 2.0×2

「UM750L Slim」の内部

内部はメモリがオンボード、M.2 SSD(2280)×2スロット、M.2スロットの下にWi-fiカードがあります。
M.2 SSD(2280)×2はどちらも2280サイズ

「UM750L Slim」のパフォーマンス

「UM750L Slim」の搭載CPUはRyzen 5 7545U。
Zen4×2+Zen4c×4の6コア12スレッドでグラフィックはAMD Radeon 740M。アーキテクチャはZen4+RDNA3です。

Zen4cはZen4のコンパクト版という位置づけで、メニーコアなサーバー向けでしたが、Intelで言うところのEコアのような扱いで一般向けにも採用が進んでいます。
といってもZen4との違いはL3キャッシュが半分になったというだけなので、性能的にも消費電力的にもほぼ変わらず、Eコアのたとえは不適当なのですが。

グラフィックアーキテクチャはRDNA3ですが、Radeon 740Mは4CU。Ryzen 7 7840U(12CU)の1/3、Ryzen 5 7640HS(8CU)の半分のコア数です。
この差がどのようにスコアに現れるのかという点もレビューのポイントです。

総合

CPU PassMark11 (CPU)
Core Ultra 9 185H 341063984
Ryzen 9 7940HS 310063942
Core i7-13700H 284583979
Core i9-13900H 258943720
Ryzen 9 6900HX 257963570
Ryzen 7 7840U 246513861
Ryzen 9 5900HX 245423354
Core i9-12900H 242263640
Ryzen 5 7640HS 234643788
Ryzen 7 5800H 220613169
Ryzen 7 6800U 214203347
Ryzen 5 7545U 206503878
Core i3-1220P 165523525
Core i5-1235U 150453359
Ryzen 5 5500U 148872534
Core i7-11390H 121173376
Intel N100 61222088

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

PassMarkは旧バージョン(v9)と新バージョン(v11)の両方を掲載。比較はv11で行っています。

マルチスレッド性能はかろうじて20,000ポイントを超える程度。
上位と比べれば控えめですが、Ryzen 7 6800Uに近い性能を出している点は評価できます。
また、シングルスレッド性能が高く、Zen4アーキテクチャの優位点を大いに発揮しています。

CPU

CPU CINEBENCH R15
Core Ultra 9 185H 2928251
Core i7-13700H 2613278
Ryzen 9 7940HS 2521288
Ryzen 9 6900HX 2238249
Ryzen 9 5900HX 2162243
Ryzen 5 7640HS 2071270
Ryzen 7 7840U 2017265
Core i9-12900H 2005248
Ryzen 5 7545U 1749276
Ryzen 7 6800U 1624236
Core i5-11400H 1524221
Core i3-1220P 1346214
Ryzen 5 5500U 1231177
Core i5-1235U 1113223
Core i7-11390H 948232
Core i7-1165G7 859227
Core i5-1135G7 628160
Intel N100 386152

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

CPU CINEBENCH R23
Core Ultra 9 185H 192411743
Core i7-13700H 169431925
Ryzen 9 7940HS 161261820
Ryzen 9 6900HX 135961599
Core i9-12900H 131541730
Ryzen 5 7640HS 128781704
Ryzen 9 5900HX 128601490
Ryzen 7 7840U 128151719
Ryzen 5 7545U 108341739
Ryzen 7 6800U 105931500
Core i5-11400H 99791474
Core i3-1220P 89641543
Core i5-1235U 75111568
Ryzen 5 5500U 72901186
Core i7-11390H 58561516
Core i7-1165G7 54451522
Core i5-1135G7 40391279
Intel N100 2481923

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

CPUのレンダリングパフォーマンスを調べるCINEBENCHでは、Ryzen 7 6800U超え。

CINEBENCHのマルチスレッドベンチマークは、今となっては短時間で終了してしまうため、動作周波数・消費電力が高い短時間のパフォーマンスモード(PL1・PL2)の影響が大きく出ます。
その結果としてRyzen 7 6800Uを超えるスコアになったものと思われます。

GPU

CPU 3DMark Fire Strike (Graphic)
GTX 1650 9264
Ryzen 9 7940HS(16GB×4) 8589
Ryzen 9 6900HX(8GB×4) 7928
Ryzen 7 7840U(16GB×4) 7621
Ryzen 5 7640HS(16GB×2) 7158
Ryzen 7 6800U(16GB×2) 6950
GTX 1050 6210
Core i9-12900H(16GB×2) 5749
Core i7-13700H(16GB×2) 5617
Core i7-11370H 4937
Ryzen 5 7545U(4GB×4) 4813
Core i7-1165G7(8GB×2) 3883
Core i5-1135G7(8GB×2) 3842
Ryzen 5 5500U(4GB×2) 3350
Core i3-1220P(3GB×8) 2805
Intel N100(16GB×1) 1191

CPU 3DMark Time Spy (Graphic)
GTX 1650 3495
Ryzen 9 7940HS(16GB×4) 2942
Ryzen 7 7840U(16GB×4) 2811
Ryzen 5 7640HS(16GB×2) 2592
Ryzen 9 6900HX(8GB×4) 2548
Ryzen 7 6800U(16GB×2) 2352
GTX 1050 1725
Core i7-13700H(16GB×2) 1689
Core i9-12900H(16GB×2) 1613
Ryzen 5 7545U(4GB×4) 1580
Core i7-11370H 1542
Core i7-1165G7(8GB×2) 1236
Core i5-1135G7(8GB×2) 1188
Ryzen 5 5500U(4GB×2) 1078
Core i3-1220P(3GB×8) 854
Intel N100(16GB×1) 326

グラフィック性能は、コア数が少ないため、予想通りRDNA3の割に低め。
とはいえコア数が3倍差のRyzen 7 7840Uに対して5~6割程度のスコアを出しているので、実は相当に健闘しています。

もっと低いかと思っていただけに、ここまで出るのかと驚きました。

ストレージ

ストレージはKINGSTON OM8TAP41024K1-A00
「M1 Pro-125H」に搭載されていたものと同じSSDです。
ちなみに「UM760 Slim」では2230サイズの「OM3PGP41024P-A0」でした。

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1TBの産業向けQLC NAND SSDで、リード6,100MB/s、ライト5,300MB/sとされています。
メーカーサイトでは「データ書き込みが少ない産業用途」って書いてますが、ミニPCもデータ書き込みが少ない範疇になるんだろうか…?

実測値はリード6,130MB/s、ライト5,356MB/sで、仕様をやや上回る速度を出しました。

外観

パッケージ

ゲーミングっぽい雰囲気だった「UM760 Slim」に対して、外箱は茶箱。

梱包材も緩衝材も紙でできていて、全部リサイクルできるようになっています。

パッケージ全体。

付属品

マニュアルはサポートの案内、注意事項などが書かれた付録の2種類。

注意事項はこれまでのMINISFORUM製品のものと同じ。
場所によっては全く問題ないのですが…

別の場所では一部中華フォントが残っているのと、文言の一部が機械翻訳のような雰囲気となっています。
おそらく2026年発売モデルからマニュアルが更新されることになると思うので、そこでどれだけ修正されるかですね。

※「放置すると世界的にこれが”正しい日本語の漢字”と思われるようになる」という意見を見てからは、がじぇっとりっぷでは中華フォントについては指摘することにしています。

VESAマウンタとHDMIケーブル、予備のゴム足。
「UM760 Slim」「UM690L Slim」同様に予備のゴム足が付属していたので、MINISFORUM製品には付属するようになったと考えて良さそうです。

電源アダプタ。プラグは2ピンタイプでアースはなし。

出力は19V/3.42A(=64.98W)

筐体

本体全景。
天板のロゴはMINISFORUM製品共通ですね。

インターフェースは前後。
ミドルクラスながらUSB4に対応しているのがポイント。このクラスだとUSB3.2 Gen2の場合もありますが、しっかりUSB4です。

左右は給機口が大きく開いています。
筐体そのものは「UM760 Slim」の色違いっぽい。

底面にも大きく吸気口が開いています。

技適番号は「020-220035」となっています。Mediatek MT7902の技適認証ですね。

参考 技術基準適合証明等を受けた機器の検索(020-220035):総務省

重量は本体のみで538g

内部構造

内部にアクセスするにはゴム足の下のネジを外します。
…ネジが短い!
「UM760 Slim」のネジは長いので、見た目はそっくりだけど、ちょっと違うようです。

底面蓋のファンのコネクタがつながっているので、そっと開けます。

ネジ部分にはスペーサー。どうやら筐体そのものはやっぱり「UM760 Slim」と同じで、長いネジで固定していたのを、スペーサー+短いネジに変更しただけだった模様。
こちらの方が開けやすかったので、改善と言えますね。

底面ファンの固定フレームはSSDヒートシンクを兼ねています。
ファンの半分はヒートシンク冷却に使い、残り半分でボード表面にエアフローを生む構造です。

「UM750L Slim」はメモリオンボードなので、通常メモリスロットがある部分にはメモリチップが並んでいます。
「UM690L Slim」ではヒートシンクだったものがグラファイトシートになっていますね。

メモリは4チップ構成。4GB×4(=16GB)のクアッドチャネルとなっています。

SSDは2280×2のデュアルストレージに対応。
Wi-fiカードから延びるアンテナは天板側に回り込んでいます。

システム

起動前

UEFIはグラフィカル。

ファンはCPUファンの回転数のみ取得できています。
SSDファンも一応4ピンなんだけどなぁ…

恒例のバックアップ。
使用したのは「Macrium Refrect Free」で、バックアップサイズは38.26GBでした。

システム情報

セットアップは最初からローカルアカウントを作成できるモードになっていました。

デスクトップ。
余計なものはありません。

ライセンスはOEM_DM。正規ライセンスですね。

OSはWindows 11 Pro 24H2。

HWiNFO。
メモリはMicronチップで、内部画像で見た通り、一枚当たり4GBとなっています。

CPUはTDPが45W、PL1が40W(5秒)、PL2が45W。
最大ジャンクション温度は92度となっています。

ゲームベンチマーク

レビュー機のスペック

レビュー機のスペックは以下の通り。

CPU Ryzen 5 7545U
グラフィック AMD Radeon 740M
メモリ 16GB(4GB×4)
ストレージ 1TB Gen4 SSD

比較対象

[中量級] Street Fighter 6

2023年6月に発売し、全世界で460万本(2025年3月時点)を売り上げたストリートファイター6。
思ったより動作し、”LOW/FHD”で30FPS張り付きで動作。まぁ、快適な動作にはちょっと遠いのですが…

一応”LOWEST/HD”であれば50FPSとなるので、プレイできなくもないってとこですね。

[中量級] FF XIV 暁月の終焉

設定 スコア FPS 評価
1920×1080 最高品質 4066 28.08 fps 普通
1920×1080 高品質 5643 38.96 fps やや快適
1920×1080 標準 7324 51.05 fps 快適
1280×720 高品質 8883 64.23 fps 快適
1280×720 標準 10170 75.66 fps 快適
FF XIV 暁月の終焉
GTX 1650 9368 / 快適
Ryzen 9 6900HX(8GB×4) 5996 / 普通
Ryzen 9 7940HS(16GB×2) 5737 / 普通
Ryzen 7 6800U(16GB×2) 5477 / 普通
Ryzen 5 7640HS(16GB×2) 5365 / 普通
Ryzen 7 7840U(16GB×4) 5104 / 普通
Ryzen 5 7545U(4GB×4) 4066 / 普通
Core i7-13700H(16GB×2) 4017 / 普通
Core i7-11370H(8GB×2) 3646 / 普通
Ryzen 5 5700U(8GB×2) 3206 / 設定変更
Core i7-11390H(8GB×2) 3118 / 設定変更
Core i5-1135G7(8GB×2) 2846 / 設定変更
Ryzen 5 5600U(8GB×2) 2835 / 設定変更
Core i7-1165G7(8GB×2) 2734 / 設定変更
Core i5-1235U(8GB×2) 2693 / 設定変更
Core i3-1115G4(4GB×2) 1946 / 設定変更
Core i5-7200U(4GB×2) 940 / 動作困難
Core i5-8250U(8GB×1) 850 / 動作困難

1920×1080(最高品質)での比較

中量級タイトルでは、思ったより高スコアに。
設定次第ではFHD(1080p)でも50FPS前後でプレイできますし、”FHD/高品質”でも30fpsを超えているので、こちらもプレイできなくはないかなぁといったところ。

[重量級] FF XV Windowsエディション

設定 スコア 評価
1920×1080 高品質 1703 動作困難
1920×1080 標準品質 2377 重い
1920×1080 軽量品質 3204 普通
1280×720 標準品質 3963 やや快適
1280×720 軽量品質 5258 やや快適
FF XV
GTX 1650 8162 / 快適
Ryzen 9 7940HS(16GB×2) 6231 / 快適
Ryzen 7 7840U(16GB×4) 5994 / やや快適
Ryzen 9 6900HX(8GB×4) 5913 / やや快適
Ryzen 5 7640HS(16GB×2) 5659 / やや快適
Ryzen 7 6800U(16GB×2) 5250 / 普通
Ryzen 5 7545U(4GB×4) 3963 / 普通
Core i9-13900H(16GB×2) 3757 / 普通
Core i7-13700H(16GB×2) 3629 / 普通
Ryzen 5 5700U(8GB×2) 3138 / 普通
Core i5-1135G7(8GB×2) 2733 / やや重い
Core i7-1165G7(8GB×2) 2702 / やや重い
Ryzen 5 5600U(8GB×2) 2634 / やや重い
Ryzen 5 4500U(8GB×2) 2606 / やや重い
Core i5-1235U(8GB×2) 2591 / やや重い
Core i7-11390H(8GB×2) 2585 / やや重い
Core i5-1135G7(8GB×1) 2001 / 重い
Core i3-1115G4(4GB×2) 1961 / 動作困難
Ryzen 3 4300U(4GB×2) 1914 / 動作困難
Ryzen 5 3500U(4GB×2) 1823 / 動作困難
Ryzen 5 4500U(8GB×1) 1724 / 動作困難
Core i5-1035G7(8GB×2) 1543 / 動作困難
Core i5-10210U(8GB×2) 1012 / 動作困難
Ryzen 3 3200U(4GB×2) 1011 / 動作困難
Core i5-8250U(8GB×1) 890 / 動作困難
Core i5-7200U(4GB×2) 867 / 動作困難

1280×720(標準品質)での比較

重量級タイトルだとさすがに厳しいものの、“1920×1080 軽量品質”であればプレイは厳しいけど一応動くってレベル。

消費電力・稼働時間・騒音・温度

消費電力

アイドル時 3.9~4.5W
画面オフ時 3.8~4.4W
スリープ時 1.2~1.3W
CINEBENCH(S) 21.1W
CINEBENCH(M) 59.5W
FF14ベンチ時 56W/34~45W
最大 67.4W / 59.4W

消費電力は瞬間最大で67.4W。PCというよりは電源アダプタの限界です。
CINEBENCHでも59.5Wまで達したので、グラフィックよりCPUコアの消費電力の方が大きいようです。

スリープ時は思ったほど下がらず。その代わりに復帰の反応は結構いいです。

騒音

状況 音量
電源オフ 35.0dB
アイドル 35.2dB
FF14 35.8dB
最大 38.8dB
最大(背面) 40.2dB

騒音レベル[dB] 音の大きさのめやす 自室内の聞き騒音
うるさい 70 掃除機
騒々しい街頭
非常にうるさい
60 普通の会話・チャイム
時速40キロの自動車の内部
非常に大きく聞こえうるさい
声を大きくすれば会話ができる
普通 50 エアコンの室外機
静かな事務所
大きく聞こえる
通常の会話は可能
40 深夜の市内
図書館
多少大きく聞こえる
通常の会話は十分に可能
静か 30 ささやき声
深夜の郊外
非常に小さく聞こえる
20 ささやき
木の葉のふれあう音
ほとんど聞こえない

「UM750L Slim」はCPUファンとSSDファンの二つの騒音源を持っていますが、正直言って消費電力が最大65W(=発熱の上限が低い)のマシンに対して、冷却能力が過剰です。
ちょっと作業が止まるとすぐファンも止まります。アイドル時に回るファンの音は、30cm離れれば聞こえなくなる程度ですね。

FF14のベンチマーク程度ではファンが全く回らず、CINEBENCHのマルチスレッドベンチを7~8分くらい回してようやく(多分)最大に。
ぶっちゃけ、普段使いで最大回転数に達することはほぼなさそう

音としては、2部屋か3部屋離れた掃除機の音くらい。昼間であれば生活音でかき消えます。

温度

「UM750L Slim」の最大ジャンクション温度は92℃、HTC温度制限は115℃、サーマルトリップ制限は125℃。

温度はHWMonitorとHWiNFOで測定。
あれやこれやとベンチマークを多重起動したりして何とか出たのが最大85度。これ以上出すのは相当難しいです。

まぁ、瞬間最大消費電力が90Wに達する「UM760 Slim」や「UM690L Slim」と同じようなファン構成で、瞬間67Wしか出ないのだから、よく冷えるのは当然ですね。

まとめ

「UM750L Slim」の価格は65,599円32GBモデルは71,990円
一時期は16GBモデルでセール時5万円前後のときもありましたが、昨今のメモリ価格高騰の影響を受けてセール機会も減少、通常価格も少し値上がりしました。

グラフィックはZen4世代としてはやや弱めなものの、CPU性能は良好。シングルスレッド性能が高めなので、ネットサーフィンなどは快適に行えます。
オンボードメモリがネックではありますが、静音性を考えれば常時稼働系の用途にも向いています

問題は…一つ上となる「UM760 Slim」との価格差。記事執筆時点ではAmazonでの「UM760 Slim」の価格が69,982円なので、4,400円差程度しかありません。
この価格差でCPU性能は1.2倍、グラフィックは1.3~1.5倍、メモリの増設・換装もできるようになり、おまけに電源アダプタも小さい、と考えると…まぁふつうは「UM760 Slim」を選びますね。

あえて「UM750L Slim」を選ぶとすれば、静音性が優先されるような場合とか、電力的に制限があるとか、限られたシーンになりそう。
ただこの先は、DDR5メモリの価格上昇に比べてLPDDRメモリの上昇ペースは緩やかであると見られているので、価格改定のペースや値上げ幅によっては選択肢としてアリになる…日が来るかもしれません。

関連リンク

付録

ベンチマーク結果一覧

メーカー MINISFORUM
モデル名 UM750L Slim
CPU Ryzen 5 7545U
GPU Radeon 740M
メモリ 16GB LPDDR5-6400
ストレージ 1TB Gen4
PassMark 9 Total 5870.4
CPU Single 3757
CPU Multi 20936.4
2D 986
3D 4110.3
Memory 1947.7
Disk 25305.3
PassMark 11 Total 5086.1
CPU Single 3878
CPU Multi 20650.8
2D 842
3D 3640.8
Memory 2628.3
Disk 41528.5
3DMark TimeSpy 1778
Graphics 1580
CPU 6186
FireStrike 4535
Graphics 4813
Phisics 18844
Combined 1764
NightRaid 19225
Grapihics 21773
CPU 11561
WildLife 10802
Graphics 64.69 fps
SteelNomad 246
Graphics 2.46 fps
SteelNomadLight 1429
Graphics 10.59 fps
CINEBENCH R15 OpenGL 162.25 fps
CPU(M) 1749 cb
CPU(S) 276 cb
CINEBENCH R20 CPU(M) 4220 pts
CPU(S) 675 pts
CINEBENCH R23 CPU(M) 10834 pts
CPU(S) 1739 pts
CINEBENCH 2024 CPU(M) 594 pts
CPU(S) 99 pts
CrystalMark Mark 981382
ALU 275159
FPU 138180
MEM 154883
HDD 84973
GDI 17413
D2D 5091
OGL 305683
CrystalMark Retro All 21554
CPU-Single 13359
CPU-Multi 86974
2D-text 5277
2D-square 14777
2D-circle 10843
2D-image 14072
3D-scene1 55237
3D-scene2 73991
3D-scene1-CPU 14762
3D-scene2-CPU 21870
CrystalMark Retro2 All 21593
CPU-Single 13340
CPU-Multi 86489
2D-text 5315
2D-square 14708
2D-circle 10763
2D-image 14033
3D-scene1 100
3D-scene2 100
3D-scene1-CPU 54804
3D-scene2-CPU 76367
GeekBench5 Single 1858
Multi 7721
OpenCL 18518
OpenCL(dGPU)
GeekBench6 Single 2498
Multi 9042
OpenCL 13152
OpenCL(dGPU)
PCMark ALL 6056
Essensial 8523
Productivity 10883
DigitalContent 6499
VR Mark 2292
DQ(DX9) 1920・最高 7616
とても快適
1280・標準 8319
とても快適
FF XIV(DX11)
暁月の終焉
1920・最高 4066
普通
28.03 fps
1920・高 5643
普通
38.96 fps
1920・標準 7324
やや快適
51.05 fps
1280・高 8883
快適
64.23 fps
1280・標準 10170
快適
75.66 fps
FF XIV(DX11)
黄金の遺産
1920・最高 2393
設定変更
16.51 fps
1920・高 5185
普通
36.14 fps
1920・標準 5628
普通
38.72 fps
1280・高 6500
やや快適
47.38 fps
1280・標準 7207
やや快適
52.17 fps
FF XV(DX11) 1920・高 1703
動作困難
1920・標準 2377
重い
1920・軽量 3204
普通
1280・標準 3963
やや快適
1280・軽量 5258
やや快適
ブラウザ jetstream2 395.448
BaseMark 1927
WebXPRT4 302
MotionMark 2901.46
SpeedMeter2.0 458
SpeedMeter3.0 25.4
Octane 101212
Octane Multi 643121

ベンチマーク結果画像

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