後ろ姿がかっこいい。MSI「P65」はGeForce GTX 1070搭載で薄型コンパクト

PC

2018年8月31日、ドイツ・ベルリンで開催されている世界最大のコンシューマーエレクトロニクスショー「IFA(Internationale Funkausstellung)」(開催期間:2018年8月31日〜9月5日)にて、MSIがクリエイターをターゲットにした、真っ白と銀色のGeForce GTX 1070(MAX-Qデザイン)搭載ノート「P65」を発表しました。

※2018年10月5日追記:2018年10月12日より国内販売が開始されます。価格は245,000円前後となります。

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スペック

メーカーMSI
名称P65 8RFP65 8RD/8RE
発売日2018/09
CPUCore i7-8750H
チップセットHM370
メモリ不明
メモリ規格DDR4-2400/2666
メモリ増設最大64GB
2.5inch1
M.21
画面15.6インチ
解像度1920*1080
ベゼル幅4.9mm
表面
タッチ対応
グラフィックGeForce GTX 1070(8GB) MAX-Q8RD:GeForce GTX 1050 Ti(4GB)
8RE:GeForce GTX 1060(6GB) MAX-Q
光学ドライブ
USB2.0
USB3.02(Gen1)
1(Gen2)
3(Gen1)
USB3 Type-C1(TB3)1(Gen1)
USB PD
HDMI
LANポート1GbE
wi-fi802.11 ac
Bluetooth5.0
office
カードリーダー×
Webカメラ720p
赤外線カメラ×
NFC×
指紋センサー○(タッチパッド左上)
Windows Hello
オーディオジャック○(in/out)
マイクステレオ
スピーカー2W+2W
スピーカー位置底面
サウンドDynaudio
キーピッチ
キーストローク
キーボードバックライト
バッテリー82WHr
稼働時間8Hr
ACアダプタ180W
充電時間
急速充電
357.7mm
奥行き247.7mm
高さ17.9mm
重量1.88kg
開口角度180°
カラーホワイトシルバー
その他特徴mini-DP
144Hz ディスプレイ
mini-DP

IFAについて

IFAは冒頭にも書いたとおり、世界最大のコンシューマーエレクトロニクスショーです。初開催は1924年で、90年以上の歴史を誇ります。
2017年開催実績だと、展示面積は159,000m²(幕張メッセの展示面積(1〜8ホール合計)が54,000m²なので、約3倍ですね)、ビジター総数253,000人、会期中の取引額は約47億ユーロ(約6,200億円)となっています。

日本のPC系メディアもこぞって取材に行っており、どうやっても情報量では勝てそうにないので、がじぇっとりっぷではなるべく触れないつもりでした。
今回紹介している「P65」は見た目ががじぇっとりっぷの琴線に触れたこと、すでに製品ページが存在してある程度の情報に触れることができたため、紹介することにしました。

特徴

「P65」は大きくホワイトエディション(P65 8RF)とシルバーエディション(P65 8RD/8RE)に別れます。
最上位に当たるのがホワイトエディションで、ディスプレイ・GPU・インターフェースがシルバーエディションより良くなっています。

シルバーエディションの「P65 8RD」と「P65 8RE」の違いはGPUだけとなります。

※搭載メモリ、ストレージについては未発表です。

ホワイトエディションの「P65 8RF」ではGPUに”GeForce GTX 1070 MAX-Qデザイン”を搭載しています。
MAX-QデザインはNVIDIAが2017年に発表した、高性能GPUをノートPCに搭載するための技術で、ノートPCの薄型化と静音性を実現しています。

GPUの性能はチューニングやメーカー設定でがらりとパフォーマンスが変わってくるので一概には言えませんが、ベンチマークソフトの「3D Mark Fire Strike」のスコアで比較すると次のようになります。

※あくまで目安程度のものです。

GeForce GTX 1080 SLI38000
GeForce GTX 108021500
GeForce GTX 107013600〜17000
GeForce GTX 1070 MAX-Q10600〜12500
GeForce GTX 10609900〜11000
GeForce GTX 1050 Ti6700〜8000
GeForce GTX 10505300〜6500
GeForce MX1503000〜3300
Intel UHD 620900〜950
AMD Radeon Vega 102000〜2500

MAX-Qデザインは薄型化・静音化のために無印より2割程度性能を落とすことになります。
こうしてみると、GeForce MX150が結構頑張っていますね。

次に外観ですが、筐体については同世代のゲーミングモデルとなる「GS65」と共通となっています。
というか、ほぼ色違いです。
ベゼル幅4.9mmも、テンキーのないキーボードも、ど真ん中にある電源ボタンも同じです。

大きく違う点は液晶パネルとキーボードバックライト、指紋リーダーの有無くらいでしょうか。
「GS65」はゲーミング向けらしく144Hzディスプレイ、「P65」はクリエイター向けなので色再現を重視したsRGB 100%ディスプレイとなっています。
キーボードは「GS65」がフルカラーバックライト、「P65」は白のバックライトです。

ちょっと見づらいですが、インターフェースはUSB Type-Aが3ポート、Type-Cが1ポートとなっています。
ホワイトエディションのみType-Aのうち1ポートがUSB 3.1 Gen2(10Gbps)、Type-CがThunderbolt3対応となっています。
HDMIとDisplayPort、Thunderbolt3でトリプルディスプレイ出力が可能です(シルバーエディションはデュアルディスプレイ)。

テンキーをなくしたことで左右に余裕ができ、LANポートのような高さのあるインターフェースを組み込めているのが特徴的ですね。

電源はシルバーエディションが150W、ホワイトエディションが180Wです。どっちにしろUSB PDの上限100Wを遥かに超えており、AC入力のみとなります。

そしてブリッジ構造の排気口がかっこいいです。真っ黒な「GS65」ではわかりにくかった部分ですが、白地に金が覗くところとかすごくそそられます。

冷却はトリプルファンと底面吸気です。
ちょっとわかりづらいですが、ヒートパイプが4本通っており、MSIでは「Cooler Boost Trinity」と名づけています。

ニュースリリースページではパッケージも公開されていました。
蝶番付きの木箱で、白(銀)のカラーリングと相まってえらく高級感があります。

まとめ

MSI(MicroStar International)は1986年設立の台湾企業で、設立メンバーの5名は元ソニー台湾の技術者です。
がじぇっとりっぷを含む90年台〜00年台の自作erにとってはマザーボードメーカー、グラフィックボードメーカーとしての印象が強いです(事実、2000年にマザーボードは世界3位、グラフィックボードは世界1位となっています)。
2005年にはベアボーンノートPCの「MEGABOOK」を発売していますが、正直あまり記憶にありません。

ノートPCメーカーとして台頭してきたのは2008年発売のネットブック「Wind Netbook U100」からとなります。
近年ではゲーミングPCに力を入れており、前述の「GS65」などはまさにその典型と言えます。

一方で「P65」のようなクリエイター向け(PRESTIGEの頭文字のようです)やワークステーションも出しており、最近では「PS42」の発売があちこちのメディアに登場していました。

「GS65」からの流用といえる「P65」ですが、価格はGeForce GTX 1050 Tiの「P65 8RD」で1700ユーロ(約22万円)からという話です。
高く見えますが、400ドル(約44000円)相当のクリエイター向けソフト群がバンドルされているとのことなので、本体は17万5000円からですね。

…やっぱり高いですね。

※2018年10月5日追記:冒頭でも書きましたが、2018年10月12日より国内販売が開始されます。発売されるのは「GeForce GTX 1060(6GB) MAX-Q」を搭載する「8RE」モデルで、店頭販売価格は245,000円と見込まれています。「8RD」の価格を考えると高くはないかも?

関連リンク


MSI PS42 (amazon)

MSI Debuts P65 Creator for the Creative Minds – ニュースリリース ※英語
MSI P65 Creator – 製品ページ ※英語
MSI GS65 Stealth Thin – 製品ページ ※ゲーミングモデル

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