【レビュー】ASUS ROG NUC 970:現行最高レベルにパワフルなのに意外と静かなゲーミングミニPC

レビュー
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ASUS「ROG NUC 970」はCore Ultra 9 185HにGeForce RTX 4070 laptopを搭載した、現行世代では最高クラスといえるゲーミングミニPCです。

欲しい人は欲しい。ASUS「ROG NUC 970」はCore Ultra+RTX 4070な最強ミニPC
2024年8月9日、ASUSはCore Ultra 9 185HにGeForce RTX 4070を搭載したミニPC「ROG NUC 970」と、下位(Core Ultra 7 155H+RTX 4060)の「ROG NUC 760」を発売

今回はゲーミング要素を多めにベンチマークして、その実力を確認してみました。

当レビューはメーカーより機材提供を受けたものですが、内容自由で書かせてもらっています。
当ブログの方針として、悪い点も包み隠さず書いていきます。
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ASUS ROG NUC 970

■ ROG NUC 970 / 760
CPU Core Ultra 9 185H
Core Ultra 7 155H
GPU GeForce RTX 4070 laptop(8GB)
GeForce RTX 4060 laptop(8GB)
メモリ 32/16GB DDR5-5600
ストレージ 1TB/512GB M.2 Gen4 SSD
インターフェース USB Type-C(TB4)×1
USB3.2 Gen2×4
USB2.0×2
HDMI 2.1×1
DisplayPort 1.4a×2
2.5GbE 有線LAN×2
SDXCカードリーダー
オーディオジャック
wi-fi Wi-fi 6E+BT5.3
電源 330W
サイズ 270×180×50mm
重さ 2.6kg

GoodPoint
モバイル最高クラスの性能
パワフルなのに意外と静音
トリプルM.2 SSD対応

BadPoint
モード切替の効果が感じられない
アイドル時の消費電力が高め

パッケージ

内容物
・本体
・電源アダプタ
・電源ケーブル
・スタンド
・安全に関する情報
・システムドキュメント
・入れ替え用天面パネル

「ROG NUC 970」のインターフェース

■前面
・SDカードリーダー
・USB3.2 Gen2×2
・オーディオジャック
・電源ボタン
■背面
・USB3.2 Gen2×2
・USB2.0×2
・2.5GbE 有線LAN
・Thunderbolt4
・HDMI 2.1
・DisplayPort 1.4a×2
・電源ジャック

「ROG NUC 970」の内部

ボードはかなり大きめで、M.2 SSDが3スロットもあります。ただし、内部スペース的にヒートシンクなしでの運用となります。
メモリはDDR5-5600で、最大64GB(32GB×2)まで対応。

「ROG NUC 970」のパフォーマンス

「ROG NUC 970」の搭載CPUはCore Ultra 9 185Hで16コア22スレッド、dGPUにGeForce RTX 4070 laptopを内蔵しています。

Desktop版とlaptop版は結構違っていて、性能的にはRTX 4060 Ti Desktopに近い仕様となっています。

Desktop版:メモリ12GB、5888CUDAコア、最大200W
laptop版:メモリ8GB、4608CUDAコア、最大115W

総合

CPU PassMark11 (CPU)
Core Ultra 9 185H 341063984
Ryzen 9 7940HS 310063942
Core i7-13700H 284583979
Core i9-13900H 258943720
Ryzen 7 7840U 246513861
Ryzen 9 5900HX 245423354
Core i9-12900H 242263640
Ryzen 5 7640HS 234643788
Ryzen 7 5800H 220613169
Ryzen 7 6800U 214203347
Core i5-1340P 185053730
Core i5-1235U 150453359
Ryzen 5 5500U 148872534
Core i7-11390H 121173376
Intel N100 61222088

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

PassMarkは現行バージョン(v11)と、過去との比較用に旧バージョン(v9)の両方を掲載。

Core Ultra 9 185Hのスコアは、これまでレビューしてきたモバイル系CPUの中では圧倒的です。
単にスペックが高いというだけではなく、大容量電源アダプタによる余裕のある電力、大型の筐体による強力な冷却など、条件が揃った結果でしょう。

とはいえ後述しますが、実はこれでも多少のサーマルスロットリングが発生しています
これだけの冷却機構で足りないとか、どれだけのポテンシャルを持っているんだ…

CPU

CPU CINEBENCH R15
Core Ultra 9 185H 2928251
Core i7-13700H 2613278
Ryzen 9 7940HS 2521288
Ryzen 5 7640HS 2071270
Ryzen 7 7840U 2017265
Ryzen 7 6800U 1624236
Core i5-11400H 1524221
Ryzen 5 5600U 1353223
Core i5-1235U 1113223
Core i7-11390H 948232
Core i7-1165G7 859227
Ryzen 5 4500U 858177
Core i7-11370H 705188
Ryzen 3 4300U 640161
Core i5-1135G7 628160
Core i7-10510U 502170
Core i7-8550U 476163
Core i5-7200U 324126
Ryzen 3 3200U 309124

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

CPU CINEBENCH R23
Core Ultra 9 185H 192411743
Core i7-13700H 169431925
Ryzen 9 7940HS 161261820
Ryzen 5 7640HS 128781704
Ryzen 7 7840U 128151719
Ryzen 7 6800U 105931500
Core i5-11400H 99791474
Ryzen 5 5600U 79301368
Core i5-1235U 75111568
Core i7-11390H 58561516
Core i7-1165G7 54451522
Ryzen 5 4500U 53931163
Core i7-11370H 45601279
Ryzen 3 4300U 42231062
Core i5-1135G7 40391279
Core i7-10510U 29641046
Core i5-7200U 1862799
Ryzen 3 3200U 1736773

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

CINEBENCHの結果も他を圧倒。
しかし、シングルスレッド性能はいまいち伸びていません。

GPU

CPU 3DMark Fire Strike (Graphic)
RTX 4060 Ti Desktop 34187
RTX 4070 laptop 32685
RTX 3080 laptop 27534
RTX 3060 laptop 10109
GTX 1650 9230
Ryzen 9 7940HS(16GB×2) 8589
Ryzen 7 7840U(16GB×4) 7621
Ryzen 5 7640HS(16GB×2) 7158
Ryzen 7 6800U(16GB×2) 6942
GTX 1050 6210
Core i9-13900H(16GB×2) 5749
Core i7-13700H(16GB×2) 5584
Core i7-1165G7(8GB×2) 3883
Core i5-1135G7(8GB×2) 3842

CPU 3DMark Time Spy (Graphic)
RTX 4060 Ti Desktop 13555
RTX 4070 laptop 13071
RTX 3080 laptop 11053
RTX 3060 laptop 7520
Intel Arc 3582
GTX 1650 3465
Ryzen 9 7940HS(16GB×2) 2942
Ryzen 7 7840U(16GB×4) 2776
Ryzen 5 7640HS(16GB×2) 2592
Ryzen 7 6800U(16GB×2) 2352
GTX 1050 1725
Core i7-13900H(16GB×2) 1714
Core i7-13700H(16GB×2) 1689
Core i7-1165G7(8GB×2) 1236
Core i5-1135G7(8GB×2) 1188

グラフィック性能はだいたいRTX 4060 Ti Desktop(Thunderbolt4接続)と同等。
上でも書きましたが、スコア上でもRTX 4060 Ti Desktopに近いことが示された形ですね。

また、前世代のワンランク上とも同程度ともいわれていますが、実際にはRTX 3080 laptopとは1割以上の差がついています。

ストレージ

「ROG NUC 970」のストレージはSAMSUNG PM9A1aシリーズの1TBモデル。
試用上はリード7000 MB/s、ライト5100 MB/sとされています。

シングルパーティションなので、うっかりDドライブがスカスカなのにCドライブがいっぱいに、なんてこともありません。

CrystalDiskMarkではリード6,988 MB/s、ライト4,927 MB/s
ライトがやや足りていませんが、おおよそ仕様通りの速度と言えるでしょう。

外観

パッケージ

外箱はかなり大きめ。
この時点でワクワク感がありますね。

箱のラベル。

再掲ですがパッケージ内容。
電源アダプタが本体の1/3くらいと、かなり巨大です。

付属品

スタンド。
本体との接触部はかなり厚めで、万が一にも本体に傷がつくことはなさそう。

一応、方向は決まっています。

電源アダプタ。ケーブルはデスクトップPCなどでも使われる台形プラグです。
ミニPCなどに比べて大きな電力を流すため、ケーブルも太くなっています。

出力は最大330W。

紙類は2種類。

筐体

本体全景。

サイズ感としては、A4ノートから少しはみ出すくらい。

通常のミニPCと並べると、2台分とちょっとくらいの大きさ。

インターフェースは前後で、前面と側面前方から吸気、後方排気となっています。

天面にもちっちゃな吸気口。

底面はほとんど吸気口。少なくとも、エアフローで困ることはなさそう。

側面はくさび形をしていて、スタンドにフィットします。

スタンドにセットした状態。

電源を入れると、ROGロゴが浮かび上がります

重量

本体重量は2.5kg強。

スタンドだけでも441gあります。2.5kgをこけないように支えるにはこのくらい必要なのでしょう。

内部構造

「ROG NUC 970」の内部にアクセスするには、Type-C端子の上のスライダーと、下のねじを外します。

上のスライダーでは、天面パネルにアクセスできます。
パネルを交換することで、天面が光らなくなります(正しくは光を全部遮る)。

ねじを外すことで、天面パネル部分を外せます。

天面パネルはケーブルがつながっているので壊さないように注意。
というか、天面を光らせたくなかったら、パネル交換よりこれを引っこ抜いておけばよいのでは…?

内部ボードまでアクセスできました。
天面パネルボードには、M.2 SSD部分にカプトンテープ(絶縁テープ)が貼られています。

再掲ですがボード全景。

M.2 SSDはワンタッチ装着が可能。
この機構、すべてのPCに導入してほしい…

メインM.2 SSDはまた別のスタイル。
青いパーツをくるっと回すと外せます。

M.2 SSDの下にはWi-fiカード。このWi-fiカードがあるので、SSDを留める方式が違っていたわけです。

横から見ると、半分がヒートシンク。

システム

起動前

UEFIはグラフィカル。
セミファンレスのため、3枚目でCPUファン、dGPUファンが0RPMとなっています。

システム情報

意外なことにデスクトップは普通で、ゲーミング仕様にはなっていません。
まぁ、試用機だからってのもあるかも。

管理アプリ(Armoury Crate)はゲーミング仕様。
ワンタップでモード切替ができますが、レビュー時は特に違いを感じませんでした

上がターボモード、下がサイレントモードでのスコア。
誤差レベルですが、なぜかターボモードの方がちょっと低く出たという。

同じく上がターボモード、下がサイレントモードでのCPU設定。
特に制限がかかった様子もなく、全く同じです。

Armoury Crateはドライバの管理機能も内包しています。

バージョン情報。Windowsは23H2。

HWiNFOでのCPU情報。

ゲームベンチマーク

レビュー機のスペック

レビュー機のスペックは以下の通り。

CPU Core Ultra 9 185H
グラフィック GeForce RTX 4070 laptop
Intel Arc
メモリ 32GB
ストレージ 1TB

[中量級] Street Fighter VI

2023年6月に発売し、全世界で300万本(2024年1月時点)を売り上げたストリートファイター6。
FHDどころか2.5Kでも60fpsで動作します。さすがに4Kは厳しく、31fpsとなりました。

[中量級] FF XIV 暁月の終焉

設定 スコア FPS 評価
3960×2160 最高品質 8686 59.41 fps 快適
2560×1440 最高品質 16689 117.31 fps 非常に快適
1920×1080 最高品質 21027 155.68 fps 非常に快適
1920×1080 高品質 23715 177.79 fps 非常に快適
1920×1080 標準 25515 190.1 fps 非常に快適
1280×720 高品質 24792 186.22 fps 非常に快適
1280×720 標準 26126 196.11 fps 非常に快適
FF XIV 暁月の終焉
本機(4070 laptop) 21027 / 非常に快適
RTX 3080 laptop 18591 / 非常に快適
RTX 4060Ti Desktop 18192 / 非常に快適
RTX 3060 laptop 15592 / 非常に快適
GTX 1650 8090 / 快適
Ryzen 9 7940HS(16GB×2) 5737 / 普通
Ryzen 7 6800U(16GB×2) 5477 / 普通
Ryzen 5 7640HS(16GB×2) 5365 / 普通
Ryzen 7 7840U(16GB×4) 5104 / 普通
Core i9-13900H(16GB×2) 4202 / 普通
Core i7-13700H(16GB×2) 4017 / 普通
Ryzen 5 5800U(8GB×2) 3723 / 設定変更
Core i5-1135G7(8GB×2) 2846 / 設定変更

1920×1080(最高品質)での比較

中量級のFF14は全然余裕。4K/最高画質でもほぼ60fpsで、快適にプレイできます。

[中量級] FF XIV 黄金の遺産

設定 スコア FPS 評価
3960×2160 最高品質
DLSSあり
10080 67.05 fps 快適
3960×2160 最高品質
DLSSなし
5796 41.07 fps 普通
2560×1440 最高品質
DLSSあり
11690 84.07 fps とても快適
2560×1440 最高品質
DLSSなし
11898 85.39 fps とても快適
1920×1080 最高品質
DLSSあり
15960 117.62 fps 非常に快適
1920×1080 高品質 19556 150.79 fps 非常に快適
1920×1080 標準 20219 154.85 fps 非常に快適
1280×720 高品質 19969 157.77 fps 非常に快適
1280×720 標準 20799 162.98 fps 非常に快適
FF XIV 黄金の遺産
本機(4070 laptop) 15960 / 非常に快適
RTX 4060Ti Desktop 15304 / 非常に快適
RTX 3080 laptop 15208 / 非常に快適
Ryzen 5 7640HS(16GB×2) 3522 / 普通

1920×1080(最高品質)での比較

FF XIVは最新バージョンの”黄金の遺産”でDLSSに対応しました。最近リリースされたので、蓄積データが不足しています。
デフォルトではDLSSは60fpsを下回るシーンでのみ適用となっているので、まともに適用されているのは4Kの場合くらいです。
DLSSが適用されるとスコアが1.7倍となり、大きな効果を得られます。

[重量級] FF XV Windowsエディション

設定 スコア 評価
3960×2160 高品質 4941 やや快適
2560×1440 高品質 8822 快適
1920×1080 高品質 11791 とても快適
1920×1080 標準品質 15743 非常に快適
1920×1080 軽量品質 18360 非常に快適
1280×720 標準品質 18687 非常に快適
1280×720 軽量品質 20352 非常に快適
FF XV
本機(4070 laptop) 11791/ 非常に快適
RTX 4060Ti Desktop 11516 / 非常に快適
RTX 3080 laptop 10286 / 非常に快適
RTX 3060 laptop 7685 / 快適
GTX 1650 3891 / 快適
Ryzen 9 7940HS(16GB×2) 2959 / 普通
Ryzen 7 7840U(16GB×4) 2898 / 普通
Ryzen 5 7640HS(16GB×2) 2539 / 普通
Ryzen 7 6800U(16GB×2) 2420 / 普通
Core i9-13900H(16GB×2) 1776 / 普通
Core i7-13700H(16GB×2) 1676 / 普通
Ryzen 5 5800U(8GB×2) 1590 / 設定変更
Core i5-1135G7(8GB×2) 1290 / 設定変更

1920×1080(高品質)での比較

重量級のFF15でも2.5Kまでは快適にプレイできます。
2016年リリースとなんだかんだ古いゲームなので、DLSSやフレーム生成などの最新の機能を使わない、素の性能が試されます。

[重量級] サイバーパンク2077

設定 平均fps 最低fps
3960×2160 ウルトラ
レイトレあり
21.95 fps 14.98 fps
3960×2160 ウルトラ
レイトレなし
32.58 fps 28.57 fps
2560×1440 ウルトラ
レイトレあり
53.87 fps 47.69 fps
2560×1440 ウルトラ
レイトレなし
66.31 fps 56.75 fps
1920×1080 ウルトラ
レイトレあり
66.68 fps 57.54 fps
1920×1080 ウルトラ
レイトレなし
103.31 fps 75.80 fps
サイバーパンク2077
本機(4070 laptop) 103.31 fps
RTX 4060Ti Desktop 95.00 fps
RTX 3080 laptop 92.57 fps
RTX 3060 laptop 41.5 fps
Ryzen 9 7940HS(16GB×2) 28.48 fps

1920×1080(ウルトラ)での比較

サイバーパンク2077
本機(4070 laptop) 66.68 fps
RTX 4060Ti Desktop 66.07 fps
RTX 3080 laptop 57.16 fps
RTX 3060 laptop 24.09 fps
Ryzen 9 7940HS(16GB×2) 9.93 fps

1920×1080(レイトレーシング:ウルトラ)での比較

重量級タイトルの代名詞ともいえるサイバーパンク2077では、レイトレーシングなしなら2.5K解像度まで60fpsでプレイできます。
4Kはさすがに厳しそうです。

[重量級] 黒神話:悟空

設定 平均 fps 最低 fps
3960×2160 最高
フレーム生成あり
35 fps 31 fps
3960×2160 最高
フレーム生成なし
24 fps 20 fps
2560×1440 最高
フレーム生成あり
50 fps 45 fps
2560×1440 最高
フレーム生成なし
35 fps 30 fps
1920×1080 最高
フレーム生成あり
72 fps 64 fps
1920×1080 最高
フレーム生成なし
42 fps 36 fps
黒神話:悟空 (フレーム生成なし)
RTX 4060Ti Desktop 43 fps
本機(4070 laptop) 42 fps
RTX 3080 laptop 28 fps
RTX 3060 laptop 16 fps
Ryzen 9 7940HS(16GB×2) 12 fps

1920×1080(最高)での比較

8月20日にリリース、SteamDBによると同時接続者数最大240万人を記録した、西遊記を題材とした「黒神話:悟空」がベンチマークツールを公開しているので、こちらでも測定。ゲームエンジンにはUnreal Engine 5を採用しています。
ベンチマークに当たり、DLSS/FSRスーパー解像度はすべて65%に設定しています。

さすがの最新重量級タイトルだけあって、RTX 4070 laptopでも最高画質だとフレーム生成機能も使ってFHD解像度がようやっとプレイできるレベル。
4Kなら低画質(上から5番目の画質)、2.5Kなら高画質(上から3番目の画質)が、プレイできるラインとなります。

Stable Diffusion

最近のGPUといえばのStable Diffusionも測定。
ちもろぐさんのグラボ別ベンチマークより「Toki SDXL Benchmark」と「Ayaka SDXL LoRA Benchmark」の設定をお借りして実施しました。

スコアは5枚の生成にかかった時間(秒)です。

CPU Stable Diffusion(Toki)
RTX 3080 laptop(16GB) 52.2s49.4s
本機(RTX 4070 laptop) 68.8s48.0s
RTX 4060Ti Desktop(8GB) 108.8s72.5s
RTX 3060 laptop(6GB) 242.7s134.2s

上段:WebUI、下段:WebUI Forge

CPU Stable Diffusion(綾香)
RTX 3080 laptop(16GB) 67.4s73.7s
本機(RTX 4070 laptop) 171.3s71.6s
RTX 4060Ti Desktop(8GB) 263.0s91.3s
RTX 3060 laptop(6GB) 途中で落ちた182.3s

上段:WebUI、下段:WebUI Forge

ざっくり説明すると、通常のWebUIではGPUメモリ不足ですね。SDXLは最低でもメモリ10GB以上は食い、LoRAを適用させたりするとさらに食うので、グラフィックメモリが8GBのRTX 4070 laptopではちょっと足りず、システムメモリの一部を共有メモリとして割り当てているので、その分遅くなっています。

一方で省メモリ化されたForge版では「Ayaka SDXL LoRA Benchmark」でも6.8GB程度しか食わず、GPUメモリ内に収まるので爆速化(というか本来の速度で動作)します。

消費電力・稼働時間・騒音・温度

消費電力

アイドル時 16.3W
画面オフ時 14.2W
スリープ時 0.06~13.1W
CINEBENCH(S) 67.6W
CINEBENCH(M) 119W
最大 240W

dGPUを持っているだけあって、最大消費電力は圧巻の240W
でも、CPUとGPUの両方に負荷をかけても240Wで済むのか…って気持ちの方が強かったり。電源アダプタは330Wなので、相当なマージンを確保していますね。

参考までにFF15(2.5K/最高品質)のベンチマーク中は185~200W、Stable Diffusion Forgeで生成時は160~180W程度の消費電力でした。

騒音

状況 音量
電源オフ 35.1dB
アイドル 35.1dB
最大 42.7dB
最大(背面) 44.8dB

騒音レベル[dB] 音の大きさのめやす 自室内の聞き騒音
うるさい 70 掃除機
騒々しい街頭
非常にうるさい
60 普通の会話・チャイム
時速40キロの自動車の内部
非常に大きく聞こえうるさい
声を大きくすれば会話ができる
普通 50 エアコンの室外機
静かな事務所
大きく聞こえる
通常の会話は可能
40 深夜の市内
図書館
多少大きく聞こえる
通常の会話は十分に可能
静か 30 ささやき声
深夜の郊外
非常に小さく聞こえる
20 ささやき
木の葉のふれあう音
ほとんど聞こえない

騒音については、ゆるい負荷だと無音(ファン停止)、ゲームなどを起動するとファンが回り始めます。
最大42.7dBとしていますが、長時間負荷をかけて動作が安定してくると40.2dB程度まで落ち着きます(背面は42.1dB)。

その際の音を表すと、2つ隣の部屋の掃除機って感じ。高周波成分がなく、生活音に紛れやすい音です。
実際、ベンチマークを回しながら他の作業をしていると、全く気になりませんでした。

温度

温度については、CPUは最大105℃、GPUは最大73℃。
CPU温度は上限に達していてサーマルスロットリングが発生しているはずなのですが、操作しているうえでは特に影響を感じませんでした。

まとめ

「ROG NUC 970」の価格は359,192円
なかなかのお値段ですが、現行のミニPCで最高クラスの性能であることを考えると、納得の価格でもあります。

パワフルゆえにそれなりの騒音を覚悟していたのに、それほどでもなかったのが予想外でした。
GPUがlaptop版なのはちょっと残念でしたが、電源アダプタではこの辺が限界でしょう。これを超えるとなると「NUC 13 Extreme kit」のような電源内蔵型にしないと電力が足りず、ミニPCの範疇を超えてしまいます。

ここまでするならゲーミングデスクトップを買った方がいい気がしますが…デスクトップ機にはないロマンが詰まっていて、個人的にはとても好きです。短期間とはいえ、触っていて楽しい機種でした。

関連リンク

付録

ベンチマーク結果一覧

メーカー ASUS
モデル名 ROG NUC 970
CPU Core Ultra 9 185H
GPU RTX 4070 laptop
メモリ 16GB×2
ストレージ 2TB Gen4
PassMark 9 Total 7361.6
CPU Single 3812
CPU Multi 31775.7
2D 897
3D 24546.7
Memory 2625.1
Disk 37000.9
PassMark 11 Total 11193
CPU Single 3984
CPU Multi 34106.5
2D 822.9
3D 21723.4
Memory 2825.1
Disk 47306.2
3DMark TimeSpy 12544
Graphics 13071
CPU 10212
FireStrike 27446
Graphics 32685
Phisics 27310
Combined 12507
NightRaid 61272
Grapihics 147626
CPU 14201
WildLife 81454
Graphics 487.75 fps
SteelNomad 2826
Graphics 28.26 fps
SteelNomadLight 13465
Graphics 99.75 fps
CINEBENCH R15 OpenGL 204.60 fps
CPU(M) 2928 cb
CPU(S) 251 cb
CINEBENCH R20 CPU(M) 7402 pts
CPU(S) 663 pts
CINEBENCH R23 CPU(M) 19241 pts
CPU(S) 1743 pts
CPU-Z Single 731.3
Multi 8675.5
CrystalMark Mark 1257313
ALU 452187
FPU 227074
MEM 379622
HDD 93242
GDI 30767
D2D 25191
OGL 49230
CrystalMark Retro All 22368
CPU-Single 10803
CPU-Multi 145288
2D-text 12345
2D-square 20257
2D-circle 16642
2D-image 16270
3D-scene1 4692
3D-scene2 87804
3D-scene1-CPU 1024
3D-scene2-CPU 26244
GeekBench4 Single 7013
Multi 49064
OpenCL 94994
OpenCL(dGPU) 321645
GeekBench5 Single 1551
Multi 12750
OpenCL 36009
OpenCL(dGPU) 126262
GeekBench6 Single 2231
Multi 13017
OpenCL 37724
OpenCL(dGPU) 121948
PCMark ALL 7598
Essensial 9837
Productivity 9422
DigitalContent 12843
VR Mark 14189
DQ(DX9) 1920・最高 23715
すごく快適
1280・標準 21676
すごく快適
FF XIV(DX11)
暁月の終焉
1920・最高 21027
非常に快適
155.68 fps
1920・高 23715
非常に快適
177.79 fps
1920・標準 25515
非常に快適
190.1 fps
1280・高 24792
非常に快適
186.22 fps
1280・標準 26126
非常に快適
196.11 fps
FF XIV(DX11)
黄金の遺産
1920・最高 15960
非常に快適
117.62 fps
1920・高 19556
非常に快適
150.79 fps
1920・標準 20219
非常に快適
154.85 fps
1280・高 19969
非常に快適
157.77 fps
1280・標準 20799
非常に快適
162.98 fps
FF XV(DX11) 1920・高 10286
とても快適
1920・標準 15743
非常に快適
1920・軽量 18360
非常に快適
1280・標準 18697
非常に快適
1280・軽量 20352
非常に快適
MHF(DX10)
大討伐
1920 99999
1280 99999
ブラウザ jetstream2 293.708
BaseMark 1877.76
WebXPRT4 292
MotionMark 2915.66
SpeedMeter2.0 366
SpeedMeter3.0 23
octane 90998

ベンチマーク結果画像

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