【レビュー】 DELL「Inspiron 7000(7577)」は古いけどさすがVR Readyな性能でした

PC

がじぇっとりっぷではゲーミングノートのレビューに力を入れていて、今回は第3弾となります。
第1弾はGeForce GTX 1050搭載のASUS「FX504GD-I5H1OP」、第2弾はGeForce GTX 1050 Ti搭載のacer「Aspire 7 A715-72G-F58H」ときて、第3弾はGeForce GTX 1060を搭載するDELL「Inspiron 7000(7577)」です。

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【レビュー】 acer「Aspire 7 A715-72G-F58H」はコスパのいいGeForce GTX 1050 Ti搭載ノートでした

本来であればメーカーなりCPUなりを揃えたほうが比較という意味ではいいのでしょうが、購入価格優先のために今回はCPUはCore i5-7300Hです。これはこれでCPUのベンチマークデータも揃えられるので、アリかなぁと。

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Inspiron 7577

GoodPoint
重量級ゲームでも動く
シンプルなデザイン
前面スピーカーの聞きやすさ
VR Ready

BadPoint
キーが小さい
ベゼルが太い
ファンがうるさい

スペック

メーカー DELL
名称 Inspiron 15 Gaming 7577
発売日2017/09
定価 139,980円〜
実売価格
価格条件
CPU Core i5-7300HQ
グラフィック GeForce GTX 1060(6GB MAX-Q)
チップセット HM175
メモリ 16GB
メモリ規格 DDR4-2400
メモリ増設 最大32GB
2.5inch 1TB HDD
M.2 1(SATA/MVNe 2280)
画面 15.6インチ 60Hz
解像度 1920×1080
ベゼル幅
表面
タッチ対応 ×
光学ドライブ ×
USB2.0
USB3.0 3(Gen1)
USB3 Type-C 1(TB3)
USB PD ×
HDMI 2.0a
DisplayPort
LANポート 1GbE
wi-fi 802.11ac(2×2)
Bluetooth 4.2
office
カードリーダー SD
Webカメラ 720p
赤外線カメラ ×
NFC ×
指紋センサー
Windows Hello
オーディオジャック
マイク デュアル
スピーカー 2W+2W
スピーカー位置 前サイド
サウンド ALC3246
Waves MaxxAudio® Pro
キーピッチ
キーストローク 1.4mm
キーボードバックライト ×
バッテリー 56WHr(4セル)
稼働時間
ACアダプタ 180W
充電時間 4Hr
急速充電
389mm
奥行き 274.7mm
高さ 24.95mm
重量 2.66kg
開口角度 135°
カラー
その他特徴

外観

「Inspiron 7577」は中古での購入なので箱はなく、本体と電源アダプタのみです。
DELLのロゴが赤いくらいしか、ゲーミングっぽい要素がありません。
電源アダプタは180Wでした。

インターフェースはUSB3.0が3ポート、Thunderbolt3が1ポートで、KabyLake世代としては上等の部類です。
有線LANは内蔵インターフェースを利用しており、流石にKillerではありませんでした。

厚みは24.95mmで、最近の20mm未満と比べると厚めですが、当時としてはだいぶ薄い部類に入ります。
薄型ゲーミングノートに必須の「Max-Q Design」はレビュー機発売日(2017年9月)直前の2017年5月に発表されたもので、言ってみればレビュー機は薄型ゲーミングノート第一世代とでも位置づけられる製品となります。

背面はすっきりして見えますが、左右に排気口が大きく取られています。

スピーカーは底面や左右ではなく、前面側に、やや下を向いて配置されています。
後述しますが、これがなかなかに良い具合でした。

キーボードは、配列はオーソドックスなのですが、キーがやや小さめです。キーボードバックライトはオプションで、レビュー機には付いていませんでした。
右上の電源ボタンは指紋リーダーを兼ねています。

ヒンジは中央部のみで、排気口を邪魔しないようになっています。

ディスプレイはノングレアです。
IPSですが、視野角はちょっと狭く感じました。

ベゼルは22mmと、最近のノートからするとかなり太いです。

カメラはシャッター付きです。時期的にはシャッターが付き始めの頃ですね。
IRカメラはないので、顔認証には対応していません。

底面はプラスチックで、”inspiron”のロゴが彫り込まれています。
中央下部のネジ一本で留められているので、メンテナンス性は高いです。

中を開けようかとも思ったのですが、前ユーザーが無理したらしくネジがナメっていたので諦めました。
なお、中は2.5インチとM.2、メモリ、Wi-fiカード、バッテリーといった交換要素部分以外はフレームに覆われています。

全体的には、ゲーミングノートっぽい雰囲気はあるんだけど、派手さはなく落ち着いたデザインです。

システム

デスクトップは龍をモチーフとしているようで、ここはいかにもゲーミングという感じでした。
アイコンはゴミ箱と”Edge”の他に、”SupportAssist”と”3D Vision Photo Viewer”、”Waves MazzAudioPro”の3つが追加されています。

CPU情報です。

システム情報では、ストレージは1TB HDDのみです。
これがのちのち、ベンチマーク結果にも影響してきます。

メモリが16GBとなっていますが、おそらくこれは前ユーザーが注文時に増設したものと思われます。
(メモリ情報を見ると2枚ともSK Hynix製で、ロットも揃っていました)

CrystalDiskInfoで見ると、使用時間は4692時間と、それなりに使われています。

ストレージベンチマークでは、シーケンシャルは2.5インチの割に頑張っていますが、ランダムはやっぱり弱いですね。

バッテリーはへたり始めくらいの状態で、設計容量の90%くらいでした。

ちょっと使ってみた

キーボードについて

「Inspiron 7577」のキーボードのキーピッチは19mmで、キーの幅は15mmなので、隙間は4mmでした。
がじぇっとりっぷのメイン機である「ideapad 720S」はキー幅が16mmで隙間は3mmですが、この1mmの差は結構大きいです。
たった1mmの差ですが、キーがかなり小さく感じて、指がはみ出すんじゃないかと感じられました。

キーストロークは公称1.4mmです。
「ideapad 720S」は押し込んだあとに柔らかく受け止めてくれるような感じですが、「Inspiron 7577」はカチカチと固く、打鍵音は静かとは言えません。

キーボード面がマグネシウム合金製なので、強く打鍵してもたわむ感じもなく、その点で不快感を感じることはなさそうです。
一方でつるつるした表面で冷たく感じられるので、そこは表面加工で何とかして欲しかったところですね。

音質について

これまでいくつものノートを比較してきましたが、「Inspiron 7577」の音は、聞きやすさという点では上位に入ります。
一番の要因はスピーカーが本体前面に配置されていることでしょう。

聞きやすさはともかく音質は微妙で、高音はシャカシャカ、低音・重低音はスカスカです。
臨場感が欠けているので音楽観賞用には向きませんが、物音や足音などははっきりしているので、ゲームプレイには問題ないと思います。

ただ、重量級ゲームだとファンの駆動音がうるさいので、実用できるのは軽量・中量級タイトルまででしょう。

ベンチマーク

対象アプリ一覧

PassMark 9.0
CPU-Z v17.01.64
Geekbench 4.4.2
Geekbench 5.0.1
CrystalMark 2004R7 v0.9.200.452
CINEBENCH R15.0
PCMark 10
3D Mark v2.0.6762
DQ X ベンチマーク v1.51
FF XIV 紅蓮の解放者
FF XV v1.2
MHF 大討伐 Rev2 v3.01
BBench

今回よりCPU-ZとMHF(Monstor Hunter Frontier)を追加しています。
MHFはサービスが終了しましたが、軽量級かつスコアがリニアに伸びるので、性能指標としてみやすいということで採用しました。

また、3D Markはバージョンアップすると”Cloud Gate”と”Ice Storm”が選択できなくなったため、スコアがありません。

※ベンチマーク条件

DQ X、FF XIV、FF XVは1280×720・標準、および1920×1080・最高品質の2種類
BBenchは軽度(キーストローク)、中度(キーストローク&Web巡回)、強度(FF XIVループ)の3種類

結果総覧

CPU世代がひとつ違うため、CPU単体での処理能力はCore i5-8300Hとはシングルスレッドでは1割弱、マルチスレッドだと2割程度、アプリによっては4割近い差となっています。
Core i5-7300HQは4コア4スレッドのため、健闘していると見ることもできますが、絶対値ではやはり不足しています。

GPUは強力で、負荷の高いベンチマークではGTX 1050比で80%くらい高くなっています。
一方で負荷の低いものは苦手なようで、DQベンチマークやFFXIVの1280サイズなどはスコアが伸びません。

FireStrike
GTX 106010371
GTX 1050 Ti7923
GTX 10506210

FF XIV 標準・1280
GTX 106013025
GTX 1050 Ti14321
GTX 105012042

総合ベンチではCPUとHDDが足を引っ張っていて、バランスがちぐはぐになっています。

駆動時間については…ゲームしながらだと1時間持たないのは予想通りでした。
キー入力のみだと約7.4時間なので、通常使用やネットサーフィン程度であれば3〜4時間くらいでしょうか。

消費電力・騒音について

アイドル時 9.2W
スリープ時 0.4W
充電中(アイドル) 35.9W
充電中(OFF) 29.1W
CINEBENCH(S) 23W
CINEBENCH(M) 42W
最大 109W
最大(Charge) 137W

消費電力はGeForce GTX 1050 Tiな「A715-72G-F58H」よりも低く、通常時の最大で109Wでした。
充電しながらでも137Wなので、180Wの電源アダプタからすればかなり余裕があります。

CINEBENCHでの消費電力が低いので、CPUの消費電力が低いのが要因と思われます。
おそらくCore i7-7700HQであれば通常最大で150Wを超えるんじゃないでしょうか。

消費電力が低めだからか、CPU温度も最高で75度と、余裕があります。
まぁ、強力なクーリングの効果かもしれませんが…

騒音(静音)35.7dB
騒音(最大)51.1dB

測定時間:深夜2時頃

騒音レベル[dB]音の大きさのめやす自室内の聞き騒音
うるさい70掃除機
騒々しい街頭
うるさい非常にうるさい
60普通の会話・チャイム
時速40キロの自動車の内部
非常に大きく聞こえうるさい
声を大きくすれば会話ができる
普通50エアコンの室外機
静かな事務所
日常生活で
望ましい範囲
大きく聞こえる
通常の会話は可能
40深夜の市内
図書館
多少大きく聞こえる
通常の会話は十分に可能
静か30ささやき声
深夜の郊外
静か非常に小さく聞こえる
20ささやき
木の葉のふれあう音
ほとんど聞こえない

騒音測定は画面から30cmの位置、耳の高さくらいに騒音計を設置して測定しています。
ファン全開時はついに50dBの大台を超えました。
これは結構うるさくて、音量も”50″くらいにしないとまともに聞き取れません。

意外なことに、重量級ゲームであるFFXVでも1280サイズ・ウィンドウモードだとファンはほとんど回りません。
逆に軽量級でもフルパワーを使うMHF【大討伐】ではファンが全開になりました。

中量級くらいまでは設定次第では静かにプレイができそうですね。

結果一覧

※比較としてAcer「」、ASUS「FX504GD-I5H1OP」の結果を併記しています。

メーカーDELLAcerASUS
モデル名Inspiron 7577A715-72G-F58HFX504GD
CPUCore i7-7300HQCore i5-8300HCore i5-8300H
GPUUHD 630
GeForce GTX 1060
UHD 630
GeForce GTX 1050 Ti
UHD 630
GeForce GTX 1050
メモリ16GB8GB8GB
ストレージ1TB HDD128GB SSD
1TB HDD
1TB HDD
16GB Optane
PassMarkTotal2652.54449.73137.8
CPU Single203724152410
CPU Multi7588.710729.58593.9
2D689.5783.5658
3D8318.66768.14576.8
Memory2648.32588.42018.8
Disk718.82871.71321.9
CPU-ZSingle388.4
Multi1433.7
GeekBench4Single434549604675
Multi121021659614970
OpenCL221461975817194
OpenCL(dGPU)1169988789672410
GeekBench5Single96311151088
Multi312541833755
OpenCL516544724209
OpenCL(dGPU)317252282618094
CrystalMarkMark249349386541374163
ALU70251116696116211
FPU449279626396941
MEM657538053665099
HDD134433230638942
GDI184731734715066
D2D521153574397
OGL312913803637507
CINEBENCH R15OpenGL86.71fps107.65fps94.04fps
CPU(S)149cd173cd170cd
CPU(M)501cd838cd819cd
PCMarkALL345842863757
Essensial505178627105
Productivity482873715240
DigitalContent460236893865
3DMarkTimeSpy329725421853
Graphics333223631725
CPU311544703204
FireStrike838569705512
Graphics1037179236210
Phisics6838119488750
Combined400027592299
NightRaid4923221554385
Grapihics4898322274367
CPU507279964495
SkyDiver197672101215865
Graphic336122572020185
Phisics6812108917714
Combined159882147315558
CloudGate2478018009
Graphics5239539094
Phisics87116237
IceStorm10364073674
Graphics13852088512
Phisics5509046432
IceStormEX10220678482
Graphics13525397280
Phisics5509346819
IceStormUnlimited162445
Graphics357777
Phisics55807
VR Mark5395
DQ(1280・標準)13413163168569
DQ(1920・最高)15347180213937
FFXIV(1280・標準)130251432112042
FFXIV(1920・最高)950879296380
FFXV(1280・標準)816263535281
FFXV(1920・最高)424129662230
MHF(1280)35563
MHF(1920)18018
bbench軽度(キー入力)26620(7.4Hr)29624(8.25Hr)
中度(web)8455(2.35Hr)7583(2.1Hr)9057(2.5Hr)
強度(FF XIV)3046(0.85Hr)2804(0.78Hr)3860(1.07Hr)

結果画像

まとめ

初のVR Readyなゲーミングノートだったのですが、残念ながらがじぇっとりっぷはVR機器を所有しておらず、VR体験は叶いませんでした(店頭での経験はあり)。
本来ならばこの点をアピールできればよかったのですが…

GeForce GTX 1060自体は2016年7月発表と一世代前かつ3年半も前のGPUですが、現在でも十分に通用します。
というか今でも現役で搭載機が販売されています。

最近ではヤフオクやフリマアプリでも10万円を切る価格での出品があるので、GTX 1060搭載機は安価にVRをやってみたいとか、中量級くらいのタイトルをプレイするというのであればちょうどいいチョイスになるでしょう。

とはいえもうちょっと予算があるなら現行世代のGTX 1660 Ti搭載機をおすすめしますが。
ちなみに「Inspiron」はGTX 1650までのラインナップとなり、GTX 1660 Ti以上が欲しい場合は「DELL G」シリーズとなります。
「DELL G」シリーズは2018年4月に登場したブランドなので、当時は「Inspiron」と「Alienware」の間を埋めるブランドがなかったんですね。

関連リンク


Dell G3 15 プラチナ(GTX1660Ti搭載)

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