国内発売は来年。 「Raspberry Pi 400」は70ドルのキーボード型SBC

2020年11月2日、Raspberry Pi財団はRaspberry Pi 4と同等の仕様を組み込んだキーボード型SBC「Raspberry Pi 400」を発表しました。

販売価格は単品で70ドル、キットが100ドルとなっています。
日本向けモデルも予定されており、株式会社ケイエスワイの発表では2021年春発売で、単品が税別8,750円、キットが税別12,500円の予定となっています。

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スペック

■Raspberry Pi 400
CPU Broadcom BCM2711C0
メモリ 4GB LPDDR4-3200
ストレージ microSD
USB 3.0×2、2.0×1
wi-fi 802.11ac+BT5.0
サイズ 286×122×23mm
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モデル名 Pi 400
メーカー Raspberry
発売日 2020/10
価格 70ドル(単品)
100ドル(キット)
価格(日本円) 8,750円(単品、税別)
12,500円(キット、税別)
CPU Broadcom BCM2711C0
(1.8GHz A72 x 4)
GPU VideoCore VI 500MHz
NPU
メモリー 4GB LPDDR4-3200
サポートOS Raspberry OS
有線LAN 1GbE x 1
Wi-fi 802.11 ac
Bluetooth 5.0
チップ VL805
MxL7704
Cypress CYW43455
ストレージ microSD
USB 3.0 x 2
2.0 x 1
GPIO 40pin x 1
映像 HDMI(micro) x2
カメラ
オーディオジャック ×
その他インターフェース
消費電力
電源 USB-C 5V /3A
286mm
奥行き 122mm
高さ 23mm
その他 キーボード型

特徴

「Raspberry Pi 400」は単に「Raspberry Pi 4」をキーボードに組み込んだのではなく、仕様を維持したまま(というか少しスペックアップして)、キーボードに組み込む形に再設計されています

分かりやすいのがこの透視図ですね。

いつものカード型ではなく、細長くなっているのが分かります。

「Raspberry Pi 4」との違いは以下の通り。

Raspberry Pi 400 Raspberry Pi 4 Model B
SoC Broadcom BCM2711C0 Broadcom BCM2711
CPU 1.8GHz Cortex-A72 x4 1.5GHz Cortex-A72 x4
GPU デュアルコア VideoCore VI
メモリー 4GB DDR4-3200 2/4/8GB DDR4-3200
ストレージ micro SDメモリーカード
USB USB 3.0 × 2
USB 2.0 × 1
USB 3.0 × 2
USB 2.0 × 2
ビデオ出力 micro HDMI ×2 micro HDMI ×2
コンポジット 3.5mm
DSI
オーディオ出力 HDMI(ビデオ出力と共有)
I2Sピンヘッダー
3.5mm 4極ジャック
HDMI(ビデオ出力と共有)
I2Sピンヘッダー
イーサネット 10/100/1000 Base-T RJ45 ソケット
無線LAN 802.11 b/g/n/ac 2.4/5GHz
Bluetooth Bluetooth 5.0 (Cypress CYW43455)
GPIO コネクター 40ピン 2.54mm ピンヘッダー
電源 Type-C 5V@3.0A Type-C 5V@3.0A
2.54mm ピンヘッダー
PoE(要オプションPoE HAT)
サイズ 286 × 122 × 23 mm 85 × 56 × 18mm

大きな違いはCPUの動作周波数が1,5GHzから1.8GHzに向上したこと、メモリが4GBのみであることでしょうか。
8GBモデルがないのは減点ですが、数か月後に登場するような気がします。

映像のDSI出力がなくなったので、5インチとか7インチくらいの、組み込み向けディスプレイが使えなくなったのはちょっと痛いですね。

まぁ、「Raspberry Pi 4」とは違って組み込み向けが想定されているわけではないので、外されたのでしょうし、最近では組み込み向け風でもHDMI接続なディスプレイが増えているからいいのでしょうが…

カメラインターフェースのCSIがなくなったのも、場合によってはつらいかもしれません。こちらもUSBカメラを使えばいいだけの話ですが。

他にもUSB2.0が一つ減っていたり(おそらくはキーボードの接続に使われています)、コンポジット出力がなくなったりしていますが、影響は少ないと思います。

▲筐体について、正面から見たところです。

普通のテンキーなしキーボードっぽい外観です。

キー配列は発表時点ではUK、US、DE、FR、IT、ESの6パターンが用意されています。US以外はキー形状はUKと同じです。

で、このキーボード部分はRaspberry Piのオフィシャルキーボードの金型を流用しているっぽいです(サイズがほぼ同じ)。

オフィシャルキーボードには日本語レイアウトが存在するので、日本向けモデルは日本語レイアウトになるんじゃないかなと。

▲背面です。

▲インターフェースはこんな感じ。

GPIOが接続できるのはいいですね。

▲サイドから見ると結構角度が付いているように見えます。

▲キットには以下が含まれます。

・電源アダプタ
・16GB microSD
・HDMIケーブル
・オフィシャルマウス
・ビギナーズガイド

まとめ

キーボード型PCの歴史は割と長く、古くは1982年に発売された「コモドール64(Commodore 64)」から、最近ではAtom系CPUを組み込んだものが時折発売されています。

ただ、コンピューター黎明期に大ヒットを飛ばした「コモドール64」は別格として、近年のキーボード型PCはニッチジャンル過ぎて、発売されてはあまりぱっとすることもなく数か月~1年程度で消えるということを繰り返しています。

がじぇっとりっぷも発売されるごとに悩んでは結局買わないということを繰り返しています。

正直なところ、「Raspberry Pi 400」もキーボード型ではなくノート型、もしくはタブレット型を狙った方が良かったのでは?と思わなくもありません。
結局のところPCにはディスプレイ問題と電源問題が付きまとうわけで、ノートPCやタブレットとは違って使える場所が限られるんですよね。

ディスプレイさえあればキーボードはスマホ・タブレットのようなソフトウェアキーボードでもいいわけですし。

個人的所感ですが、キーボード型PCはロマンこそあれど、ヒットするのは難しいと思います。

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Raspberry Pi 400: the $70 desktop PC:公式リリースノート
販売ページ ※日本は対象外