価格次第では面白そう。Axiomtek「KIWI310」はラズパイ風のAIoT向けCeleron SBC

シングルボード

2021年10月25日、台湾の組み込み・産業機器メーカーのAxiomtekは、ラズパイサイズでラズパイ風のCeleron N3350搭載SBC「KIWI310」を発表しました。

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スペック

モデル名 KIWI310
メーカー Axiomtek
発売日 2021/11
価格
価格(日本円)
CPU Celeron N3350
GPU Intel Gen9
NPU
メモリー 2/4GB LPDDR4-2400
サポートOS Windows
Linux
有線LAN 1GbE x 1
Wi-fi ×
Bluetooth ×
チップ RTL8111
ストレージ 32/64GB eMMC
USB 3.0 x 2
2.0 x 2
GPIO 40pin x 1
映像 microHDMI
カメラ ×
オーディオジャック ×
その他インターフェース M.2 Key-E(2230)
PoEヘッダ
消費電力
電源 9~20V (Type-C)
85mm
奥行き 56mm
高さ
その他

特徴

「KIWI310」最大の特徴は、旧世代品とはいえ、Intel Celeron N3350プロセッサを搭載していることでしょう。

それでいてラズパイ互換のインターフェース配置となっていて、SBC(シングルボードコンピューター)を使う側にとってはそこまで違和感なく扱えるものとなっています。

CPU

「KIWI310」のCPUは、前述の通りIntel Celeron N3350です。

CPU PassMark
Celeron J4125(GML) 1550450
Celeron J4115(GML) 1452417
Athron 3050U 1358743
Core m3-8100Y(AML) 1256788
Pentium N5000(GML) 1196426
Celeron N4100(GML) 1115380
Amlogic S922X(1.9GHz) 945285
Pentium N4200(APL) 942308
Celeron N3450(APL) 923277
Atom x7-Z8750 707221
RK3399(1.8GHz) 700260
Celeron N4000(GML) 688391
RCM2711(RPi4) 646204
Amlogic S912(1.5GHz) 590105
Atom x5-Z8350 532169
Celeron N3350(APL) 522289
RK3288(1.6GHz) 500155
Amlogic S905X3(1.9GHz) 452133
AllWinner H6(1.5GHz) 329110

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

Celeron N3350は2コア2スレッドで、正直性能的には大したことがありません。
しかし、Windowsが動くという最大の強みがあります(Windows 11は非対応)。

まぁせめて4コアのCeleron N3450だったら幅は広がったのでしょうが、これでWindowsをバリバリ動かす…なんて用途ではないので、ぎりぎり足りていると言えば足りているのでしょう。

メモリとストレージ

メモリは2GBまたは4GBのLPDDR4-2400、ストレージは32GBまたは64GBのeMMCです。

この手のSBCには必ずあるmicroSDスロットがなく、ストレージを増設するとなるとUSBを使用する必要があります。

その他

無線LANはなく、有線の1GbEのみとなります。
ただし、M.2 Key-Eを備えているので、Wi-fiカードを後付けすることは可能です。

このKey-Eスロット、IntelのAI用VPUアクセラレータ「Movidius Myriad X」を挿すことで、AIoTエッジ端末とするというのがメーカーの想定用途のようです。

「Movidius Myriad X」はUSBスティック型などもあります(というか、Key-Eタイプより入手しやすいです)。
ラズパイなどでも扱えますが、「Movidius Myriad X」はIntel製品だけあってIntel CPUと相性がいいというか、Intel CPUを前提としたOpenVINOというツールキットが用意されています。

AI、ディープラーニングには学習(データモデルの作成)と推論(データモデルをもとに判定)の2段階があります。
OpenVINOは推論に関してはラズパイなどARMアーキテクチャでも行えますが、学習はIntelアーキテクチャが必要となります。

このことを念頭に置くと、Celeron N3350という貧弱なCPUのボードでも使い道が見えてきますね。

外観

インターフェースです。
電源はType-CポートによるUSB PD給電に対応、9V/3A~20V/3Aとされているので、割と大電力まで行けるようです。

USBとGPIOを使って、5Gモデムを搭載することもできるようです。

…本体よりこっちが気になるんですけど。
調べたらラズパイ用の5G HATでした。ラズパイと配置を揃えることで周辺デバイスを流用できるというのは一つの強みですね。

参考 SIM8202G-M2 5G HAT for Raspberry Pi:AliExpress

CPUは底面側に配置。

ブロックダイアグラムです。
大体の機能をCeleron N3350が持っているので、周辺チップは少なめです。

ファンレスのウォールマウントケースが用意されています。
ボードは逆さになっているので、パンチ穴の開いたスペースがCPU側ですね。

内部構造が見えませんが、ヒートシンクがケースに密着しているものと思われます(でないとファンレスは厳しいかと)。

まとめ

AIoTを念頭に設計された「KIWI310」は2GB/32GBモデルと4GB/64GBモデルが用意されていて、ステータスもAvailable(購入可能)となっていますが、価格は非公開です。

マニュアルやドライバーもしっかり用意されていますし、しっかりと用途も想定されていますし、それでいてWindows資産が使えて多少の応用もきくというのは、刺さる人には刺さるんじゃないかと。

これでCeleron N3450モデルもあったらなぁ…

いや、そもそも普通に超小型Celeron機にUSBスティック型のアクセラレータを挿せばいいだけの話かな…?

関連リンク

KIWI310 製品ページ:Axiomtek
ニュースリリース:Axiomtek

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