Youtubeで「GPD Pocket 2」の予告。でも世間の評価は…

クラウドファンディング

そろそろ来ると思ってました。
2018年6月1日、Youtubeに「GPD Pocket 2」のアナウンスが投稿されました。

2018年6月5日追記:もともとはDiscord(ゲーマー向けコミュニケーションツール)にアップロードされたものがYoutubeに転載されたものでした

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スペック

比較として「GPD Pocket」のスペックを併記します。
また、現時点では情報が限られているため、スペック表が穴だらけな点はご容赦ください。

メーカーGPDGPD
名称GPD Pocket 2GPD Pocket
発売日2017/06
定価599〜649ドル
700ドル(一般)
494〜509ドル
599ドル(一般)
実売価格
価格条件
CPUCore M3-7Y30Atom x7-Z8750
メモリ4GB/8GB8GB
メモリ規格LPDDR-1600
メモリ増設
2.5inch128GB eMMC128GB eMMC
M.2
画面7インチ7インチ
解像度1920*12001920*1200
ベゼル幅
表面Gorilla Glass 4Gorilla Glass 3
タッチ対応5点マルチ
グラフィックHD 615HD 405
光学ドライブ
USB2.0
USB3.021(3.0)
USB3 type-c11(3.0)
USB PD
HDMImicro
LANポート
wi-fi802.11 ac
Bluetooth4.1
office××
カードリーダーmicroSD×
Webカメラ××
赤外線カメラ××
NFC××
指紋センサー××
Windows Hello××
オーディオジャック
マイク××
スピーカーモノラル
スピーカー位置
サウンド
Realtek ACL5645
キーピッチ16mm
キーストローク1mm以上
キーボードバックライト××
バッテリー6800mAh7000mAh
稼働時間12Hr
4.2Hr(PC Mark8)
ACアダプタ5V/3A〜12V/2A
充電時間2Hr程度
急速充電
180mm
奥行き106mm
高さ18.5mm
重量480g
開口角度160°
カラー
その他特徴2017/07 indiegogo
2017/02 indiegogo
重力、磁気センサー

特徴

「GPD Pocket 2」ではCPUが大幅に強化され、Kabylake世代のCore m3-7Y30が搭載されます。前世代の「GPD Pocket」に搭載されたatom x7-Z8750と比較すると以下のようになります。

Core m3-3y70atom Z8750
基礎データ
コア数/スレッド2C4T4C4T
動作周波数1.0GHz1.6GHz
ターボブースト2.6GHz2.56GHz
TDP4.5W2W
グラフィック
プロセッサHD 615HD 405
動作周波数300MHz200MHz
最大動作周波数900MHz600MHz
プロセス14nm14nm
ベンチマーク
passmark(シングル)1281599
passmark(マルチ)35551948

Core m3-7Y30はGPDの別製品である「GPD Win 2」にも採用されており、特性の把握とか熱設計に習熟していること、まとめて発注することでコスト削減につながることなどから、「GPD Pocket 2」にも採用されることは予想されていました。

「GPD Win 2」発表の際は「GPD WINの約2倍のゲーム性能」をセールスポイントに挙げていましたが、実際のベンチマークでは2倍以上、ベンチマークの種類によっては3倍以上のスコアをつけており、そのハイスペックぶりが話題となりました。

メモリは4GB/8GBとなっていますが、4GBを望む人はごく少数でしょう。Core m3-7Y30は16GBまで対応しているため、StrechGoalで増設されるとか、16GBモデルが登場するとか期待できますが、7インチPCにそこまで必要ではないと判断される可能性のほうが高いです。

ストレージも変わらず128GB eMMC5.0です。M.2 SSDを望む声が多かったストレージですが、低消費電力であることを理由にeMMCのままとなったとWade社長の声明がありました。
ストレージ増設はmicroSDとなるようです。
同じCore m3-7Y30を採用しながらも「GPD Win 2」では換装可能なM.2 SSDだっただけに失望する声も多く出ていました。

外観はややスタイリッシュとなり、左右の途中からサイドが絞られています。とはいえ画像を見る限りではくさび形になったわけではなく、中心部の厚さは変わっておらず、一時期はやった似非ultrabookのようなスタイルです。

外観の変化に合わせて右サイドに集中していたインターフェース類は左右に分散されました。
右側がUSB Type-AとUSB type-C、充電LEDで、左側にUSB Type-A、ヘッドホンジャック、microSDスロットとなります。
「GPD Pocket」ではあったHDMI端子(microHDMI)は廃止され、USB-C to HDMIケーブルが付属するようです。

7インチサイズだと、キーボード手前付近までインターフェースがあると手の邪魔になりやすいので、左右に分散されたことは評価されますが、HDMIポートの廃止はちょっと残念です。

スクリーンは7インチのままですが、コーティングがGorilla Glass 3からGorilla Glass 4に変更されています。大猩猩玻璃ってなんかかっこいいですね。

どう違うのかというと、1メートルの高さから粗い面(Corningはテストに180グリットのサンドペーパーを使用)に落として壊れない確率はGorilla Glass 3のほぼ2倍の80%になったそうです。ちなみに非強化ガラスは100%割れたとか。

キーボード周りも一新しています。

上が「GPD Pocket 2」、下が「GPD Pocket」です。

キーの数は減らされ、その分キーピッチが確保されています。
6段は維持していますがキーボード上部に音量・輝度・電源などのボタンが追加され、マウス機能(スティックポインタ、左右クリックボタン)がなくなりました。
代わりにアクティブペンが付属します。先の画像で「GPD Pocket」の画面だけ汚れていたのはこのあたりのアピールなんでしょうか。

この点については改悪と評価する人が続出し、コメント欄が荒れています。
なお、キーボードバックライトの搭載もなく、ここも厳しい評価がされています。

「GPD Pocket」のときもキーボードレイアウトは変更を重ねてきたので、「GPD Pocket 2」でも期待したいところですが、後述するようにファンディング開始から発送までの期間が短いため、望み薄でしょう。

それ以外にもキーボード手前のラッチがなくなってフラットになっているため、一旦閉じるとすごく開けにくいんじゃないかなぁと言う点が気になりました。

最後に内部構造です。

3400mAhのバッテリーが2つ組み込まれています。内部は目一杯詰まっていますが、よく見ると奥の方(キーボード左側)に隙間があります。
変に絞らずフラットなスタイルのままであれば、ここにもう一つくらいインターフェースが載せられたような…

2018年6月5日追記:隙間ではなくスピーカーのスペースでした。

まとめ

「GPD Pocket 2」は2018年7月にIndiegogoでのクラウドファンディングが予定されています。

2018年1月15日に「GPD Win 2」のクラウドファンディングが開始されてから半年となり、「GPD Win」(2016年3月開始)から「GPD Pocket」(2017年2月開始)までの1年ちょっとを大幅に短縮してきました。
設計ノウハウの蓄積や、事前にある程度規格が固まっていることを考えても、素晴らしいスピードアップです。

発送は2018年8月か9月となっているので、すでに設計は完了しており、量産体制に入る寸前といった状況なのかもしれません。

「GPD Pocket 2」の評価の声を総合すると、CPUの強化は歓迎するものの、ストレージとキーボード、インターフェースは改悪である。となります。
「これならGPD Win 2でいいや」なんてコメントもありました。

前述の通り設計は完了している可能性が高いですが、できることならユーザーの要望が拾われてほしいなぁと願います。

関連リンク


GPD Pocket9点セット (amazon)

Introducing the GPD Pocket 2 – YouTube

コメント

  1. 通りすがり より:

    >3400mAhのバッテリーが2つ組み込まれています。内部は目一杯詰まっていますが、よく見ると奥の方(キーボード左側)に隙間があります。

    これは隙間ではなくスピーカーだと思いますよ。

    • がじぇっとりっぷ より:

      >これは隙間ではなくスピーカーだと思いますよ

      そうでした!
      自分でモノラルスピーカーと書いていながらころっと失念していました。

      ご指摘ありがとうございます。

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