外付けGPU BOXやThunderbolt3対応ストレージなどを手掛けるAKiTiOから、10GBASE-Tや60W PDポートなどを備えた「Thunder3 Dock Pro」が国内で発売されました。
スペック
モデルネーム | Thunder3 Dock Pro |
型番 | T3DAA0007Y00U |
認証 | CE FCC VCCI BSMI LVD RCM Thunderbolt |
本体材質 | アルミ合金筐体 メタルシャーシ |
インターフェース | 2x Thunderbolt™ 3 (USB-C) ポート 1x eSATAホストポート(ポートマルチプライヤをサポート) 3x USB 3.1 Gen 1 (Type A) ホストポート(UASPをサポート) 1x RJ45 (100M/1G/2.5G/5G/10G Base-Tサポート) 1x SD 4.0 (UHS-II)カードリーダー 1x CFast 2.0 カードリーダー 1x DisplayPort 1.2 |
転送スピード | Thunderbolt 3:40Gbps eSATA:370MB/s USB 3.1:370MB/s ギガビット・イーサネット:10Gbps SD 4.0:156MB/s (フルデュプレックス)、312MB/s (ハーフデュプレックス) CFast 2.0:370MB/s DisplayPort 1.2 (4K / 60 Hz) |
サポートOS | Windows 10 (64-bit) macOS 10.13.4 またはそれ以上 |
システム環境 | 作業温度: 5°C ~ 35°C 保存温度: -20°C ~ 60°C 相対湿度: 5% ~ 95% (結露なし) |
電源供給 | 外付けパワーアダプター (UL, CE, CB, TUV 認証済) インプット: AC 100-240V アウトプット: DC +12V/12.5A |
本体サイズ (長さx幅x高さ) | 21.2 x 10.8 x 3.45 センチ |
内容物 | Thunder3 Dock Pro Thunderbolt 3 USB-C ケーブル パワーアダプタ セットアップガイド |
特徴
「Thunder3 Dock Pro」の特徴は10GBASE-Tを含めたThunderbolt3 Dockとなっていることです。
実のところ、Thunderbolt3→10GbE変換ハブというのはこれまでもあって、AKiTiOからも3.5インチのHDDケースと見間違うようなものが発売されています。
今回発売されたものはフットプリントこそそれほど変わらないものの、据え置きのハブだなと伝わってくるデザインになっています。
インターフェースは上記のようになっています。
電源ポートが特殊というか、なんで6ピン…いや、PCパーツっぽいっちゃぽいんですが、これ、デスクトップの電源から取ることも視野に入れているのでしょうか?
上部のスペースは吸気口か排気口のどちらかになっているものと思われます。
また、Thunderbolt3ポートが接続されると天板のロゴの周囲が青く光ります。
Thunderbolt3ポートはデイジーチェーン(数珠つなぎ)が可能で、最大5台までのデイジーチェーンが可能です。
その昔はSCSIでよく使っていたデイジーチェーンですが、ターミネータが不要なのは楽でいいですね。
eSATAポートはポートマルチプライヤ対応なので、理論上は15台のHDDを接続することが可能です。
eSATAは2004年に標準化された技術で、意味はそのまんまexternal SATA(外付けSATA)です。
しかしながらUSBのような汎用性がなく、電源も別途必要などいまいち普及せず、2008年に登場したUSB3.0によってほぼ駆逐されました。
同じく2008年に電源供給も含めたeSATAp(通称パワーeSATA)が策定されましたが、時すでに遅し、ですね。
がじぇっとりっぷはミニPCとポートマルチプライヤー、外付けエンクロージャーで大容量NASの構築を目論んだことがありましたが、結局機材が揃わずに断念しました。
そのくらい普及してなかった…
他にUSB、CFast、SDカードリーダーとありますが、PCIe Gen 2レーンを共有しているため、まとめて最大370MB/s(=3Gbps)となっています。
USB PDは最大60Wとなっています。ついでに結構でかいこともわかります。
65W ACアダプタの機種でも普段から65Wでううでんしているわけではないので、「GeForce MX150」搭載機種くらいまでならほとんどカバーできると思います。
2ポートのうちもう片方は15Wなので、PCにつなぐ方を間違えるとバッテリーを消費することになるので注意です(きちんと表記してあるので大丈夫でしょうが)。
また、画像からはわかりませんがファンを内蔵しており、ファンのスイッチが背面にあります。
ファンを止めた状態での30分以上の使用はシステムへの損傷、データ破損、部品の寿命定価などを引き起こす可能性があり、おすすめできないとのこと。
あと、YouTubeの映像があったので紹介しておきます。本当に6ピンで挿してますね…
まとめ
「Thunder3 Dock Pro」は、がじぇっとりっぷが知る範囲では初めての10GbE搭載Thunderbolt3ハブです。
AKiTiOの代理店は国内では秋葉館、アミュレット、I-O DATAの三社です。
このうち販売が確認されているのは秋葉館で、価格は税抜き39,800円(税込42,984円)となっています。海外の価格が350ドルであることを考えると、非常に良心的と言えます。
元が高く感じられますが、そもそもThunderbolt3ハブ自体、2万円くらいするものが多いこと、デスクトップ用の10GbE(10GBASE-T)アダプタ単体でも1万円前後することを考えると、現状では妥当じゃないかなと思います。
今後Thunderbolt3の普及に合わせて値下がりしていくでしょうが、鍵を握るのはロイヤリティフリー宣言でしょう。
2018年中にロイヤリティフリーにする予定だと発表したのが2017年6月で、すでに1年以上経過、今年も残り4ヶ月となっていますが、本当に宣言されるのでしょうか…
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