2026年1月19日、AYANEO(本社:中国)はRyzen AI 9 HX 370/470を搭載したハンドヘルドゲーミングPC「KONKR FIT」を発表、2月5日ころに公式ストアにて発売(予約開始)しました。
スペック

| ■ KONKR FIT | |
| CPU | Ryzen AI 9 HX 470/370 |
|---|---|
| メモリ | 16/32GB LPDDR5-8533 |
| ストレージ | 512GB/1TB Gen4 SSD |
| 画面 | 7インチ 有機EL FHD |
| インターフェース | USB Type-C(USB4)×2 microSDXC オーディオジャック |
| Wi-fi | Wi-fi 7+BT5.4 |
| 電源アダプタ | 80.85WHr |
| サイズ | 270.8×100×25.1mm |
| 重さ | 738g |
特徴
KONKRは、2025年9月に立ち上げられた、カジュアルで手に取りやすい価格を目指す、AYANEOのサブブランドです。
名称の由来は中国での法人名「深圳市攻氪科技有限公司(Shenzhen Konkr Technology Co., Ltd.)」で、攻略とか突破とか、そんな感じの意味合いだそう。
KONKRの第1弾はSnapdragon G3 Gen3を搭載した「KONKR Pocket FIT」と、Snapdragon 8 Eliteを搭載した「KONKR Pocket FIT Elite」。
SoCから分かるように、Android機です。
そして第2弾として登場したのが、「KONKR FIT」です。
…名前が似ていて紛らわしい上、検索結果が混じるので、別の名前の方が良かったのでは…?
CPU・GPU
「KONKR FIT」のCPUは、Ryzen AI 400(コードネーム:Gorgon Point)世代から、Ryzen AI 9 HX 470を搭載。下位モデルはRyzen AI 9 HX 370となります。
Ryzen AI 9 HX 470と370はどちらもZen 5が4コア、Zen 5cが8コアの12コア24スレッド構成で、RDNA 3.5で16CUのRadeon 890M、NPUはXDNA2、さらには製造プロセスがTSMC 4nmというところまで同じです。
Ryzen AI 400は実質的にRyzen AI 300のリフレッシュ版に当たるため、CPU/GPU/NPUのクロック周波数の向上、LPDDR5xのデータ転送レートの向上などが違いとなります。
Ryzen AI 9 HX 370とRyzen AI 9 HX 470を比べると、GPUのAI TOPSが30→31、NPUが50→55に引き上げられています。
※PassMarkと3DMarkの集計値、および当ブログでのレビュー結果に基づいています
サンプル数が少ないので信用性は低いのですが、これまでの主流であったRyzen 7 7840U/8840Uに比べると、8コア→12コアでCPUスコアは1.5倍。
グラフィックはRDNA3→RDNA3.5で12CU→16CUと強化され、スコア的には1.2倍程度となります。
メモリとストレージ
「KONKR FIT」のメモリは16GBまたは32GBのLPDDR5-8566。
ストレージは512GBまたは1TBの、2230サイズのM.2 Gen4 SSD。
組み合わせは決まっていて、HX 370+16GB+512GB、またはHX 470+32GB+1TBのいずれかとなります。
その他
無線LANはWi-Fi 7(802.11be)に対応。Bluetoothはv5.4です。チップは不明ですが、AMD系なので、MediaTek MT7925じゃないかなぁと。
有線LANは非搭載。
バッテリーは80.85WHr。稼働時間に関する記載はありません。
電源はUSB PD給電。こちらも詳細に関する記載はなし。
外観

本体全景。
画面は7インチ有機ELで、解像度はFHD(1920×1080)、リフレッシュレートは最大144Hz、輝度は最大800nitsとされています。
KONKRは廉価ブランドとされているのに、かなり本気のパネルですね。
ちょっと見づらいですが、背面にはトリガーロックスイッチがあり、ゲームに応じてストロークの長さを変更することができます。

上は「KONKR Pocket Fit」の説明画像からの引用ですが、機能としては同じものとなります。

カラーはDragonveil Goldと、Luminous Silverの2色。
HX 370モデルはDragonveil Goldのみとなります。

インターフェースは上部にUSB4が2ポート。下部はmicroSDとオーディオジャック。
microSDはSD4.0で、300MB/sとされています。

冷却はシングルファン。
内部の半分くらいはバッテリーです。

管理アプリ(AYASpace)の画面イメージ。
他にもコントローラーの割り当てとか、ゲームランチャーとかの機能を持っています。

ショートカットでの呼び出しのイメージ。
シンプルにまとまっています。
まとめ
「KONKR FIT」の価格は、HX 370+16GB+512GBモデルが999ドル、HX 470+32GB+1TBモデルが1299ドル。
記事執筆時レートでそれぞれ157,000円、204,000円前後となります。
思ったよりは高くないですね。
HX 370+64GB+1TBの「AYANEO 3」が278,000円ですし、メモリ高騰前の条件で値付けされていそう。
2026年はCore Ultra X9/X7 300シリーズ(Panther Lake 16core 12Xe)がRTX 4050 Laptopに匹敵するグラフィック性能と言われていて、これまでのIntel系CPUはMSIが細々と続けていただけなのに、今年はGPDやOne-Netbook社も手を挙げているとされています。
ただ、いつごろ出るのかわかりませんし、価格も未知数。
記事執筆時点で価格が分かっているのは、Core Ultra X7 358H搭載の「XPS 16」が41万円、「HP EliteBook X G2i 14 AI PC」が51万円など、超高額帯のみ。
さすがにこれは高額すぎますが、一般向けの安価な機種が登場しても、20万円を下回るのは厳しそう。
その辺りを踏まえると、「KONKR FIT」で済ませてしまうのは割とありな選択肢と言えそうです。



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