1年かかって販売開始。 ZOTAC「PI225 pico Gemini Lake」「PI335 pico Gemini Lake」とおまけの「PI470」

PC

(おそらく)2018年12月27日、ミニPCやゲーミングPCを製造するZOTACから、ZBOX P Seriesに属するクレジットカードサイズの「PI225 pico Gemini Lake」とスマホ2台分のサイズの「PI335 pico Gemini Lake」が発売されました。
また、CES 2019(会期:2019年1月8日〜11日)にて「PI335 pico Gemini Lake」の上位モデルとなる「PI470」が公開されました。

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スペック

メーカーZOTAC
型番ZBOX-PI225-GKZBOX PI335-GKZBOX PI470
価格229.99ドル219.99ドル
発売日
95.4mm115mm
奥行き63mm76mm
高さ8mm20.7mm
容量0.048L0.181L
OSWindows 10 Home
CPUCeleron N4000Celeron N4100Core i7-8500Y
CPU世代Gemini LakeAmber Lake-Y
Passmark値146723243590
ベース周波数1.1 GHz1.1 GHz1.5GHz
バースト周波数2.6GHz2.4 GHz4.2GHz
グラフィックチップUHD Graphics 600Intel HD 615
コア/スレッド数2C/2T4C/4T2C/4T
TDP6W5W
メモリ4GB LPDDR44GB LPDDR3
メモリスロットなし(オンボード)
メモリ最大4GB
ストレージ32GB eMMC
USB3.0Side x 2(3.0)
USB type-CSide x 2(3.0)Rear x 1(3.0)
SDカードRear(microSDXC)Front(microSDXC)
LANRear 1GbE x 1
Wi-fi802.11ac
Bluetooth5.0
D-Sub
DVI
HDMI1.4(via USB-C)Rear x 1(2.0)
4K対応(HDMI)
DisplayPortRear x 1(1.2)
4K対応(DP)
オーディオジャックRear x 1
サウンドチップ
最大消費電力
電源15W/5V(microUSB)20W/5V
ノイズレベル
VESA
付属品USB-C to HDMI &
type-A変換アダプタ
VESAマウントキット
VESAマウントキット
その他

特徴

「PI225 pico Gemini Lake」「PI335 pico Gemini Lake」のスペックは、どこかで見たなぁと思ったらCES 2018で公開された「PI226」「PI336」とほぼ同じでした。

【CES2018】スマホより小さいPCがアップデート!ZOTACから最新のGemini Lakeを搭載した「ZBOX PI226」「ZBOX PI336」が発表

どこが違うのかなぁと見比べてみると、「PI226」では3.1だったUSBが3.0にダウングレードし、Bluetoothが4.2から5.0にアップグレードしていました。
というか、本当にそのくらいしか差がありません。

先代の「PI225」「PI335」と比べても、違いはCPUとWi-fi/Bluetoothくらいとなります。

PI225 pico Gemini Lake

「PI225 pico Gemini Lake」は95.4mm×63mm×8mmと、クレジットカード(85.6mm×53.98mm)より一回り大きい程度の大きさのPCとなります。

CPUはGeminiLake下位のCerelon N4000です。下位モデルではありますが、ベンチマークのPassmark値は1467となっています。この値はAtom x5-Z8350の1310より1割程度高くなっています。
先代の無印「PI225」に搭載されていたCerelon N3350(Passmark:1111)と比較すると、3割増しですね。

ネットサーフィンとか簡単な画像編集程度なら問題なくこなせますが、ちょっと重い作業をさせるともたつく、と言ったレベルでしょうか。

メモリは4GB、ストレージはeMMC 32GBです。ここは64GB欲しかったところですね。

GeminiLakeは最大1733Mbpsの802.11ac wave2をサポートしているのですが、「PI225 pico Gemini Lake」がどこまで対応しているのかは記載がありません。
また、Bluetoothが5.0対応となっています。

インターフェースはシンプルにUSB Type-Cが2つだけです。USB to HDMI+Type-A変換アダプタが付属しており、この辺りは無印の「PI225」と変わりありません。

パッケージです。右下が本体です。本体が小さすぎて他のものが大きく見えます。

PI335 pico Gemini Lake

「PI335 pico Gemini Lake」は115mm×76mm×20.7mmと、スマホを2枚重ねた程度の大きさです。

CPUにはGeminiLake中位のCerelon N4100です。
「PI225 pico Gemini Lake」のCerelon N4000が2コア2スレッドだったのに対し、Cerelon N4100は4コア4スレッドとなります。
Passmark値も2324と、倍までは行きませんが6割増しとなっています。

個人的な感覚ではありますが、Passmark値が2000を超えると実用レベルというか、普段のブログ更新時の環境(ブラウザタブ約20枚+画像編集用のGIMP)での作業がスムーズに行える程度といった印象です(3000あれば快適に作業できます)。

メモリやストレージは「PI225 pico Gemini Lake」と同じで4GB/32GB eMMCです。

インターフェースは「PI225 pico Gemini Lake」と比較するといろいろと増えています。
HDMIは2.0なので、4K/60Hzに対応しているものと思われます。DisplayPortも1.2なので4K対応ですね。

パッケージ内容です。VESAマウンタがどことなくスマホカバーを彷彿とさせます。

PI470

公式ページ・公式画像が出ていないため画像はありませんが、CES 2019にてAmber Lake-Yに属するCore i7-8500Yを搭載した「PI470」が公開されました。

海外メディアの報告と写真を見る限りでは、筐体は「PI335 pico Gemini Lake」と共通のように見えます。

搭載CPUのCore i7-8500YはAmber Lake-Yの上位モデルとなります。
最近のハンドヘルドPCの「GPD Win2」や「One-Netbook OneMix 2S」に搭載されるCore m3-8100YがAmber Lake-Yの下位モデルとなり、中位モデルのCore i5-8200Yは「HP Spectre Folio 13-ak0000」や「Dell XPS 13 2-in-1」に採用されています。

正直このサイズで排熱とか大丈夫なのかなぁと心配になりますが、製品として出てきた以上は大丈夫だったのでしょう。

インターフェースやストレージは「PI335 pico Gemini Lake」と共通です。メモリはAmber Lake-YがDDR4未対応のため、LPDDR3となっています。
せっかくいいCPUを積んでいるのだから、メモリやストレージもアップグレードして欲しかった気が…

まとめ

公開されたばかりの「PI470」はともかく、「PI225 pico Gemini Lake」「PI335 pico Gemini Lake」はすでに販売が開始されています。

価格は「PI225 pico Gemini Lake」が229.99ドル(約25,000円)、「PI335 pico Gemini Lake」が219.99ドル(約24,000円)となっています。
「PI335 pico Gemini Lake」のほうが安いのはなんか釈然としませんが、小さいということには相応の付加価値があるということなのでしょう。

関連リンク


ZOTAC ZBOX PI225(N3350) (amazon)

PI 225 pico Gemini Lake – ZOTAC ※英語
PI335 pico Gemini Lake ※英語

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