CM4の上位互換。Radxa「ROCK3 Compute Module」はRK3566搭載

シングルボード

2022年1月15日、SBCメーカーのRadxaは「Raspberry Pi Compute Module 4」(RPi CM4)と互換性のある「ROCK3 Compute Module」(Radxa CM3)向けのキャリアボード「Radxa E23」を発売しました。
「Radxa CM3」はWikiページの公開が2021年8月、発表は2021年11月(この時に「Radxa E23」もチラ見せ)、「Radxa E23」のwikiページ公開が2022年1月15日となります。

がじぇっとりっぷでは「Radxa CM3」も記事にしていなかったので、合わせて(というかこちらをメインに)紹介します。

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スペック(Radxa CM3)

モデル名 Radxa CM3
メーカー radxa
発売日
価格 25ドル(1GB/0GB/Wi-fiなし)
~90ドル(8GB/32GB/Wi-fi)
価格(日本円)
CPU Rockchip RK3566 (4コア)
(2.0GHz A55 x4)
GPU
NPU 0.8TOPS
メモリー 1〜8GB LPDDR4-3200
サポートOS
有線LAN 1GbE x 1
Wi-fi 802.11 ac
(オプション)
Bluetooth 5
チップ
ストレージ 0~32GB eMMC
SDXC
USB 3.0 x 1
2.0 x 1
GPIO 50pin x 1
映像 HDMI
eDP
MIPI DSI×2
LVDS
カメラ MIPI-CSI x 2
オーディオジャック
その他インターフェース PCIe Gen2x1
消費電力
電源 DC5V
55mm
奥行き 40mm
高さ
その他 100ピンコネクタ×3
2029年までサポート

特徴

「Radxa CM3」は「ROCK 3」をベースとした「RPi CM4」の上位互換的なモジュールボードです。

Radxa CM3 Raspberry Pi CM4
コネクタ 3 x 100Pin B2B connector 2 x 100Pin B2B connector
SoC Rockchip RK3566
2.0GHz Cortex-A55 ×4
Broadcom BCM2711
1.5GHz Cortex-A72 ×4
サイズ 55 × 40 × 4.7mm
メモリ 1~8GB LPDDR4-3200
ストレージ 0~32GB eMMC
最大250MB/s
0~32GB eMMC
最大100MB/s
Wi-fi Option for WiFi5/BT5
有線LAN 1GbE(RTL8211F) 1GbE
USB 1 × USB 2.0
1 x USB 3.0
1 × USB 2.0
PCIe 1 × PCIe 1-lane Host, Gen 2 ( 5Gbps )
SATA 2 x SATA
(USB3 or PCIe共有)
なし
映像出力 1 x HDMI (4K60)
1 x eDP up to 4K60
2 x HDMI 2.0 (4K60)
MIPI MIPI DSI:
2 × 4-lane MIPI DSI
– 1 x 4-lane LVDS
MIPI CSI-2:
– 1 × 2-lane MIPI CSI
– 1 × 4-lane MIPI CSI
MIPI DSI:
– 1 × 2-lane MIPI DSI
– 1 × 4-lane MIPI DSI
MIPI CSI-2:
– 1 × 2-lane MIPI CSI
– 1 × 4-lane MIPI CSI
SD 1 x SDIO 3.0 1 × SDIO 2.0 (CM4Liteのみ)
オーディオ Audio Codec N/A
GPIO 50ピン 28ピン

裏面のコネクタが「Radxa CM3」は100ピン×3、「RPi CM4」は100ピン×2なので完全互換ではありませんが、「Radxa CM3」は一部制限があるものの、「RPi CM4」用のキャリアボードを使用することができます。
逆については言及がないので使えるかは不明です。

CPU(SoC)

「Radxa CM3」のSoCはRockchip RK3566です。
構成としては4コアのCortex-A55(1.8GHz駆動)に、GPUはMali-G52 2EE、さらに0.8TOPSのNPUも搭載しています。

性能面ではCPU性能はBCM2711とほぼ同等。グラフィック部分は不明ですが、AI向けのNPUとインターフェースの多さはRK3566に分があります。

RK3566の兄貴分的なところにRK3568があり、似たようなスペックながらさらにインターフェースがマシマシになっています。
CPU・GPU部分は同じなので、処理性能の面では変わりません。

RK3568搭載版の「Radxa CM3 Plus」(裏のピンが100ピン×4)が仕様のみ公開されていますが、発売はされていません。

メモリとストレージ

メモリは1GBから8GBまでラインナップされています。規格はLPDDR4-3200なので、メモリの速度が足を引っ張るということはなさそうです。

ストレージはeMMCで0~128GB。記事執筆時点でストアのラインナップは32GBまでとなります。
インターフェースとしてはSDカードやSATA×2ポートなども持っていますが、使えるかどうかはキャリアボード次第となります。

その他

Wi-fiは802.11ac(Wi-fi 5)に対応していますが、無線LANなしも選択できます

映像系はHDMIが1ポートにeDPが1ポート(どちらも4K/60Hz対応)、MIPI DSIも2スロット(どちらも4レーン)持っています。ただし、出力はデュアルディスプレイまでとなります。
SATAと共有ですがPCIe Gen2を1レーン持っています。SATAのもう片方はUSB3.0と共有となります。

外観

Radxaは公開画像が少なく、「Radxa CM3」は表裏1枚ずつとなります。
まぁ、これ以上の内容もないので足りているといえば足りているのですが…

なお、表側の真ん中がSoC、左にメモリ、裏面にeMMCという構成と思われます。右上がWi-fiですね。

Radxa E23

Radxaが公開しているキャリアボードは2つ、全機能の確認に使える開発向けの「Radxa CM3 IO Board」と実用向けの「Radxa E23」です。

「Radxa E23」は2.5GbE+1GbEのデュアルLANに40ピンGPIO、USB3.0などを持った、実用できるキャリアボードです。

インターフェース USB3.0×1
USB2.0×1
オーディオジャック
microSD
有線LAN 2.5GbE×1 (RTL8125B)
1GbE×1 (RTL8111K)
GPIO 40ピン
電源 DC5V(Type-C)
サイズ 56×65mm

LANポートの左には電源ボタン・リセットボタンもあります。

モジュールは裏面に接続します。

まとめ

「Radxa CM3」の価格は1GBメモリ、ストレージ・Wi-fiなしで25ドル(約2,900円)です。
これを基準にWi-fiは+5ドル、メモリは2GB(+5ドル)、4GB(+20ドル)、8GB(+45ドル)、ストレージは8GB(+5ドル)、16GB(+10ドル)、32GB(+15ドル)を足します。
最大(8GB/32GB/Wi-fiあり)で90ドル(約10,300円)となります。

キャリアボードの「Radxa E23」は20ドル、開発向けの「Radxa CM3 IO Board」は45ドルです。

用途に合わせてスペックを選べるのがポイントであり、かつ2.5GbEやUSB3.0など「RPi CM4」には難しいインターフェースが使えるのがメリットですが、難点は調達性
記事執筆時点では「Radxa CM3」本体は「Radxa CM3 IO Board」とのセットでしか入手できず、単品は在庫切れとなっています。「Radxa E23」も在庫切れです。

半導体不足の影響などもあるのでしょうが、「Radxa E23」がいい感じだけに商機を逃しているのがもったいないです。

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ROCK3 Compute Module:Radxa Wiki
Radxa E23:Radxa Wiki
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