2018年12月17日、台湾のPCメーカーの一つであるECSはコンパクトPCの「LIVA」シリーズの最新モデル「LIVA Z2L」を発表しました。
これは2018年7月27日に発表した「LIVA Z2V」のGPIO&メモリ搭載版となるようです。
スペック
「LIVA Z2V」と一緒に発表された「LIVA Z2」も含めて記載します。
メーカー | ECS | ||
型番 | Liva Z2 | Liva Z2V | Liva Z2L |
価格 | |||
発売日 | 2018/10 | 2018/12 | |
幅 | 132mm | ||
奥行き | 118mm | ||
高さ | 56.4mm | ||
容量 | 0.89L | ||
OS | Windows 10(含まれず) | ||
CPU | Celeron N4000 Celeron N4100 Pentium Silver N5000 | ||
CPU世代 | Gemini Lake | ||
Passmark値 | 1082 / 1444 964 / 2333 1152 / 2441 | ||
ベース周波数 | 1.1GHz 1.1GHz 1.1GHz | ||
バースト周波数 | 2.6GHz 2.4GHz 2.7GHz | ||
グラフィックチップ | UHD 600 UHD 600 UHD 605 | ||
コア/スレッド数 | 2C/2C 4C/4C 4C/4C | ||
TDP | 6W | ||
チップセット | – | ||
メモリ | 2 x SO-DIMM DDR4-2400 | 2/4GB LPDDR4 | |
メモリスロット | 2 | ||
メモリ最大 | 8GB | ||
ストレージ | 32GB eMMC | 32/64GB eMMC | |
SATAポート数 | 1 | ||
M.2 | × | ||
mSATA | × | ||
USB2.0(内部) | × | ||
USB2.0(外部) | Rear x 2 | ||
USB3.0(内部) | × | ||
USB3.0(外部) | Front x 3(Gen1) | ||
USB type-C | Front x 1(Gen1) | ||
SDカード | × | ||
LAN | Rear 1Gb x 1 | ||
Wi-fi | 802.11ac(M.2) | ||
Bluetooth | 4.2 | ||
D-Sub | × | Rear x 1 | |
DVI | × | ||
HDMI | Rear x 2(1.4 + 2.0) | Rear x 1(1.4) | |
4K対応(HDMI) | 4K/60Hz(2.0) | 4K/30Hz | |
DisplayPort | × | ||
4K対応(DP) | × | ||
シリアルポート | × | ||
S/PDIF | × | ||
オーディオジャック | Front x 1 | ||
サウンドチップ | × | ||
光学ドライブ | × | ||
PCI-Eスロット | × | ||
eSATA | × | ||
赤外線 | × | ||
Optaneメモリ対応 | × | ||
最大消費電力 | |||
電源 | 65W / 19V | ||
ノイズレベル | – | ||
VESA | 100×100 | ||
付属品 | クイックガイド ドライバDVD VESAブラケット | ||
その他 | ファンレス | ファンレス GPIO |
特徴
「LIVA Z2」シリーズは「LIVA Z2」と「LIVA Z2V/Z2L」に分けられます。
「LIVA Z2」は背面のディスプレイ端子がHDMI(1.4)+HDMI(2.0)、「LIVA Z2V/Z2L」はHDMI(1.4)+VGAとなっており、外観というか天板のロゴの色を変えています。
それ以外は同じとなっています。
上が「LIVA Z2」、下が「LIVA Z2V/Z2L」となります。
「LIVA Z2V」と「LIVA Z2L」の違いは前述の通りGPIOとメモリが搭載されているかどうかの違いとなります。
大きさは132×118×56.4 mmで、TOP画像の通り、手のひらサイズのNUCです。
インターフェースです。
前面にはUSB3.1 Gen1×3、USB3.1 Gen1 Type-C×1、コンボジャックとなっています。
背面は上が「LIVA Z2」、下が「LIVA Z2V/Z2L」です。
HDMIかVGAかの違いだけで、USB2.0×2とLANポートは同じです。
なお、USB3.1 Gen1はUSB3.0と同じ5Gbpsですが、給電能力が向上した規格となります。
ファンレスですがサイドは穴あきとなっており、排熱されるようになっています。
内部画像です。底面側を開けてアクセスします。
底面には2.5インチストレージ用のトレイがあり、トレイを外すとメモリにアクセスできます。
仕様上はメモリ最大8GBとなっていますが、Jシリーズでは32GBを認識したという話もあり、Nシリーズでも行けるんじゃないかなと思っています。
Wi-fiはオンボードでなくM.2接続となっているので換装が可能です。
現在は最大1733Mbpsとなる802.11ac wave2や最大9.6Gbpsとなる802.11 ax(Wi-fi 6)など新規格への移行期であり、容易に切り替えができるというのはアドバンテージの一つと言えます。
そして個人的に最大の特徴じゃないかと思うのが、これです。
「LIVA Z2L」のみですがなぜかマザーボード上に40ピンのGPIOピンヘッダがあります。
マニュアルがまだ公開されていないため、ピン配置については不明ですが、他にはない強烈な個性じゃないかと思います。
こちらは「LIVA Z2」の画像ですが、ピンヘッダはなく配線のみプリントされています。
まとめ
実のところGeminiLake搭載のNUCサイズPCはがじぇっとりっぷ的にはあまり食指が動かないものでした。
そのため2018年7月の発表時にはスルーしていた「LIVA Z2」シリーズですが、GPIO搭載が判明したことで一気にオモシロPCにカテゴライズされました。
ジャンパワイヤを外に出す穴がなく、実際に使うにはひと工夫が必要そうですが、それでもArduinoとかSBCを使う層にはウケるんじゃないかと思います。
価格についてはGPIO搭載の「LIVA Z2L」については販売前のため不明です。
HDMI+HDMIな「LIVA Z2」はCeleron N4100+4GBメモリで27,800円というお手頃価格で販売されています。
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