値段間違ってない? ViewSonic「PX706HD」は7万円切りでフルHDな短焦点プロジェクタ

2019年7月29日、アメリカのディスプレイメーカーのViewSonicが、HDMI端子x2、USB-C端子やゲームモードを搭載した、フルHD短焦点ホーム&ゲーミングプロジェクター「PX706HD」を発売しました。

販売サイト:NTT-X

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スペック

メーカー ViewSonic
モデル名 PX706HD
価格 69,800円
投写方式 DLP 0.65型DMD
解像度 Full HD (1920×1080)
明るさ 3000ルーメン
コントラスト比 22000:1
色再現性 10億7000万色
光源出力 240W
投写レンズ F=2.6-2.78 f= 10.2-12.24
オフセット 105% +/-5%
画面サイズ 30型 – 300型
台形補正 ± 20° (垂直)
光学ズーム 1.2倍
騒音レベル 標準 32dB / Eco 27dB
対応解像度 VGA(640 x 480) – Full HD(1920 x 1080)
走査周波数(水平) 15K-102KHz
走査周波数(垂直) 23-120Hz
応答速度 16ms
入力端子 HDMI 1.4 x 2
コンポジットビデオ端子 x 1
ミニD-sub 15ピン x 1
USB-typeC x 1(5V/ 2A)
オーディオミニジャック x 1
出力端子 オーディオミニジャック x 1
制御入力端子 RS232C x 1
USB Type Mini B x 1
電源 AC 100-240V ±10%, 50/60Hz
消費電力 310W(標準)
待機消費電力 0.5W以下
使用温度条件 0 – 40℃
使用湿度条件 10% – 90%(結露なき事)
本体質量 約2.7kg
外形寸法 (WxHxD) 293 x 115 x 220 mm
付属品 電源コード x 1
USB Type-Cケーブル x 1
リモコン x 1
レンズカバー x 1
クイックスタートガイド x 1
保証書 x 1
保証期間 1年間(光源ランプはご購入後6か月間または500時間)

投射距離

60インチ 約0.9m~1.09m
80インチ 約1.21m~1.45m
100インチ 約1.51m~1.81m
120インチ 約1.81m~2.18m

光源寿命

標準 最大約4,000時間
Eco
最大約10,000時間
ダイナミックEco
最大約15,000時間
SuperEco
最大約15,000時間

特徴

「PX706HD」はとにかく7万円切りというコスパに優れていることが一番の特徴と言えます。
ざっくり調べた範囲ではBenQ「TH671ST」やAcer「H6517ST」あたりがほぼ同等性能となりますが、「TH671ST」は75,000円、「H6517ST」は84,000円です。

また、「TH671ST」「H6517ST」のコントラスト比が10000:1なのに対して、「PX706HD」は22000:1となっています。

コントラスト比とはざっくり言うと、最も暗い部分(黒)を1としたときに、最も明るい部分(白)の明るさの比のことです。
黒が0.01cd/㎡(カンデラ毎平方メートル、1カンデラはろうそく1本の明かり)、白が100cd/㎡なら、差が1万倍なので10000:1と表されます。

コントラスト比が高いと、明るいところが白飛びしたり、暗部が黒つぶれしたりせず、きっちり表現されるようになります。

画像はEIZOのHDRの解説ページのものになります。HDRとはニュアンスがちょっと違うのですが、イメージとしては近いです。ひと目で違いが分かりますね。

参考:よくわかる、HDR徹底解説! HDRとは – EIZO株式会社

「PX706HD」はネイティブでフルHD解像度に対応しています。
プロジェクターといえば数年前までは安価な製品の主流は1280×800でした。

フルHD(1920×1080)は世界初はちょっと調べても出てこなかったのですが、2006年に三菱電機「LVP-HC5000」が100万円を切る価格(45万円)で注文殺到という記事がありました。

参考:三菱、フルHDプロジェクタ「HC5000」に予想を上回る注文 – AV Watch

フルHD短焦点だと、2013年にBenQが世界初のフルHD超短焦点プロジェクター「W1080ST」を11万9,800円で発売しています。

ニュースリリース – BemQ

超短焦点とはなっていますが、1mの投写距離で約65.7インチとあるので、「PX706HD」と変わらないくらいですね。
現在の超短焦点は壁から28センチの位置で80インチを投射(ソニー「LSPX-P1」の場合)とか、そんなレベルです。

非短焦点を含むフルHDプロジェクターが10万円を切ったのは2015年のようです。
ちなみに現在では非短焦点であれば6万円前後で販売されています。

短焦点と非短焦点の違いですが、簡単に言うと投写に必要な距離の違いです。

100インチの画面を表示するのに「PX706HD」は1.5m必要ですが、非短焦点だと倍以上の3m〜3.3mくらいが必要になります。
教室や会議室などの広いスペースならともかく、家の中でそれだけの距離を確保しようとすると場所も限られてしまうので、短焦点プロジェクタであることは結構重要なポイントとなります。

なお、「PX706HD」は光学1.2倍ズームを備えており、1.5メートルというのは最大の1.2倍にした時の距離となります。
この光学ズームはスクリーンに合わせるための調整のためのものなので、プロジェクター本体を動かせるならば1.2倍にして近い位置からの投写で問題ないでしょう。

投写距離とともに重要なのが明るさです。

プロジェクターの明るさはLEDと同じルーメン(lm)で表されます。

ルーメンは光束とか全光束と訳されますが、要は光源が単位時間あたりに放つ光の総量とでも呼ぶべきものです。
リビングのシーリングライトはだいたい6000ルーメンくらいですが、照らす範囲が広いので、単位面積当たりの光量は少なくなります。一方、懐中電灯は照らす範囲が狭いので、100ルーメンくらいでも照らされた部分はそれなりに明るくなります。

学校の教室にあるプロジェクタがだいたい3000〜4000ルーメンくらいとなります。
「PX706HD」は3000ルーメンです。さらに短焦点なので、同じインチ数ならば非短焦点よりも明るくなるため、明るい部屋でも十分見れるくらいの明るさを確保していることになります。

プロジェクターとしての能力はこのくらいにして、「PX706HD」本体を見ていきます。

正面です。
プロジェクターは本体にレンズ保護用のシャッターが内蔵されるタイプと、レンズカバーが付属するタイプとに大別されますが、「PX706HD」は後者になるようです。

背面です。
映像入力はHDMI×2とVGA、コンポジットビデオ端子(今時使うのでしょうか…)、それにスマホやタブレットなどとの接続に使えるUSB Type-Cとなっています(スマホ、タブレットがUSB Type-Cビデオストリーミングをサポートしている必要があります)。

制御用としてシリアル(RS232)端子ととUSB Type Mini B端子があります。マニュアルを読んだ限りでは、上部のボタンでできることをコマンド制御できるようです。ボタンが効かなくなった時用と考えれば良さそうですね。

なお、ファームウェアのアップデートはUSB Type-Cへの接続で行えるとのこと。

天板です。右下にあるのがメニューボタンです。

メニューボタンのアップです。なんとなく直感でも使えそうな感じです。

「PX706HD」独自の機能として、ゲーミングモードというものがあります。「暗闇の中に隠れている敵を見つける」モードと表現されています。
暗い部分の明るさのスケールを個別に操作することによってコントラストを高め、より高い視認性を提供する機能です。

画像では手前の銃のコントラストは変わっておらず、奥だけ見やすくなっているのが分かりますね。

他にも入力の低遅延(16ms)、ゲーム用のオーディオモードなど、ゲーム向けの機能が揃っています。

まとめ

ネイティブフルHD解像度、短焦点、3000ルーメンの明るさなど、使いやすい仕様でまとめられた「PX706HD」の価格は、先に書いたように7万円を切る69,800円となっています。

唯一欠点があるとすれば、光源がLEDではなく昔ながらの水銀ランプのため、ランプ寿命が頑張っても10,000時間程度(最大15,000時間)になるということでしょうか。

LED光源は明るいものはとても高く、以前に紹介したQUMI「Q8J」でも800ルーメンで10万円弱です。

2018年2月16日にアドトロンテクノロジーよりLEDモバイルプロジェクター「QUMI Q38」が発売されたので、一つ前の世代となる「QUM...

LED光源でないことを除けば欠点らしい欠点のない、いいプロジェクターだと思います。

関連リンク


Viewsonic PX706HD

PX706HD フルHD短焦点 ホーム&ゲーミングプロジェクター – ViewSonic
ニュースリリース – ViewSonic