変態すぎる。Yanling「IBOX-501 N13」はファンレスNUCな見た目に6ポートLAN搭載

中国の通販サイトの一つAlibabaで、Yanling Industrial Computer Technology がファンレスNUCのようなサイズと中身に、6つのLANポートが搭載された「IBOX-501 N13」を販売していたので紹介します。
なお、発売日は不明です。

スペック

特徴

「IBOX-501 N13」最大の特徴は、6つのLANポートです。
初め見た時はあまりの変態的な見た目に、衝撃を受けました。

CPUは第7世代(KabyLake)のCore i5-7200U、Core i3-7100U、Celeron 3865Uとなります。
第8世代(KabyLake-R)に比べて性能が劣りますが、ネットワーク管理向けとしては破格の性能です。

イーサネットコントローラーは「Intel 82583V」を6つ搭載しています。
「Intel 82583V」は2009年Q2に発売されたかなり古いチップで、90nmプロセスでの製造、TDPは0.727Wとなっています。
よく見かけるチップのひとつ、「Intel I219-V」は2015年Q2の発売で40nmプロセス、TDPが0.5Wなので、世代が2つ3つ違っていますね。

内部画像です。写っているのは底面側となります。

CPUは天板側にあって、ケースのフィンで放熱できるようになっています。

右上がメモリソケット、右下がWi-fi用のMini-PCIeとmSATAスロットとなっています。
真ん中の銀色のバーがLANポートで、その右に「Intel 82583V」が縦に並んでいます。
底面部には2.5インチストレージを設置することもできます。

三面図です。
電源ボタンのあるフロント側にHDMIポートがあります。
まぁ、リア側はLANポートで埋まっているわけですが。
Wi-fiアンテナ用の穴はリア側の左右に開いています。

ケース外寸は155mm×126.5mm×52.5mmで、直方体換算で容量は1.03Lとなります。
マザーボード自体は120mm×120mmのNano-ITX規格を採用しています。

パッケージには電源アダプタやVESAブラケット、ドライバーCDが同梱されています。

「IBOX-501 N13」の用途は見た目通りネットワーク系が中心で、Firewallを構築したり、VPNサーバーにしたり、管理用としたりと言ったことが想定されています。

OSもWindowsやLinuxに加え、ルーター用OSであるpfsenseがサポートされています。

まとめ

「IBOX-501 N13」は同型のものが複数のメーカー・ブランドから発売されています。
各メーカーの商品ページには同じ画像が使いまわされており、その中の内部画像でYANLINGのロゴが見られることから、本家がYANLINGと判断しました。

価格はCeleron 3865Uのベアボーン(ストレージ・メモリなし)で197ドル、Core i5-7200Uで454ドルとなっています。
aliexpressではEGLOBALがCore i5-7200Uで376.38ドルで販売しています。また、別途送料がかかるようです。

また、同メーカーから廉価版というか、4つのLANポートでCPUがCeleron J1900の「IBOX-501 N10」も発売されており、こちらは国内でも2万円以下で手に入れることができます。

ネットワーク管理機を自分で弄り倒したいという人はチェックしてみてはいかがでしょうか。

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Yanling Industrial Computer Technology Co., Ltd – 公式サイト