2018年12月13日、UMPCメーカーのGPDが、クラウドファンディングサイトのIndiegogoの「GPD Pocket2」ファンディングページにて、廉価版の「GPD Pocket2(Amber Black)」を発表、出資の募集を開始しました。
スペック
比較のために無印の「GPD Pocket2」のスペックを併記します。
メーカー | GPD | |
名称 | GPD Pocket 2 (Amber Black) | GPD Pocket 2 |
発売日 | 2018/12 | 2018/07 |
定価 | 435ドル | 673ドル 789ドル(一般) |
実売価格 | ||
価格条件 | ||
CPU | Celeron 3965Y | Core M3-7Y30 Core m3-8100Y |
メモリ | 4GB | 4GB/8GB |
メモリ規格 | LPDDR3 | |
メモリ増設 | × | |
2.5inch | 128GB eMMC | |
M.2 | – | |
画面 | 7インチ | |
解像度 | 1920*1200 | |
ベゼル幅 | 太 | |
表面 | Gorilla Glass 4 | |
タッチ対応 | マルチ | |
グラフィック | UHD 615 | |
光学ドライブ | – | |
USB2.0 | – | |
USB3.0 | 2 | |
USB3 type-c | 1 | |
USB PD | PD 2.0 | |
HDMI | – | |
LANポート | – | |
wi-fi | 802.11 ac(2×2) | |
Bluetooth | 4.1 | |
office | × | |
カードリーダー | microSDXC | |
Webカメラ | × | |
赤外線カメラ | × | |
NFC | × | |
指紋センサー | × | |
Windows Hello | × | |
オーディオジャック | ○ | |
マイク | ○ | |
スピーカー | ○ | |
スピーカー位置 | ||
サウンド | ||
キーピッチ | ||
キーストローク | ||
キーボードバックライト | × | |
バッテリー | 6800mAh | |
稼働時間 | 8〜10Hr | 6〜8Hr |
ACアダプタ | ||
充電時間 | ||
急速充電 | ||
幅 | 181mm | |
奥行き | 113mm | |
高さ | 14mm | |
重量 | 510g | |
開口角度 | ||
カラー | ||
その他特徴 | 光学式フィンガーマウス |
特徴
「GPD Pocket2(Amber Black)」は、「GPD Pocket2」のCPUをCore m3-8100YからCeleron 3965Yに変更し、メモリは4GB固定、筐体カラーを黒にしたものとなります。
「GPD Pocket2」については以前記事にしています。

「GPD Pocket2」は元はCore m3-7Y30でしたが、2018年11月24日にCore m3-8100Yに変更されています。
そのため、現在は両方のCPUが混在している状況で、今後Core m3-8100Y版に落ち着いていくことになります。
CPUのスペックの違いは以下のようになります。
比較のために初代「GPD Pocket」に搭載されていたAtom x7-Z8750のスペックも記載します。
Celeron 3965Y | Core m3-8100Y | Atom x7-Z8750 | |
世代 | KabyLake | AmberLake-Y | CherryTrail |
コア数/スレッド数 | 2コア/2スレッド | 2コア/4スレッド | 4コア/4スレッド |
ベースクロック | 1.5GHz | 1.1GHz | 1.6GHz |
ターボクロック | – | 3.4GHz | 2.6GHz |
キャッシュ | 2MB | 4MB | 2MB |
内蔵GPU | UHD 615 | HD405 | |
TDP | 6W | 4.5W | 2W |
passmark(シングル) | 787 | 1409 | 589 |
Passmark(マルチ) | 1619 | 3258 | 1901 |
Geekbench(シングル) | 1791 | 3479 | 1094 |
Geekbench(マルチ) | 3097 | 6312 | 3026 |
Celeron 3965YはCore m3-8100Yのだいたい半分の性能ですね。
マルチ性能では4コア4スレッドのAtom x7-Z8750がCeleron 3965Yを上回っていますが、シングル性能ではかなり上回っています。
複数のことを同時にさせるとか、マルチスレッド対応のアプリで重い処理を行うとかでない限り、操作感は初代「GPD Pocket」より「GPD Pocket2(Amber Black)」のほうがいいんじゃないでしょうか。
メモリーが4GB固定なのはちょっと残念なところです。
最近はCPU性能は最低限を十分満たしており、どちらかというとメモリ量のほうが重視されつつあります。
「PCはメモリ8GBから」なんて言われることもあるので、メモリ8GBは維持して欲しかったですね。
インターフェースは無印の「GPD Pocket2」と共通です。
前述の通り、CPUとメモリ、カラー以外は同じです。
また、「GPD Pocket2」「GPD Pocket2(Amber Black)」に共通する事項となりますが、2018年12月21日、日本語用のキーボードステッカーが追加されました。
価格は20ドルです。
合わせて、日本語キーボード用のファームウェアも公開されています。
このステッカーは「GPD Pocket2(Amber Black)」購入者および2018年12月27日以降の「GPD Pocket2(8GBモデル)」購入者には無料で添付するとのこと。
まとめ
黒がかっこいい「GPD Pocket2(Amber Black)」ですが、価格は435ドル(約48,500円)です。
「GPD Pocket2(8GB)」が673ドル(約75,000)円であることを考えると35%ほど安い計算となります。スペックは半分ですが、CPUとメモリ以外の部分は共通と考えると、妥当なところかなと思います。
発送は2019年1月19日となっていますが、100台限定なので購入する方は早めのほうがいいでしょう。記事執筆時点では残り55台となっています。
今後一般販売されるときは、定価552ドル(約61,500円)となります。
黒のレザーケースのセットは、ファンディング価格で450ドル(約50,000円)、一般価格で567ドル(約63,000円)となります。
レザーケースセットは50台あり、こちらも残り23台です。
関連リンク
GPD Pocket2: 7.0′ UMPC-Laptop ‘WIN 10 OS’ – Indiegogo
GPD Pocket 2 クラウドファンディング – GPD ※公式の翻訳ページ
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