あなたはどのくらいの頻度で自転車に乗っていますか?私は月に2、3回です、がじぇっとりっぷです。
クラウドファンディングのKickstarterにて出資を募集している自転車用スマートロック「Bisecu」の受付期間が残り2日を切ったので、記事にしてみます。
実は自転車用のスマートロック自体は「Bisecu」が最初ではなく、「LINKA」「I LOCK IT」「Skylock」「noke」など、いくつも販売されています。ではなぜ「Bisecu」だけ取り上げるのか。それは記事を読み進めればわかります。
Bisecuとは
「Bisecu」は、フロントハブに取り付けてる、自転車用の自動鍵となります。Bicycle(自転車)のSecurity(セキュリティ)といえば鍵ですね。
登録されたスマートフォンとBluetooth連携することで電波の強度を「Bisecu」が感知し、スマートフォンが自転車から離れると自動的にロック、逆に遠くから近づくと自動的にロックを外します。
チェーン鍵やU字ロックをハンドルにぶら下げる必要もなく、いちいちしゃがんで鍵をかける手間からも開放されます。
このロックですが、スマートフォンがないときや充電が切れた時に備えて「Bisecu」はボタンを使ったパスワード解除もできます。
盗難防止機能もあり、ロック中に自転車が動かされると、100デシベルの大音量で警報が鳴り、LEDも点滅し、スマートフォンに通知が飛びます。ただし、通知が飛ぶのはBluetoothの届く範囲になるので、ちょっと離れた隙に盗まれそうになった時くらいでしょう。この盗難防止機能は自転車を動かした時だけでなく、「Bisecu」を分解しようとした時にも働きます。
長時間離れる時用に、ロックケーブルを接続することもできます。
ここまで「Bisecu」のロック機能について書いてきましたが、「Bisecu」にはなんとサイクルコンピューターが内蔵されていることです。速度計、加速度センサー、ジャイロセンサーの3つのセンサーを内蔵し、前輪の回転から速度、平均速度、移動距離、移動時間をリアルタイムに計測することができます。
計測データはスマートフォンのアプリに送られ、走行記録を見ることができます。また、このセンサーによって走行中はロックが掛からないようになっています。
前述の「LINKA」「I LOCK IT」は後輪用のリングロック、「Skylock」「noke」はワイヤータイプなので、「Bisecu」のようなサイクルコンピューター機能は備えていません。
前輪に取り付けることでサイクルコンピューターにもなる。これが「Bisecu」の革新的なところだと思います。
ちなみに走行中はスピードごとに「Bisecu」のLEDの色が変化していくので、スマートフォンを見ずとも大雑把なスピードがわかり、スピードの出しすぎを防ぐことができます(スピードを出しすぎるような人がLEDを見るかは分かりませんが)。
ロックだけじゃない「Bisecu」が装着できる自転車は、フロントハブの直径が72mm以下、フロントフォークの直径が40mm以下などです。文字で見るよりも下の画像のほうが分かりやすいですね。ミニベロを含む大半の自転車はOKですが、MTBや前輪がディスクブレーキの場合は取り付けられないとのこと。
なお、スマートフォンの条件はiOS 8あるいはAndroid 4.4以上、Bluetooth 4.0が使えることです。
充電はmicroUSBケーブル経由です。2時間の充電で最大6か月利用できます(一日に6回のロック/アンロックをした場合)。電池残量が20%を切るとスマートフォンに通知が飛びます。microUSBということでモバイルバッテリーが使えればいいのですが、そうでなければ充電時には「Bisecu」を取り外したり、あるいは自転車ごと室内に持ち込まないといけないので、ちょっと面倒そうです。
価格について
「Bisecu」は現在Kickstarterで出資募集中です。1個89ドルで日本への配送料は20ドルなので、109ドルからとなりますね。
まとめ
「Bisecu」はこれまでの鍵のかけ方にとらわれていたスマートロックのあり方をガラリと変える製品です。これまでフロントハブでロックする製品なんてありませんでしたし。
見た目もスマートで取り付けも5分位とお手軽です。
なお、次期バージョンではGPSを内蔵することを計画しているみたいです。
唯一の欠点は鍵がないと思われそうなことでしょうか。誰かが盗もうとするたびに大音量が鳴り響くのはちょっと迷惑かもしれません。
冒頭にも書いたとおり、現バージョンは受付終了まで2日を切っています。もしも琴線に触れたのなら、出資はお早めに。
コメント