UMPCからUltrabookへ。GPD「P2 Max」は8.9インチでWQXGAなモバイルノート

クラウドファンディング

2019年6月14日、深センのミニノートPCメーカーのGPDが、これまでより一回り大きいUltrabook「P2 Max」のプレビューページを公開いたしました。

スポンサーリンク

スペック

メーカーGPD
名称P2 Max
発売日
定価529ドル(3965Y)
705ドル(8100Y)
実売価格
価格条件
CPUCeleron 3965Y
Core m3-8100Y
メモリ8GB(3965Y)
16GB(8100Y)
メモリ規格LPDDR3
メモリ増設×
2.5inch
M.2256GB(3965Y)
512GB / 1TB(8100Y)
画面8.9インチ
解像度2560×1600
ベゼル幅やや狭
表面Gorilla Glass 4
タッチ対応10点マルチ
グラフィックUHD 615
光学ドライブ
USB2.0
USB3.02
USB3 Type-C1
USB PD2.0
HDMImicro
LANポート
wi-fi802.11 ac(2×2)
Bluetooth4.2
office×
カードリーダー×
Webカメラ2M
赤外線カメラ×
NFC×
指紋センサー
Windows Hello
オーディオジャック
マイク
スピーカーステレオ
スピーカー位置
サウンド
キーピッチ
キーストローク
キーボードバックライト
バッテリー35WHr
稼働時間8〜12Hr
ACアダプタ24W
充電時間
急速充電
149.5mm
奥行き136mm
高さ14.2mm
重量650g
開口角度
カラーブラック
その他特徴

特徴

がじぇっとりっぷが考える、「P2 Max」の一番の特徴は、8.9インチながら2.5K(2,560×1,600)解像度のディスプレイを採用したことだと思います。

8.9インチはWindowsタブレットではそれなりに製品が出ているサイズ(ドスパラ「DG-D09IW2SL」とか)なのですが、解像度はせいぜいWUXGA(1,920×1,200)でした。
8.9インチでWUXGAというのは、画素密度で言うと254dpiとなります。これは1,280×800な6インチディスプレイ(252dpi)とほぼ同じです。思ったほど高密度じゃないですね。

これが8.9インチで2.5K(2,560×1,600)だと340dpiとなり、iPhone8(4.7インチ、1,334×750、326dpi)やiPhone XR(6.1インチ、1792×828、326dpi)に近い数字となります。画面の緻密さがなんとなく想像できるんじゃないでしょうか。

ただ、開口角はそれほどでもないようで、画像を見る限りだと135°くらいのようです。なぜ360°じゃないんだ…

CPUは「Kaby Lake」世代の「Celeron 3965Y」か、「Amber Lake Y」世代で最下位のCore m3-8100Y(2コア4スレッド、1.1〜3.4GHz)です。
ベンチマークのPassmarkの値は「3965Y」が784/1629(シングル/マルチ)、「m3-8100Y」が1407/3562(同)となっています。
8.9インチノートということで、そうハードな用途に使われることもないことを考えると「Celeron 3965Y」でも十分ですが、比べてしまうと「m3-8100Y」を選びたくなります。

ちなみに一つ上のCore i5-8200Y(2コア4スレッド、1.3〜3.9GHz)だと単価は10ドル上がりますが性能は1426/4206と、マルチスレッド性能がさらに2割上がります。
とはいえ、駆動時間まで考慮するとCore m3-8100Yになっちゃうんでしょうね。

メモリは8GBか16GBです(モデルによる)。

ストレージはM.2(2280、SATA/PCIe)で、一般的なM.2 SSDが使えます。
速度も十分で、「GPD Pocket 2」と比べると10倍くらいの速さになります。

インターフェースは、左側にUSB Type-Aとヘッドホンジャック、右側にUSB Type-A/Type-C、MicroHDMIとなっています。

キーボードは右側がかなり窮屈です。
エンターキーが小さいのはちょっと残念…

日本向けには日本語キートップのシールが用意されています。

カメラは200万画素(1,600×1,200)とやや高画質ですが、鼻の穴が映るとさんざん言われてきたヒンジ部にあります。

冷却についてはヒートパイプを使ってうまく熱を逃しているようです。


大きさ(フットプリント)は「iPad mini」とほぼ同じくらいです。
このサイズ感だと、タブレットモードがないのが本当に残念です…

まとめ

GPDは、7インチより小さいサイズをUMPC、8.9インチから10インチをUltrabookと定義しています。
重量についても、Ultrabookは700g以下としており(UMPCについては不明)、「身長180cmの欧米の成人男性が両手で気軽にキーボードを打鍵できること」「13歳の少女が片手で持ち歩けること」「ミニバッグに入ること」などを条件としています。

ミニバッグと言いながら、ファンディングページでは後ろポケットに突っ込んでいるわけですが。
後ろポケットを始めたのはおそらく「VAIO P」だと思うのですが(歩いているとずり上がっていくのを手で押し込み直すCMが印象的でした)、あれって2009年なんですよね…

で、Ultrabookの定義については個人的にはある程度納得はしますが、11.6インチまでは入れてもいいんじゃないかなぁと思います。
がじぇっとりっぷにとってのUltrabookって、NEC「LAVIE Hybrid ZERO」シリーズなので…あれは本当に軽い。

ちなみにIntelの定義だと厚さ(23mm以下)とかバッテリー稼働時間(連続再生6時間以上)とかストレージ性能(80MB/s以上)まで要件に入ってます。

「P2 Max」のファンディング価格は3パターンあります。記事執筆現在で公開されているのは2つです。

3965Y / 8GB / 256GB SSD :529ドル(約57.300円)
8100Y / 16GB / 512GB SSD :705ドル(約76,400円)
8100Y / 16GB / 1TB SSD :?(?)

結構いいお値段ですが、刺さる人には刺さる機種なので、あっという間に売れていくでしょうね。

関連リンク

GPD P2 Max: The world’s smallest Ultrabook – Indiegogo Preview

コメント

タイトルとURLをコピーしました