2019年4月10日、QNAP株式会社(本社:台湾)は2ベイのRAID拡張エンクロージャー「TR-002」を発表しました。発表に先立ち、国内ではすでに4月1日頃から一部で販売がスタートしています。
スペック
型番 | TR-002 |
メーカー | QNAP |
価格 | 25,704円(税込) |
発売日 | 2019/4 |
幅 | 102mm |
高さ | 168.5mm |
奥行き | 219mm |
HDDベイ数 | 2 |
HDD接続 | SATA 6Gb/s |
ホットスワップ | ○ |
ハードウェアRAID | ○ |
対応RAID | JBOD,0,1,software |
対応フォーマット | EXT3, EXT4, NTFS, FAT32, HFS+, exFAT |
接続 | USB3.1 Gen2(Type-C) |
電源 | 36W |
消費電力 | 10.15W |
ファン | 70mm x1 |
ファン速度 | 5段階(自動) |
ノイズレベル | 17.8dB |
重量 | 1.37kg |
read性能 | 469.0MB/s |
write性能 | 452.1MB/s |
特徴
「TR-002」はがじぇっとりっぷでもレビュー記事を掲載した「TR-004」の2ベイ版となります。
使い方は「TR-004」と変わりませんが、後発ということもあってかHDDの内部接続がSATA 6Gb/sとなっています(「TR-004」は3Gb/s)。
そのため、転送速度が「TR-004」では公称読み込み:199MB/s、書き込み:227MB/sだったのが、読み込み:469MB/s、書き込み:452.1MB/sと倍以上の速度になっています。
HDDベイはホットスワップ対応で、電源を切ることなくHDD/SSDの交換が可能です。
「TR-004」と同じであれば電源連動機能があり、PCを電源OFFにしたり、USB接続を切断すると自動的にスリープモードとなります。
実質的にRAID付きHDDケースである「TR-002」のインターフェースはシンプルにUSB3.1 Gen2(Type-C)ひとつのみです。
RAID設定のDIPスイッチもありますが、QNAP NAS/Windows/Macではソフトウェアから操作することもできます。
Windowsのソフトについてはレビュー記事に詳しく記載しています。
QNAP NASへ接続した場合はNASの一部のように扱うことができ、NASの内蔵ストレージと同様に管理が可能となっています。
逆にNAS本体と切り離して補助ストレージとすることで、バックアップの保管場所としたり、NAS間で大容量ファイルを物理的に移動するのに利用する、ということもできます。
Windows/Macからは外付けストレージとして認識され、背面のDIPスイッチをソフトウェアモードにしておけば、専用のソフト(QNAP External RAID Manager)から操作できます。
なお、「TR-002」に対応するのはバージョン1.1.0以降となります。
パッケージには本体、電源の他にUSBケーブルと鍵が2個含まれます。
まとめ
「TR-002」では「TR-004」の数少ない不満点であったSATAの速度が改善し、SSD並の転送速度が出せるようになりました。
これだけの速度が出れば映像編集用の一時ファイル置き場とか、大量のRAW画像とか、容量と速度の両方が必要になる場面でも活躍できるかと思います。
冒頭にも書いたように「TR-002」はすでに発売が始まっており、amazonでの価格は25,704円となっています(「TR-004」は32,474円)。
2ベイと4ベイの価格差は約7,000円ですが、HDD4台によるRAID5や大容量をとるか、2ベイの速度を取るか、悩ましいところです。
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