開発向け、かなぁ。「Orange Pi RK3399」はスマホ並みのセンサーと大量の映像インターフェース

2018年1月下旬に、Orange PiブランドからRockchip RK3399搭載の「Orange Pi RK3399」が発売されています。
がじぇっとりっぷ的予算ボーダーの100ドルを上回る109ドルですが、インターフェースがすごいことになっていたので紹介します。

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スペック

model Orange Pi RK3399
メーカー Xunlong
発売日 2018/01
価格 109ドル
価格(日本円)
CPU Rockchip RK3399(6コア)
(2GHz A72 x2 + 1.5GHz A53 x4)
GPU Mali-T860 MP4
メモリー 2GB DDR3
サポートOS Android 6.0
Debian 9
有線LAN 1GbE x 1
Wi-fi 802.11ac 2×2
Bluetooth 4.1
チップ AP6356s
RTL8211E
ストレージ 16GB eMMC
microSD
mSATA
USB 2.0 x 4
3.0 x 1(Type-C)
HDMI HDMI(2.0 4K/60Hz)
HDMI-in
オーディオジャック
GPIO 40pin
その他インターフェース miniPCIe x 1
SPDIF x 1
MIPI-CSI x 2(max 13Mpixel)
i2S(max 8channels)
DP(1.2 4K/60Hz)
MIPI x 2(2.5K/60Hz)
eDP(1.3)
IR receiver
SIM スロット
シリアルポート(pin)
マイク
消費電力
電源 USB-C 5V / 3A
DC 12V/2A(5.5*2.1mm)
129mm
奥行き 99mm
高さ
その他 光センサー
ジャイロスコープ
重力センサー
コンパス
磁気センサー

特徴

「Orange Pi RK3399」の特徴は、インターフェースの多さというか、調べてみたらRockchip RK3399が持っているインターフェースを全部載せてみた状態ですね。

RK3399のドキュメントから抜粋すると、RK3399に搭載されているインターフェースは以下となります。

display interface: One or Two MIPI-DSI port, One eDP port, One DP port, One HDMI port
camera interface: One or two MIPI-CSI
audio interface: I2S/PCM, SPDIF
Connectivity: SDIO, GMAC 10/100/1000M Ethernet, SPI, uart, I2C, 2 USB 2.0, 2 USB OTG3.0, PCIe
other: Temperature Sensor, SAR-ADC, electrical Fuse

これを「Orange Pi RK3399」の表裏のインターフェースと比較しましょう。

記載が多くて読むのに疲れますが、殆どが実装されていることが分かります。中でもSPDIFがあるのは珍しいと思います。
足りないのはUSB3.0が1ポート分くらいでしょうか。mSATAポートに使われている可能性が有りますね。
というか、USB2.0が2ポートしかないのに、「Orange Pi RK3399」には4ポートあるのが謎です。

斜めアングルだとポート類は多少分かりやすいです。
mSATA(下の画像の左端)の横に5Vと12V出力があるのは2.5インチでも3.5インチでも対応できるようにでしょうか。

画面出力がやたらと多い(HDMI、DSI x2、DP(Type-C)、eDP)ですが、全部同時に表示できるんでしょうか?
まぁ、表示方法の選択肢が多いということは、小さい表示基盤から液晶ディスプレイまで選択肢が広いということでもあるので、用途や場面を問わず使えそうなのはいいことです。

一方、なぜかHDMI-inまで備えています。一つ前の記事でも書きましたが、ディスプレイを持たないSBCでHDMI-inを備える利点というのが思いつかないです。

「Orange Pi RK3399」には他に、基板上に物理ボタンが8つ(パワー、リカバリー、リセット、PCIeリセット、メニュー、リターン、Vol+、Vol-)もあります。

また、シングルボードコンピューター(SBC)としては珍しく、スマホに搭載するようなセンサー類(光、重力、磁気センサー、ジャイロスコープ、コンパス)が搭載されています。

この辺りを加味すると、「Orange Pi RK3399」の使い方がなんとなく見えてきそうです。
一般的なコンピューターの代替というよりは、スマホアプリの開発を行うとか、センサーで周辺情報を取得しながら何かをさせる、という形でしょうか。
Androidをインストールして、適当なAndroidアプリと合わせてお手軽IoTもできるかもしれません。

まとめ

「Orange Pi」はがじぇっとりっぷでも紹介してきた「Banana Pi」と同じく、Raspberry Piクローンとして成功し、モデルを増やしてきたシリーズとなります。記事執筆時点で公式サイトに掲載されているモデルは21種類になります。
日本国内では「Banana Pi」よりは知名度が高いかもしれません(実際はどちらも低すぎてどんぐりの背比べ状態ですが)。

同じRockchip RK3399を搭載したSBCには、PCIe 4xスロットを搭載した「RockPro64」SATAポートを2つ搭載した「ODROID-N1」などがありますが、「Orange Pi RK3399」はそれらとはまたちょっと方向性が違います。

搭載されたセンサー類を使うような、よりIoT寄りな用途だと「Orange Pi RK3399」になりそうです。
音楽と映像までこなすスマートスピーカーを自作するというのも有りかもしれません。マイクも搭載されていますし。

価格はaliexpressで109ドルです。RockPro64がメモリ4GBで79ドル(予定)ということを考えると割高ですが、なんとか許容範囲でしょうか。

ただ、Orange Piは製品品質が微妙なのか、動かないとか起動しないとか、電源の相性がシビアだとかトラブル報告が多い印象です。
「Orange Pi RK3399」も同じとは言いませんが、購入する時は人柱になる覚悟が必要そうです。

関連リンク


Orange Pi Zero (amazon)

Orange Pi RK3399 – 公式ページ
Orange Pi RK3399 – Aliexpress
RK3399 – Rockchip Wiki