薄くてコンパクト。 ZOTAC「ZBOX edge」シリーズはComet Lakeにも対応

PC

2020年1月2日、ZOTACはCES 2020で発表する小型デスクトップPCなど計16モデルを発表しました。
全開は「ZBOX CA621 nano」「ZBOX MA621 nano」を紹介しましたが、今回はその続きとなります。

ファンレスかコンパクトか。 ZOTAC「ZBOX CA621 nano」「ZBOX MA621 nano」はRyzen搭載コンパクトベアボーン
2020年1月2日、ZOTACはCES 2020で発表する小型デスクトップPCなど計16モデルを発表しました。全部をいっぺんには紹介しきれないので、本日はその中からRyzenを搭載する「ZBOX CA621 nano」「ZBOX MA621

※2020年3月26日追記:公式ショップ(海外)で「CI341」が179.99ドルで販売開始されました。

スポンサーリンク

スペック

メーカー ZOTAC
型番 ZBOX edge MI623/MI643 ZBOX edge CI341
価格
発売日
149.5mm 147.2mm
奥行き 149.5mm 147.2mm
高さ 28.5mm 32.1mm
容量 0.637L 0.695L
CPU Intel Core i5-10210U
Intel Core i3-10110U
Intel Celeron N4100
CPU世代 第10世代
Comet Lake
Gemini Lake
ベース周波数 1.6GHz
2.1GHz
1.1GHz
バースト周波数 4.2GHz
4.1GHz
2.4GHz
グラフィックチップ UHD UHD 600
コア/スレッド数 4C/8T
2C/4T
4C/4T
TDP 15W 6W
チップセット
メモリインターフェイス SO-DIMM DDR4 2666 SO-DIMM DDR4 2400
メモリスロット 2
メモリ最大 64GB 8GB
ECC対応 ×
ストレージ ×
SATAポート数 ×
M.2 1(2280、NVMe/SATA)
1(2242、NVMe/SATA)
1(2280、SATA)
mSATA ×
USB2.0(内部) ×
USB2.0(外部) ×
USB3.0(内部) ×
USB3.0(外部) Front x 1(Gen2)
Rear x 2(Gen2)
Front x 1(3.0)
Rear x 1(3.0)
USB type-C Front x 1(Gen2) Front x 1(3.0)
SDカード Side x 1(microSDXC) Front x 1(microSDXC)
LAN 1Gb x 2
Wi-fi 802.11ac
Bluetooth 5.0 4.2
D-Sub ×
DVI ×
HDMI Rear x 1(2.0) Rear x 1(2.0a)
4K対応 4K/60Hz
DisplayPort Rear x 1(1.2)
シリアルポート ×
S/PDIF ×
オーディオジャック Front x 1
サウンドチップ ×
光学ドライブ ×
PCI-Eスロット ×
eSATA ×
赤外線 ×
Optaneメモリ対応 ×
最大消費電力
電源 65W / 19V 40W / 19V
ノイズレベル
VESA
付属品 VESAブラケット
無線LANアンテナ
USBメモリ(ドライバ)
その他 ファンレス

特徴

「ZBOX edge」シリーズは「ZBOX edge MI623/MI643」と「ZBOX edge CI341」があります。

「ZBOX edge MI623/MI643」は第10世代Intel Coreプロセッサ(Comet Lake)を搭載し、「MI623」はCore i3-10110U、「MI643」はCore i5-10210Uという違いがあります。
一方で「ZBOX edge CI341」はGemini Lake世代のCeleron N4100を搭載し、ファンレス駆動となっています。

ZBOX edge MI623/MI643

「MI623/MI643」は150mm四方と底面積はNUCの2倍以上ありますが、高さは28.5mmと低く抑えられています。

画像に出てきたついでに、microSDスロットはサイドに付いています。

底面積の広さを活かしてストレージはデュアルM.2 SSDとなっています。さすがにデュアル2280というわけにはいかず、2242+2280となっていますが、どちらのスロットもNVMe/SATA両対応なので、高速なデュアルブートマシンにしたり、(SSDが主流になってからはあまり聞かなくなりましたが)システム/データを分けたりと、多い分には困ることはありません。

メモリはDDR4-2666×2スロットで最大64GBです。

一辺の長さを活かして、インターフェースはIntel NUCよりも充実しています。
ZOTACはデュアルLANを好むため、LANポートは2つあります。映像出力はHDMI 2.0とDisplayPort 1.2で、ちょっと世代が古くなっています。CPU的にはHDMI 2.0aとDisplayPort 1.4に対応しているはずなんですが…

USBはなんと、全ポートUSB 3.1(Gen2)なので、10Gbps転送に対応しています。
USB 3.1(Gen2)ってなぜかあんまり搭載されないのですが、最近では外付けM.2 SSDなども登場していますし、5Gbps対応のUSB LANアダプタなんかも出てきているので、早いに越したことはありません。

内部はこんな感じで、筐体の許すギリギリの大きさのシロッコファンとヒートシンクが鎮座しています。

エアフロー確保のため、天板は穴あきとなっています。
サイドも穴あきなので上に物を載せるとか、テレビと壁の隙間であまりスペースがない状況でもなんとか大丈夫そうです(スペースを空けるに越したことはありませんが)。

パッケージはこんな感じです。
薄型コンパクト=軽いなので、VESAマウンタが2点で支える簡素なものになっています。
しかし、電源アダプタが大きく見えますね…

ZBOX edge CI341

「CI341」はCeleron N4100ということで絶対的な処理性能は「MI623/MI643」に及びませんが、代わりにファンレスです。

Comet lake搭載のファンレス機も発表されてはいますが、「ZBOX CA621 nano」と同じ筐体なので、厚さは2倍以上、サイズ(容量)も2.5倍くらいになってしまいます。
「CI341」は厚さが32.1mmなので、Intel NUCの薄い方(厚さ35mm)よりも薄くなっています。

中身のスペックはGemini Lakeゆえの制限もあり、メモリは最大8GB(DDR4-2400×2スロット)、ストレージはM.2 SATA(2280)のシングルストレージです。

インターフェースについては「MI623/MI643」同様に充実していますが、USBはすべて3.0です。
「MI623/MI643」と違い、microSDスロットはフロントに付いています。
Celeron N4100というエントリー向けにもかかわらず、デュアルLANを維持しているのはZOTACらしいですね。

内部イメージです。
ヒートシンクが天板と一体化していることが分かります。

なので天板も穴あきではなく、ヒートシンク状の形状となっています。

パッケージ内容は「MI623/MI643」と変わりません。

まとめ

「CI341」は147.2mm×147.2mmですが、実のところZOTACならもっと小さくできるんじゃないかと思っています。
なんせ以前には「PI225 pico/PI335 pico」なんていう、超コンパクト機も発売しているわけで。

1年かかって販売開始。 ZOTAC「PI225 pico Gemini Lake」「PI335 pico Gemini Lake」とおまけの「PI470」
(おそらく)2018年12月27日、ミニPCやゲーミングPCを製造するZOTACから、ZBOX P Seriesに属するクレジットカードサイズの「PI225 pico Gemini Lake」とスマホ2台分のサイズの「PI335 pico

このサイズなのは結局デュアルLANポートとかメモリスロット、M.2 2280のスペースを確保したのが大きな要因で、例えばメモリをオンボードにするだけでもかなり小さくできるでしょう。

そしてこのくらいのサイズの製品はどうしてもIntel NUCと比べられてしまうわけで…
M.2スロットは確保した上でIntel NUCよりコンパクトな100mm×80mmくらいの製品で、ついでにGPIOを付けたりすれば、訴求ターゲットが広がって、売れたりするんじゃないかと思ってみたり。

関連リンク


ZOTAC ZBOX pico PI335(N3350)

ニュースリリース:ZOTAC
ZBOX edge Mシリーズ:ZOTAC
ZBOX edge Cシリーズ:ZOTAC

コメント

タイトルとURLをコピーしました