一応ミニPCらしい。 SeeedStudio「ODYSSEY X86J4105」はGPIOとArduino付きのCeleronボード

シングルボード

2020年2月24日、深センのハードウェアメーカーSeeed(SeeedStudio)は、Arduinoとラズパイ互換GPIOを搭載した、Celeron J4105搭載ボード「ODYSSEY X86J4105」を発表いたしました。
現在は予約受付中で、発売は2020年3月16日です。

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スペック

モデル名ODYSSEY X86J4105
メーカーSeeedStudio
発売日2020/03
価格188ドル(No eMMC)
218ドル(64GB)
258ドル(64GB、Win10Ent)
価格(日本円)
CPUIntel Celeron J4105
(1.5〜2.5GHz x 4)
GPUUHD 600
NPU
メモリー8GB LPDDR4
サポートOSWindows 10 Enterprise
Ubuntu
OpenWrt
有線LAN1GbE x 2
Wi-fi802.11 ac
(Intel AC9560)
Bluetooth5.0
チップIntel i211AT
ATSAMD21G18
ストレージ(64GB eMMC)
M.2 Key-M x 1
M.2 Key-B x 1
SATA x 1
microSD
USB3.1 x 1(Type-C)
3.1 x 1
2.0 x 2
GPIO40pin x 1
28pin x 1
映像HDMI(2.0a) x 1
DP(1.2a) x 1(Type-C)
カメラ×
オーディオジャック
その他インターフェースSIM
消費電力
電源DC 12〜19V
DC 12V(Type-C)
110mm
奥行き110mm
高さ
その他

特徴

「ODYSSEY X86J4105」は前述の通り、基本はCeleron J4105オンボードなNUCサイズのボードです。メモリもオンボードで8GB搭載されています。メモリスロットはありません。
CeleronなのでWindowsも動きますし、そもそもeMMC搭載モデルにはWindows 10 Enterpriseがプリインストールされています。

インターフェースです。
CPUとオンボードメモリは反対側になります。

ほとんどは一般のマザーボードと同じですが、一番上の28ピンのArduinoピンとラズパイ互換GPIOが浮いています。
ArduinoはMicrochip社のAtmel SAMD21G18経由で実現しています。
以前はArduinoチップといえば同じMicrochip社のATmega32U4だったのですが、最近ではARM Cortex-M0プロセッサなAtmelに移行しつつあるようです。

Arduinoピンはいろいろなセンサーをつなぐことができます。
WindowsにしろLinuxにしろ、Arduino開発ツールは揃っているので、確認しながら開発できるのは強みですね。

GPIOもいろいろつなげますが、センサー系はArduinoピンにまかせることで、全ピンをラズパイ周辺機器の接続にあてることができます。

Wi-fiモジュールはIntel Wireless-AC 9560です。
技適マークは…見当たらないですね。

M.2スロットはKey-MとKey-Bがあり、Key-MはM.2 NVMe SSD用、Key-BはM.2 SATA SSDと3G/4Gモジュール兼用となります。
microSIMスロットも用意されています。

この辺はOpenWrtと相性がよく、ソフトウェアルーターの構築も可能です。

Key-Bをストレージに当てた場合、トリプルストレージ+microSDが可能になります。

midroSDはSIMカードの上にちょこんと乗っかる形ですが、見ていて固定が不安になりますね。

裏側は全面ヒートシンクです。
eMMCモデルは画像のようにファン付きとなります。

パッケージは電源アダプタと変換アダプタ、SATAケーブル、Wi-fiアンテナにRTCバッテリーが同梱されます。

電源は5.5/2.1mmジャック用ですが、Type-C経由のUSB PD給電(12V)も可能です。
ちなみにType-C端子はDisplayPort出力にも対応しています。

別売ですが、専用のケースもあります。

まとめ

「ODYSSEY X86J4105」について、SeeedStudioでは”Most expandable Win10 Mini PC”と称しています。
SBCの一種ではありますが、高機能ミニPCとか高拡張ミニPCと呼んだほうがしっくりくる内容ではあります。

価格については以下のとおりです。

eMMCなし:188ドル
64GB eMMC+Windows 10 Enterprise(プリインストール):218ドル
64GB eMMC+Windows 10 Enterprise(アクティベート):258ドル
ケース:14.9ドル

…アクティベート済みのWindows 10 Enterpriseって、販売していいものでしたっけ…?

同じCeleron J4105を搭載している「ODROID-H2」が111ドル(現在は完売)だったことを考えると、メモリ付きとはいえちょっと高く感じます。

SBCというかNUCでは… Hardkernel「ODROID-H2」はGemini Lake搭載で110mm角

とはいえ、ラズパイ互換GPIOとarduinoピンのどちらも使えるというのは、面白いと思います。

関連リンク


Intel BOXNUC7PJYH

製品サイト:SeeedStudio
公式Wiki:SeeedStudio

コメント

  1. 匿名 より:

    仕様の「Yupe-C」は「Type-C」ですよね?

    • がじぇっとりっぷ より:

      コメントありがとうございます。

      > 仕様の「Yupe-C」は「Type-C」ですよね?

      はい、その通りです。修正いたしました。ご指摘ありがとうございます。

  2. 匿名 より:

    一年前の記事に指摘もなんですが、メーカー名が間違っているようですが?
    Speed → Seeed
    社名変更でもあったのでしょうか?

    • がじぇっとりっぷ より:

      コメントありがとうございます。
      がっつり間違えていました。社名を間違えるのはダメですね…

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