中華タブレットは、古くはCHUWI、やや遅れてTECLASTやALLDOCUBEが国内参入、最近ではAAUWなどが新興メーカーとしてAmazonを中心にタブレットを販売しています。
今回はその中でも一番の新参であるHEADWOLFを取り上げます。
HEADWOLFとは
HEADWOLFは典型的な中国・深センのメーカーで、設立は2016年。企業名は Shenzhen city Doowis Industrial Co., Ltd です。
TECLAST:1999年
ALLDUCUBE:2005年
Xiaomi:2010年
UMIDIGI:2012年
CHUWI:2013年
Blackview:2013年
UAUU:2015年
AAUW:2015年
国内参入は2022年。調べた範囲では「Fpad1」が最初のようです。
一覧
現行製品は5機種。
ずっと型番が謎だったのですが、これ、HEADWOLFのブランド名から取っているっぽいですね。
なので”H”がフラグシップ、”W”がエントリー、末尾の”F”がミニサイズ、という風になっているんじゃないかなぁと。
というか、これに気付いたのが記事を書くきっかけだったり。
HPad 6 | HPad 5 | WPad 5 | FPad 5 | FPad 3 | |
---|---|---|---|---|---|
SoC | Helio G99 | Helio G99 | UNISOC T606 | Helio G99 | UNISOC T616 |
画面 | 12インチ 2000×1200 | 10.5インチ | 10.1インチ | 8.4インチ | 8.4インチ |
輝度 | 350nits | 不明 | 400nits | 400nits | 360nits |
メモリ | 8GB+12GB | 8GB+8GB | 4GB+4GB | 8GB+8GB | 4GB+4GB |
ストレージ | 256GB UFS2.1 | 128GB UFS2.2 | 128GB | 128GB UFS2.1 | 128GB UFS2.2 |
バッテリー | 8,800mAh | 8,500mAh | 5,500mAh | 5,500mAh | 5,500mAh |
サイズ | 278×174×7.5mm | 250×170×7.5mm | 246×162×10mm | 202×125×7.5mm | 202×125×7.5mm |
重さ | 547g | 505g | 550g | 320g | 317g |
Widevine | L1+Netflix | L1+Netflix | L1+Netflix | L1+Netflix | L1+Netflix |
スピーカー | クアッド | クアッド | デュアル | デュアル | デュアル |
カメラ | 16MP+8MP | 16MP+8MP | 8MP+5MP | 13MP+8MP | 13MP+8MP |
Wi-fi | Wi-fi 6 | Wi-fi 6 | Wi-fi 6 | Wi-fi 6 | Wi-fi 6 |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 | 5.0 | 5.2 | 5.0 |
4G/LTE | 対応 | 対応 | Wi-fiモデル | 対応 | 対応 |
発売(国内) | 2024年2月 | 2023年11月 | 2024年2月 | 2024年2月 | 2023年7月 |
表を見ればわかりますが、現行機種は全機種Widevine L1+Netflixとなっています。
また、全機種Android 14(一部は発売時Android 13だったものの、途中からAndroid 14に変更)となっていて、ソフトウェア面でも最新です。
また、Wi-fiモデルである「WPad 5」を除く4G/LTE対応機種は、ソフトバンク(B8)、au(B18/28)、ドコモ(B19/28)、楽天(B28、2024年中に提供予定)の全社のプラチナバンドに対応しているのもポイントで、これを選択理由としているユーザーもいるようです。
HPad 6
現行最上位かつ最新となるのが「HPad 6」です。
“H”シリーズは「HPad 1」(2022年3月)ではT618+10.4インチ2000×1200、 「HPad 2 Pro」(2022年8月)では11インチ2000×1200+Widevine L1といったように、その時期の上位モデルのトレンドを取り入れています。
「HPad 6」は2023年末頃から始まった12インチの流れに乗った製品となっています。
しかも他社が(おそらくコスト面から)UNISOC T606/T616を選ぶ中、Helio G99を搭載。
価格帯としてはひとつ上になりますが、格安系タブレットとして不足のない内容となっています。
HPad 5
「HPad 6」よりひとつ前で、併売されているのが「HPad 5」。
こちらも当時ぽろぽろ出始めていた10.51インチという要素を取り入れています(結局あまり流行りませんでしたが…)。
幅は10.1インチとほぼ変わらず(縦はやや広め)、0.4インチのサイズアップを実現しています。
他の仕様も「HPad 6」よりは控えめで、そのため実価格も2万円台前半と、他社の10~11インチクラスと変わらない程度となっています。
グローバル版と国内版では少々仕様が違うようで、国内モデルはカメラが20MP+8MP→16MP+8MP、充電が30W→20Wとなっています。
WPad 5
異常に安いのが、「WPad 5」。
UNISOC T606+メモリ4GBというエントリー構成ですが、大型セール時には1万円を切ることも。通常時でも1.3万円を切っています。
この価格で解像度はFHDだし、前述の通りWidevine L1+Netflix認証だし、安価な動画鑑賞用タブレットとしては高コスパです。
バッテリーは5,500mAhと少ないですが、そもそも屋内向けのWi-fiモデルですし、そこまで気にする要素ではありません。
厚さ10mmと薄くないところもチープ感がありますが、激安なので黙殺しましょう。
FPad 5
8.4インチながらHelio G99を搭載するハイスペックミニタブレットです。
8.4インチ+Helio G99は「FPad 5」のほかにはALLDUCUBE「iPlay50mini Pro」しかありません。
「iPlay50mini Pro」も4G/LTE対応ですがB18/19は非対応なので、au・ドコモの回線を使う場合は「FPad 5」の方が有利です。
スピーカーが充電端子サイドのステレオなので、横持ち時は片側になるのがネックですが、「iPlay50mini Pro」のシングルスピーカーに比べればましな点もポイント。
FPad 3
UNISOC T616搭載で安価な8.4インチタブレットなのが、「FPad 3」。
純粋な価格でいえばほぼ同スペックなALLDUCUBE「iPlay50mini NFE」の方が安価で、優位点は「FPad 5」と同じになります。
あとはバッテリー容量の差(4,000mAh vs 5,500mAh)とOSの差(Android 13 vs Android 14)ですが、ここを気にするユーザーは多くなさそう…
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