Dellがひっそりと「New Inspiron 13 7000 2-in-1」にRyzen Mobileモデルを(海外で)追加!でも中身は5000シリーズクラスに近い…

PC

2018年4月のはじめ頃、米DellがひっそりとRyzen Mobile搭載の13.3インチノートPC「Inspiron 13 7000 2-in-1(amd)」の発売を開始していました。

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スペック

比較としてIntel CPU版を併記しています。

メーカーDELLDELL
名称New Inspiron 13
7375 2-in-1(amd)
New Inspiron 13
7373 2-in-1(intel)
発売日2018/042017/09
定価729.99ドル〜¥114,980
実売価格¥91,984
価格条件20%off
CPURyzen 2500U
Ryzen 2700U
core i5 8250U
core i7 8550U
メモリ8GB(2500U)
12GB(2700U)
8GB/16GB
メモリ規格DDR4-2400 DDR4-2133/2400
メモリ増設最大16GB×
2.5inch
M.2256GB(SATA)256GB
画面13.3インチ13.3インチ 300nit
解像度1920*10801920*1080
ベゼル幅やや狭
表面
タッチ対応マルチタッチ
グラフィックRadeon Vega 8
Radeon Vega 10
UHD 620
光学ドライブ
USB2.01
USB3 Type-A1(Gen1)2
USB3 Type-C1(Gen1)1
USB PD
HDMI1.4b2.0
LANポート××
wi-fi802.11ac(1×1)802.11ac(2×2)
Bluetooth4.14.2
office
カードリーダーSDXCSDXC
Webカメラ720p720p
赤外線カメラ
NFC××
指紋センサー××
Windows Hello
オーディオジャック
マイクデュアルデュアル
スピーカー左右2W左右2W
スピーカー位置底面手前
サウンドWaves MaxxAudio Pro Waves MaxxAudio Pro
キーピッチ
キーストローク
キーボードバックライト
バッテリー42WHr38WHr
稼働時間8.3Hr
ACアダプタ45W / 19.5V45W
充電時間4.0Hr
急速充電
322.4mm309.6mm
奥行き224mm215.7mm
高さ19.2mm15.51mm
重量1.75kg1.48kg
開口角度360°360°
カラーグレー
その他特徴カメラ画角:74.9度カメラ画角:88度

特徴

DELL初のRyzen Mobile搭載ノートは2018年3月の「New Inspiron 17 5775」でした。こちらは17.3インチでした。今回、15.6インチモデルも発売されたので、ようやく13、15、17インチが揃ったことになります。

フロント画像です。ベゼルはかなり太めです。

  1. 左マイク
  2. 赤外線エミッタ
  3. 赤外線カメラ
  4. カメラ
  5. カメラステータスライト
  6. 右マイク

インターフェースは以下のようになっています。

上1. 電源ボタン
上2. ボリュームボタン
上3. SDカードリーダー
上4. USB 2.0
上5. Nobleロック
下1. AC電源
下2. USB 3.1(Gen.1) Type-C
下3. HDMI(1.4b)
下4. USB 3.1(Gen.1) with PowerShare
下5. オーディオジャック

キーボード部はよくあるようなキーボード部全体が僅かに凹んだタイプではなく、パームレストと同じ高さで完全にフラットのようです。
キーの並びを見るに、日本語キーボードになった時のエンターキー付近が無理矢理感あふれるものになりそうです。

2-in-1なので、タブレットモードやテントモードが可能です。

比較表のサイズ部分を見てもらえば分かりますが、「New Inspiron 13 7373 2-in-1(intel)」とは大きさが異なっており、全く別の筐体を使っています。
中身も全く別で、AMD版では長方形(42WHr)のバッテリーを使っていますが、Intel版だと細長いバッテリー(38WHr)となっています(下の画像はサービスマニュアルからの抜粋です)。

メモリも、Intel版はオンボードで交換不可ですが、AMD版はSO-DIMM×2となっています(上記画像のバッテリー上の黒い正方形の下に隠れています)。
公式では最大16GBとなっていますが、そのうち32GBに換装して動作報告をする人が現れると思います。

ストレージも交換可能で、M.2 2280タイプのSATA SSDが搭載できます。これも公式では512GBとなっていますがそのうち(ry

Wi-fiはデフォルトでは802.11 ac(1×1)で最大433Mbpsですが、こちらもWi-fiカードの交換で強化することができます。

残念なのがUSBで、USB 3.1(Gen.1)が、Type-A・Type-Cともにひとつづつ、USB 2.0もひとつとなっています。
USB Type-Cは、”DisplayPortの接続には変換アダプタが必要です”の記述があるので、ALtモードに対応しています。

LenovoとDellのいいところはサービスマニュアルが公開されていて自分で修理したり強化したりできることですね。

ここまでスペックや中身を見てきましたが、ベゼルが細くなかったり、HDMIが1.4b止まりだったり、USB 2.0が残っていたりとあまり7000シリーズっぽくありません。
5000シリーズよりは構成が上なので、実情は6000シリーズといったところでしょうか。

7000シリーズを名乗るならば、せめてHDMI2.0とUSB 3.1(Gen2)は欲しいところです。
acerのモデルはHDMI2.0aなので、できなくはなかったと思うのですが…
USB 3.1(Gen2)はどこのメーカーも搭載していないので、そもそも対応できていないのかもしれません。

価格について、Ryzen 2500U(メモリ8GB)が729.99ドル、Ryzen 2700U(メモリ12GB)が879.99ドル、Ryzen 2700Uのプレミアムサポートモデルが1018.99ドルです。
bestbuyだとRyzen 2500U(メモリ8GB)が30ドル引きの699.99ドル(約7万5千円)です。
コスパは非常に良いのですが、日本に来たときいくらになっていることやら…

まとめ

密やかに販売が開始された「New Inspiron 13 7000 2-in-1(amd)」ですが、どうも海外では一ヶ月以上前の2018年2月の半ばにサポートページでマニュアルが公開され、海外では密やかに話題になっていたようです。

多く議題に上がっていたのは同じく13.3インチRyzen MobileノートであるLenovo「ideapad 720S」で、DELLの方が一回りでかくて重いだの、メモリ増設できるからDELLの方がいいんじゃないかとか、せっかくHDMIが付いたのになぜ1.4止まりなんだという嘆きとか、そんな感じで(ひっそりと)盛り上がっていました。

あとは、USB Type-Cの仕様を確認したり、グラフィック性能がどのくらいかという質問と解答も多いです。
「New Inspiron 13 7000 2-in-1(amd)」ではないですが、他のRyzen Mobile搭載ノートでの動作報告例(USB Type-Cで4Kディスプレイが表示できた等)も合わせて投稿されていました。

なお、本体そのものの登場はもっと早く、2018年1月のCES直前にAMD主催で開催された”CES Tech Day 2018″で展示されています。

また、同時に15.6インチの「New Inspiron 15 5000(amd)」も発売開始しています。こちらは中位の扱いなので、USB Type-Cがなかったり、SSDではなくHDDが組み込まれていたりします。
これはこれでまた別途記事にできたらと思っています。

関連リンク


Inspiron 13 7000 2-in-1

New Inspiron 13 7000 2-in-1(amd) – 製品ページ ※英語
New Inspiron 13 7000 2-in-1 設定と仕様 – 公式マニュアル ※pdf、英語

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