AMDがモバイル向けAPU(グラフィック機能付きCPU)を発表! ノートPC購入はちょっと待ったほうがいいかも

あなたはIntel派ですか?AMD派ですか? 私はAMD派です、がじぇっとりっぷです。

長い長い雌伏の時を経て2016年12月にRyzen CPUを発表し、PC市場にて盛り返しを見せつつあるAMDが、ノートPC等のモバイル向けAPU(グラフィック機能付きCPU)を発表しました。
デスクトップ向けRyzen CPU(こちらはグラフィック機能がありません)は、2011年にAMDが発売した「AMD FX」以来と言われるほど優秀で、ここ最近はほぼ独占状態であったIntelの牙城を切り崩しつつあります。特にRyzenの上位となる「Ryzen Threadripper(16コア)」の発表はIntelに危機感を与えるインパクトがあったようで、当初は12コアまでだったIntel Core Xファミリーに急遽14〜18コアモデルが投入される事態になりました。

AMDとIntelの市場シェアは、AMDの主力はAthlon 64 FXだった2006年にほぼ半々だったのを最後にAMDが失速し、Ryzen発売前には20%を割り込んでいたのが、Ryzan発売以来、回復傾向にあります。

passmark 市場シェアグラフ

passmarkのサイトより

ちなみに、このAthlon 64 FXとRyzenは、ジム・ケラー(Jim Keller)という同一人物が設計を担当しており、一人の天才が市場を左右しうると一部で話題になりました。(ジム・ケラー氏は2008年から2012年までAppleに所属し、iPhoneのA4プロセッサーとA5プロセッサーの設計も担当しています)

話がかなり脱線しましたが、そんなRyzen CPUと同じ名を冠するモバイル向けAPUなので、期待も高まるというものです。

スポンサーリンク

仕様

現在発表されているのは2モデルで、Ryzen 7 2700U with Vega10 と Ryzen 5 2500U with Vega8 です。後ろのVega10とVega8がグラフィック機能を示しています。

モデル名 Ryzen 7 2700U with Vega10< Ryzen 5 2500U with Vega8
CPUコア 4 4
スレッド 8 8
最大クロック 3.8GHz 3.6GHz
L2キャッシュ 2MB(512KB/コア)
L2/L3キャッシュ 6MB(1MB/コア)
プロセス 14nm GloFo FinFET
対応メモリ DDR4-2400
メモリチャンネル 2
Graphics Compute Units 10 8
最大GPUクロック 1300MHz 1100MHz
cTDP(公称値) 12-25W、15W標準
ダイサイズ 209.78 mm2

まとめ

現在AMDから公式にAPU採用がアナウンスされているのは、HP「ENVY x360」Lenovo「ideapad 720S」Acer「Swift 3」の3モデルとなります。ここ最近はお情けのように1,2モデルがカタログの隅に掲載されているような状態だったAMD APU搭載モデルでしたが、今後は主力ラインナップに並ぶ可能性もあります。

発表されたばかりで一般ユーザーによるベンチマークも出ていませんが(公式ではRyzen 7 2700U with Vega10はCore i7-8550Uに対し、シングルスレッド能力はやや劣るものの、マルチスレッドでは40%以上高性能と発表されていますが、ラボの試験環境と市販のノートPCとの比較のようなので鵜呑みにはできません)、少なくとも第8世代Intel CPUとも張り合えそうなのは間違いないので、現在ノートPCの購入を検討されている方は、Ryzen搭載ノートPCの評価が一段落するまで待ってみてはいかがでしょうか。

なお、がじぇっとりっぷはDellのnew Inspiron 13 7000 2-in-1の購入を検討していましたが、この発表で一旦保留になりました。

関連リンク

AMD Ryzen™ Mobile Processors with Radeon™ Vega Graphics ※英語サイト