ノートPCの発表が相次いでまとめが追いついていません、がじぇっとりっぷ(@gadgetrip)です。
HDDメーカーの1つであるWestern Digitalの自前のストレージ製品ブランドに「G-Technology」があります。当初からWestern Digitalのブランドだったというわけではなく、2004年に設立された企業を2009年に当時日立傘下だったHGSTが買収し、そのHGSTを2012年にWestern Digitalが買収するという経緯を経ています。
恥ずかしながらがじぇっとりっぷはこのブランドの存在を知らず、今回紹介する製品の発表で知った次第です。
DASとは
DASとはDirect Attached Storageの略で、サーバーなどに直接接続するストレージのことです。あなたのPCに内蔵されているHDDやSSDもDASに分類されますし、USBの外付けHDDもDASになります。
つまり、「G-SPEED SHUTTLE with Thunderbolt 3」は単なる外付けHDDということですね。
スペック
インターフェース | Thunderbolt 3 x2 |
転送速度 | 最大1000MB/s(RAID 0) |
対応RAID | RAID 0、1、5、10 |
幅 | 174.0mm |
奥行き | 247.6mm |
高さ | 266.7mm |
重さ | 7.40kg |
対応OS | macOS 10.12以降 Windows® 10 Windows® 7(要フォーマット) |
特徴
「G|SPEED SHUTTLE with Thunderbolt-3」の特徴はなんといっても大容量かつ高速という点です。最大容量48TB、転送速度最大1000MB/sを謳っており、4K・8Kの映像編集をメインターゲットとしているようです。
特徴のふたつ目がThunderbolt 3端子を2つ備えていることです。
Thunderbolt 3はUSB Type-Cと互換性のある端子形状で、最大転送速度はUSB3.1 gen2の4倍となる40Gbpsです(とはいえ理論値を出すには対応ケーブルを使う必要ありますが)。
40Gbps=5GB/sなので、転送速度は十分ですね。
そしてThunderbolt 3の特徴は、対応製品を数珠つなぎ(デイジーチェーン)にできることです。「G|SPEED SHUTTLE with Thunderbolt-3」も5台までの数珠つなぎに対応しています。
転送速度的にも(規格的にもですが)このくらいの台数が限度ですね。
ちなみに当ブログでしょっちゅう取り上げているNASとは違い、最初からHDDが入った状態での製品となります。
外観
正面を開いたところです。引き出し式ではありますが、ホットスワップが可能かは記述がありませんでした。
裏面です。電源ボタンとリセットボタン、Thunderbolt 3端子に電源端子とシンプルです。
ファンはおそらく120mmと思われます。
上部にわずかにハンドルが見えます。
まとめ
気になる価格ですが、エンタープライズ用のHDDを用いているだけあって、なかなかいいお値段です。
また、今のところ購入できるのはアメリカのみとなっています。
16TB:$1,799.95
24TB:$2,299.95
32TB:$2,799.95
48TB:$3,799.95
今回紹介したのは4-bayでしたが、他に8-bayも販売されています。
また、運搬用に頑丈なケースもラインナップされています(下記画像は8台用のものです)。
庶民にはあまり縁がなさそうな製品ですが、映像系をしている人なら興味が惹かれるのではないでしょうか。
なお、Thunderbolt 3をフルスペックで利用するには対応したケーブルを使用する必要があります。
対応ケーブルにはアクティブとパッシブがあり、アクティブは信号を補正・調整する機能を持っており、2mくらいの長さまでいけますが、USB3.0/3.1やDisplayPortとの互換性がありません。
パッシブはUSB3.0/3.1・DisplayPortも使えますがフルスペックの40Gbpsが出せるのは1m以下のケーブルとなります。製品としては50cmのものが多く、使い勝手があまり良くありません。1m以上のケーブルは20Gbpsとなります。
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