2022年1月25日、UGREENはコンパクトな3ポート65Ｗ充電器「CD244」を発売しました。
がじぇっとりっぷでは以前にUGREENの4ポートUSB PD充電器「CD224」(型番が微妙に違うけど分かりにくい…)をレビューしています。
3ポートと4ポートでポート数は異なるものの、同じ出力ながら小型化したということで、どんなものかと実際に購入して比べてみました。
UGREEN UD244
| 入力 | 100-240V～50/60Hz 1.8A Max |
|---|---|
| プロトコル | USB-C: PD3.0(PD2.0)，QC4+(QC4.0/QC3.0/QC2.0)，PPS，AFC，APPLE 5V2.4A，BC1.2 USB-A: QC3.0，SCP，AFC，FCP，APPLE 5V2.4A/BC1.2 |
| 電源IC | Navitas NV6125 |
| ポート | USB-C×2、USB-A×1 |
| 出力(C1/C2) | 5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/3.25A 65W Max PPS：3.3-21V/3A |
| 出力(A) | 4.5V/5A, 5V/4.5A, 5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A 22.5W Max |
| 最大出力 | 65W |
| サイズ | 66×40×31mm |
| 重さ | 130g |
GoodPoint
✔ コンパクトでも3ポート
✔ ノートPC充電可能
BadPoint
✖ 組み立てが甘い
✖ 向きに違和感
ハードウェア
外箱です。
4ポートの「CD224」は正方形に近い形でしたが、かなり縦長になっています。
箱のサイズは88.5×138×39mmでした。
シールをよく読むとわかりますが、モデル名にCD224、SKUが10334とされています。
4ポートの「CD224」の時も書きましたが、公式ページにはSKU名だけでモデル名が掲載されておらず、「65W 3ポートGaNファストチャージャー」と書かれているんですよね。
中国のECサイトなどではガジェット小物系は製品名の代わりにわかりやすい特徴で書かれることが多いので、あまりモデル名にこだわっていないんだろうなぁと。
内部は余白多め。
箱のサイズはマニュアルの大きさに合わせて作られていました。
パッケージ内容です。
付属品はマニュアルのみでケーブル類はありません。
マニュアルはペライチで日本語表記はなし。とはいえ一般的な注意事項程度しか書いていないので特に困ることはありません。
本体全景。
側面の加工はシンプルになってつるっとしています。
スペック表記は底面から天面に移動していますね。
スペック表記。
Type-Cは両ポートとも65W、Type-Aは22.5Wまでとなっています。
反対側の側面。
これ、向き合ってる…？
プラグは折り畳み式になっています。
重量は仕様(130g)よりも軽い123gでした。
「CD224」との比較
以前にレビューした4ポートの「CD224」と並べてみました。
「CD224」は65×65×33mm、「CD244」は66×40×31mmなので、高さは6割に抑えられています。
ポート面の比較。
ポートの間隔がかなり狭くなっています。これ以上のコンパクト化は難しそう。
充電してみた
一通り写真を撮って、さぁケーブルを挿してみようかとしたところで問題が発生。
ケーブルがうまく刺さらない…？
正面から見ると、中身が右にずれていました。
個体差というか、組み立て担当によって変わる部分とは思いますが、チェックが甘いなぁ…
一応、グーっと押し込むとケーブルは刺さりましたが、変な負荷がかかりそうですし、何度も抜き挿しはしたくないですね。
気を取り直して、消費電力のチェックです。
公式での最大出力の組み合わせはこのようになっています。
電源ICの「Navitas NV6125」は90VAC入力時に変換効率93.0％とされています。
参考 Thermal Management of NV612x：Navitas
USB-C1
単ポートでの確認です。
USBテスターでは58～61W程度で表示されました。
ワットチェッカーでは瞬間最大で67.8Wでした。
全体としては66W程度で遷移し、変換効率93％をかけると61.4W。
USBテスターが消費する分も考えると、PCに流れる電力は60W前後と見込まれ、テスターの表示と大体一致します。
USB-C2
USB-C2でも最大67.5Wと、仕様通りUSB-C1と変わらない結果。
USB-C1＋C2
仕様とちょっと違ったのが、USB-C1＋C2の同時使用。
フルロード中の2台のノートPCを接続して検証したのですが、
USB-C1は41Wで
USB-C2は25W前後となっています。
本来であれば45W+20Wのはずですが、実測だと40W+25Wが近いのかなぁと。
まぁ40Wでも通常利用時のモバイルノートであれば十分なんですけどね。
ワットチェッカーでは定格を超える69.4Wを記録。
思ったよりも頑張っていますね。
まとめ
記事執筆時点での「CD244」の通常価格は4,099円です。一般販売価格は3,899円とされているのに、なぜか200円値上がりしています。
発売記念価格(25％OFF)は2,924円で、たびたび在庫切れを起こす程度には人気があったようです。
さすがにこの価格はそうそうないでしょうが、UGREENは頻繁にセールを行っているので、タイミングを狙えば3,000円台前半で購入するくらいはできそうです。できるんじゃないかな。
公式ストアでは販売停止中、米Amazonでは42.99ドル(約5,000円)、AliExpressでは33.29ドル(約3,800円)なので、通常価格でもそこまで高い値付けではありません。
がじぇっとりっぷの購入した個体は組み立てに甘いところがありましたが、割と軽めでコンパクト、ノートPCとスマホの同時充電くらいはこなせるので、モバイルのお供に向いた充電器と言えるでしょう。
関連リンク
65W 3ポートGaNファストチャージャー：UGREEN
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