2020年4月7日、 天板にE-inkディスプレイが付いた2画面ノート「ThinkBook Plus」が、Lenovoのイタリア語とノルウェー語のサイトに登場、中国のショッピングサイトJD.comで予約が始まりました。
Lenovo ThinkBook Plus | Notebook da 33,02 cm (13″) con doppio schermo:Lenovo Italia(イタリア語)
Lenovo ThinkBook Plus | 13” bærbar PC med to skjermer:Lenovo Norge(ノルウェー語)
また、隠し忘れなのか、他メーカーとの比較表と営業用資料も見られるようになっています(最後にリンクを置いています)。
スペック
CPU | Core i7-10510U Core i5-10210U |
---|---|
メモリ | 8 / 16GB |
ストレージ | 256 / 512GB M.2 SSD |
画面 | 13.3インチ FHD 10.8インチ E-ink |
network | 802.11ax+BT5.0 |
USB | Type-C(3.2 Gen2)×1、3.0×2 |
映像出力 | HDMI×1 |
サイズ | 308.4×217×17.4mm |
重量 | 1.4kg |
特徴
「ThinkBook Plus」は前述のとおり、CES 2020(ラスベガス、2020年1月7日~1月10日)で発表され、大手メディアも記事にしています
▲このように営業用資料の中でも触れられていています。
「ThinkBook Plus」最大の特徴は、何といっても天板に搭載された10.8インチのE-inkディスプレイでしょう。
探した範囲では解像度についての記述が見当たりませんでしたが、CESでのレポート等を読む限り、文字が読みづらいといったことはないようです。
また、特に名称もつけていないようですね。
E-inkディスプレイでは壁紙表示、カレンダー・メールの確認、PDFの表示などができるようです。
というか、内部的にはセカンダリディスプレイとなっていると思われるので、それほど制限はなさそうです。
閉じたままでもAmazon Alexaなどの利用ができるので、音声でメールの返信をする、といったことができるのだとか。
…簡単な内容ならともかく、誤字が出るとキーボードの方が早い、となりそうですが。
▲E-inkディスプレイはペン操作に対応しており、付属のペンとメモアプリでメモを取ったり、PDFへの書き込みができるようになっています。
E-inkディスプレイ表面はCorningのGorilla Glassが使われていて、割れにくくなっています(が、割れるときは割れるんですよね…)。
書き換え時のみ電力を使うという利点を生かして、モダンスタンバイ状態でメール通知などができる点はちょっと面白いなと思います。
なお、ディスプレイを開いているときには通知が表示されないようになっているのだとか(でないと向かい側の人に丸見えですしね)。
CPUは第10世代 Comet LakeのCore i5-10210UまたはCore i7-10510Uです。
スペック表などには第10世代としか書かれていなかったのですが、件の営業用資料の補足にちょこんと書かれていました。
メモリは8GBまたは16GBのDDR4で、ストレージは256GBまたは512GBM.2 PCIe SSDです。Optane Memoryにも対応しており、オプションで入れられるようです。
メモリ増設の可・不可は不明です。2.5インチベイの有無も不明ですが、13.3インチサイズだと多分ないでしょう。
▲正面から見たところです。
左右のベゼル幅は5.5mmですが、14インチや15.6インチに比べると相対的に太く見えてしまいます。
ディスプレイ下部は太いままですね。
▲電源ボタンはキーボード面ではなく、側面に配置されています。
指紋リーダーを兼ねており、スマートパワーオン(起動と同時にログイン)ができるようになっています。
E-inkディスプレイを搭載した分、ディスプレイ側がかなり厚くなっていることもわかります。
ベゼル上部の側面にぽつぽつとある黒い点が、クアッドマイクですね。この位置にあるので、ディスプレイを閉じた状態でも音声操作ができるわけです。
- HDMI 1.4b | 2. USB-C(充電兼用、DisplaypPort出力) | 3. オーディオジャック(コンボ) | 4. ペン用磁石 | 5. 電源ボタン(指紋リーダー内蔵) | 6. USB3.0 | 7. USB3.0(常時アクティブ)
▲インターフェースは可もなく不可もなくといった、大人しめの内容です。左右には付属ペンが張り付く磁石ポイントがあります。
USB Type-C端子はThuncerbolt 3非対応ですが、USB3.2 Gen2対応となっているので、最大10Gbpsでの送受信となります。
▲Type-C端子はDisplayPort出力にも対応しているので、トリプルディスプレイが可能です。
記載はありませんがCPU的にはトリプルディスプレイまでなので、この時E-inkディスプレイは点いていないと思われます。
▲付属のペンは六角形の鉛筆型で筆圧は4096段階です。
単6電池稼働で400日持つとされています。
2色のLEDインジケータとありあすが、これは他のアクティブペンと同じ、赤と青だと思います。
▲キーボードはIdeaPadと変わりません。
電源ボタンが側面に移ったので、右上のDeleteの横にInsertキーが追加されています。
また、右から3番目と2番目はSkypeの受話、切断に対応しています。
▲底面もIdeaPadそのままですね。
排気口(左上)がちょっと違っていて、背面に排気を流せるようになっています。
おそらくですが、ディスプレイを閉じた状態での操作があるので、ヒンジ部の排気口だと冷却が足りなくなるのでしょう。
▲特殊な使用のため、筐体も特殊なものです。
キーボード側はアルミニウム、天板のE-inkディスプレイ周辺は強度の高いマグネシウム合金、ヒンジ部には振動吸収性能と強度に優れた亜鉛合金、腐食に弱い亜鉛合金を保護する、インジウムスズ被膜、となっています。
▲別売の専用スリーブも用意されています。
他にも小型静音仕様のマウス「ThinkBook Bluetooth Silent Mouse」もあるみたいですが、画像がありませんでした。
まとめ
「ThinkBook Plus」は、CES 2020の時点では1199ドルからとされています。
JD.comでの予約価格はCore i5/8GB RAMモデルで7699元(約117,000円)です。
天板にディスプレイを備えるというアイデアは結構前からある気がしますが、どれもパッとしなかった印象があります。
正直、同時に一画面しか使えないというのは、それほどメリットがないかなぁと。
もしこれが右辺か左辺を軸にして開いて、2画面同時に使えるとかであれば、注目度はもっと高くなったと思うのですが、現在の技術でも難しいのでしょうか?
やってやれないことはない気がするのですが…
関連リンク
Lenovo ThinkBook Plus | Notebook da 33,02 cm (13″) con doppio schermo:Lenovo Italia(イタリア語)
Lenovo ThinkBook Plus | 13” bærbar PC med to skjermer:Lenovo Norge(ノルウェー語)
他メーカーとの比較:Lenovo(※PDF)
営業用資料?:Lenovo(※PDF)
ThinkBook Plus:JD.com
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