2020年8月24日、ドン・キホーテはプライベートブランド【情熱価格】の新商品で、Apollo Lake世代のCeleron N3350を搭載し、キーボード配列を改善した「MUGA ストイックPC3」を発表いたしました。
発売は記事公開日の2020年8月28日、価格は税抜19,800円となります。
これだけは先に書いておきますが、実用品として購入することは性能面からお勧めできません。
タイトルで「目指せ脱おもちゃ!」と書いていますが、残念ながらいまだおもちゃの域を脱していません。
「MUGA ストイックPC3」を購入するくらいなら、2倍の値段で買える「ThinkPad E495」(そろそろ終売しそうな雰囲気です)、もう少し予算が許すなら「ThinkPad E14 Gen2」あたりを購入した方が幸せになれます。
スペック
■MUGA ストイックPC3 | |
CPU | Celeron N3350 |
---|---|
メモリ | 4GB LPDDR4 |
ストレージ | 64GB eMMC |
画面 | 14.0インチ IPS FHD |
USB | 3.0×2 |
wi-fi | 802.11ac+BT4.2 |
バッテリー | 28WHr/9時間 |
サイズ | 333×224×22mm |
重さ | 1.35kg |
特徴
「MUGA ストイックPC3」は名前から想像がつくように、ドン・キホーテのノートPC第3弾です。
「MUGA ストイックPC」シリーズとは別に「ジブン専用PC&タブレット」というシリーズもありますが、こちらは10.1インチのキーボード分離型2-in-1ノートです。
「MUGA ストイックPC」シリーズのスペックを比較したものが以下です。
「MUGA ストイックPC2」は初代「MUGA ストイックPC」のアップグレード版でしたが(変則キーボードも同じ)、「MUGA ストイックPC3」は筐体から新しくなっています。
新しくなったとは言うものの、性能面でいえば最低限のレベルにも届いていません。
がじぇっとりっぷの経験上では、Passmarkスコアが2000を超えたあたりで”何とか使える”レベル、3000を超えると”ストレスなく使える”レベルとなります。
また、ストレージの体感は NVMe SSD(爆速)>SATA SSD(ストレスなし)>eMMC(普通)>HDD(待たされる) なので、eMMCは可もなく不可もなくといったところです。
そのストレージは32GBから64GBへと倍増しました。
容量32GBといえば2017~2018年頃はWindows10の大型アップデートで苦労する話があちこちで出ており(現在ではUSBメモリやSDカードなどで10GB以上の容量を確保すればアップデートできます)、今でもネガティブなイメージを持っているのですが、64GBあればひとまずは困らないでしょう。
メモリは「MUGA ストイックPC2」と同じく4GBですが、LPDDR3からLPDDR4に変更されています。
▲正面です。
ベゼルはかなり太めです。
ディスプレイは14.1インチのIPSパネル、解像度はFHD(1920×1080)です。
ディスプレイについては「MUGA ストイックPC2」では2万円PCとしては上出来という評価だったので、「MUGA ストイックPC3」でも同じような評価となるでしょう。
▲インターフェースです。
USBは左右にひとつづつ、左にはminiHDMIと電源端子、右にはmicroSDスロットとオーディオジャックがあります。
端子の並びが特徴的なのでOEM元を特定できないか調べてみたのですが、見つかりませんでした。
▲キーボードです。
右側が少々窮屈ですがJIS配列となったので、使いやすさがぐんと増しています。
▲比較として「MUGA ストイックPC2」のキーボードです。
“ろ”、”む”の位置がおかしいですし、”Delete”の左のキーがすごいことになっていますね。
まとめ
「MUGA ストイックPC3」は価格据え置きの税抜き19,800円です。
だいぶ進歩したとはいえCPU性能があと一歩で、いまだおもちゃの域を脱したとは言えません。技適付きなので国内仕様に制限がないことくらいが中華PCより優れている点です。
例えばこれでHDMI-inがあってワンボタンで外付けディスプレイ化できるとかトンデモ機能が付いていたら問答無用で買いだったんですけどね。
キーボードも改善されて使いやすくなったことは確かなので、サブサブPCとかYoutube垂れ流し専用とか、一応使い道はあると思います。
まぁ一番の使われ方はギークのおもちゃだとは思いますが…
関連リンク
MUGAストイックPC3:ドン・キホーテ
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