2021年11月4日、ASUS(本社:台湾)は13.3インチ有機ELディスプレイを搭載した、タブレット型PC「Vivobook 13 Slate OLED」を海外発表しました。
2021年11月24日追記:国内で販売開始しました。(※ペンは別売り)
ASUS Vivobook 13 Slate OLED T3300KA(メモリ4GB):ASUS Store
ASUS Vivobook 13 Slate OLED T3300KA(メモリ8GB):ASUS Store
スペック
■ Vivobook 13 Slate OLED | |
CPU | Pentium Silver N6000 |
---|---|
メモリ | 4~8GB LPDDR4X |
ストレージ | 256GB NVMe SSD 128GB eMMC |
画面 | 13.3インチ OLED FHD |
インターフェース | USB Type-C(Gen2)×2 microSDXC オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ax+BT5.2 |
サイズ | 309.9×190×8.2mm |
重さ | 800g |
特徴
ここ最近のASUSは有機EL(OLED)にはまっているようで、立て続けにOLED搭載PCを発表・発売しています。
国内向けだけでも複数発売していて、OLED搭載機に関しては他メーカーより進んでいると言えます。
参考 ASUS OLED 有機EL搭載シリーズ:ASUS Store
CPU
「Vivobook 13 Slate OLED」のCPUは、Jasper Lake世代のPentium N6000です。
…Core CPUじゃないの…?
いや、Pentiumが悪いわけじゃないのですが、拍子抜けというか。SurfaceとかiPadの対抗を狙っていると思ったんですけどね。
どうもファンレスっぽい(ただし特に言及はされていません)ので、Core CPUは厳しかったのかなぁと。
4コア4スレッドのPentium N6000のPassMarkスコアは3200。Core i5-6200U(スコア:3000)とCore i5-7200U(スコア:3400)の間くらいです。
それでいてTDPは6Wなので、ワットパフォーマンスは相当高くなっています。
メモリとストレージ
メモリは4GBまたは8GBのLPDDR4X。タブレット型なのでオンボードなのは仕方ないですね。
ストレージは128GB eMMCまたは256GB M.2 NVMe SSD。
ここから察するに、4GB/128GBモデルと8GB/256GBモデルがあるようです。
ディスプレイ
繰り返しになりますが、「Vivobook 13 Slate OLED」最大のポイントが13.3インチFHDの有機ELディスプレイ。
輝度は最大550nits、コントラスト比は100万:1、色域は100% DCI-P3、133% sRGBと、液晶ではなかなか対抗できないレベルです。
2021年に登場したminiLED+QLED(量子ドットLED)の組み合わせだとかなり近いところまで来ているようですが、漆黒感は及ばないとか。
一点気になるのはリフレッシュレートが記載されていないことですが、60Hzでしょうか。
その他
無線LANは802.11ax(Wi-fi 6)に対応、Bluetoothは5.2です。
バッテリーは3セル50WHr。
充電は65Wまで対応で、39分で60%の急速充電が可能、駆動時間は9.5時間とされています。
…駆動時間、短くない?
また、パワーバンク、ようはモバイルバッテリー機能も搭載しています。
外観
フロントです。
ベゼルは上下がちょっと太くなっています。
ASUSでは「Vivobook 13 Slate OLED」のキャッチコピーを「Your PC, Your OLED TV.」としていて、地デジと同じ16:9にすることで、映像表示を最大サイズで表示できるとしています。
…めっちゃ後付けな理由っぽいですけど、気にしたら負けなんでしょう。
というか、比較機種が12.9インチでアスペクト比4:3って、明らかにSurface ProiPad Proを意識していますね。
※2021年11月11日追記:Surface Proじゃないとご指摘をいただき、修正しました。
インターフェースは一か所に固まっていて、USB 3.2 Gen2対応のType-Cが2ポート、オーディオジャックとmicroSDとなっています。
JasperLakeなのでUSB4/Thunderbolt4はないというか、あっても電力的に厳しいです。
電源ボタンは上部で、指紋リーダーを内蔵。
カメラはフロントが500万画素、リアが1300万画素です。
この辺りはタブレットっぽい仕様になっています。
フロントカメラの左にある二つの穴がマイクと思われ、AIノイズキャンセリング技術でクリアな音声が得られるとのこと。
キーボードです。デザインが少々ROGシリーズに引っ張られている感があります。
キーピッチは19.05mm、キートラベルは1.4mmなので、それほど違和感なく使えそうです。
しかし…キー配列的に日本にも来そうな雰囲気がありますね。
これ、期待していいのかなぁ…
パッケージ全体。
本体の背面にくっつけるスタンドの形がいびつですが、縦向きにしたときに70度くらいに傾いた状態で立てることができます。
付属のペン(ASUS Pen 2.0)はMPP2.0(Microsoft Pen Protocol)対応で、筆圧は4096段階、サンプリングレートは266Hzです。
そして妙に気合が入っている点として、2H・H・HB・Bに対応した、硬さの違う4種類のペン先が付属します。
まとめ
「Vivobook 13 Slate OLED」は発表されたばかりで価格や発売日は公開されていません。
国内発表はされていませんが、内容的には国内で登場してもおかしくはないですね。
2021年11月24日追記:国内販売が開始しました。4GB/128GBモデルが税込94,800円、8GB/256GBモデルが税込109,800円(期間限定で98,820円)です。ペンは別売りというか、新型ペンはASUS Storeに並んでいません。こういうところが方手落ちだなぁと。
※ASUS USIペン(Chromebook用)は動かないので注意してください。
仕様的にはあれやこれやの作業をこれ一台で賄うのではなく、映像鑑賞を主として他の作業も何とかこなせる、といったところでしょうか。
もしくは今どきらしく、重い作業はクラウドの向こうにぶん投げるかですね。
…でもやっぱりPentiumでSurface/iPad対抗は無理なんじゃないかなぁ…
関連リンク
Vivobook 13 Slate OLED(T3300):ASUS
ニュースリリース:ASUS
コメント
12.9インチでアスペクト比4:3ってどう見ても iPad Pro では?
Surface Proは13インチの3:2ですし。
コメントありがとうございます。
まさにその通りでしたので、修正しました。