2021年1月27日、ASUSはGeForce RTX 3070を搭載したゲーミングノート「TUF Dash F15 FX516PR」を発売いたしました。
公式ストアでは白いムーンライトホワイト(FX516PR-I7R3070ECW)、黒いエクリプスグレー(FX516PR-I7R3070ECG)、ストレージとリフレッシュレートを下げた下位(FX516PR-I7R3070GP)の3モデルが販売されています。
スペック
■TUF Dash F15 FX516PR | |
CPU | Core i7-11370H |
---|---|
GPU | GeForce RTX 3070(8GB) |
メモリ | 16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 512GB~1TB NVMe SSD |
画面 | 15.6インチ IPS FHD(240Hz/144Hz) |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×1 USB 3.2 Gen2×3 HDMI オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6(802.11ax)+BT5.1 |
サイズ | 360×252×19.9mm |
重さ | 2.1kg |
特徴
「FX516PR」はCPUにIntel第11世代Tiger Lakeの”H”シリーズであるCore i7-11370H、GPUには2021年1月12日に発表されたばかりのモバイル版GeForce RTX 3070を搭載したゲーミングノートです。
参考:GEFORCE RTX: GAME ON:NVIDIA
モバイル版GeForce RTX 3000シリーズの解禁日は1月26日(日本時間1月27日)なので、一番乗りとなったのが「FX516PR」です。
ちなみに2番手は1月28日発売のGIGABYTE「AORUS 15G/17G」シリーズ、3番手は2月4日発売のMSI「GF65 Thin/GF75 Thin/GS66/GE76」になりそうです。
Razerは米国では1月26日販売開始、Lenovoは米国で2月中に販売開始ですが、国内発売時期は不明です。
で、モバイル版GeForce RTX 3000シリーズの性能はというと、こんな位置づけとなっています。デスクトップ向け、モバイル版、Max-Q版で色分けしています。
デスクトップ向けは別として、「FX516PR」が搭載するモバイル向けRTX 3070は、モバイル向けRTX 2080と同等のスコアとなっています。
RTX 3070のGPUメモリはRTX 2080と同じ8GBなので、メモリ面でも同等ですね。なおRTX 3080は16GBです。
モバイル向けRTX 3080のスコアが低いのが気になりますが、サンプル数が少ないこととCPUが足を引っ張っているようです。Ryzen 9 5900HXとの組み合わせだと28000前後になっていますね。
なおCPUは、調べた範囲ではTiger Lake-Hを採用するのはASUSのみで、他はIceLake-HまたはRyzen 5000Hシリーズとの組み合わせでした。
まぁ、Tiger Lakeは内蔵GPUまで勘案すると優れていますが所詮4コア8スレッドなわけで、CPUの演算能力だけでいえばRyzenに大きく水を開けられていますからね…
メモリは16GB固定で内部は1スロットのみとなります。16GBモジュールなのか、一部オンボードなのかは不明です。
ストレージは上位モデルが1TB、下位モデルが512GBです。内部には空きM.2スロットが一つあるようなので、増設も可能です。
以下、見やすいホワイト(ムーンライトホワイト)モデルの画像を使って筐体を見ていきます。
▲フロントです。
ゲーミング色は所々に残っていますが、全体的なシルエットはおとなしくなっています。
ディスプレイは上位モデルが240Hz、下位モデルでも144Hzの高速駆動となっています。
ベゼル幅は6.2mmで、画面占有率は81%となっています。
キーボードはテンキーなしで、上部には独立した音量・マイクなどのキーが用意されています。
WASDはクリアキートップとなっていて、キーボードバックライトがそのまま透ける仕様になっています。
・電源端子
・LANポート
・HDMI
・USB 3.2 Gen1
・USB Type-C(Thunderbolt4)
・オーディオジャック
・USB 3.2 Gen1×2
・セキュリティロック
インターフェースは高級ゲーミングノートだけあってThunderbolt4が用意されています。
また、「FX516PR」は200Wの電源アダプタが付属しますが、USB PDによる充電も可能となっています。
ついでにバッテリーにも触れると容量は76WHrで、JEITA2.0測定で12.6時間の動作が可能です。
ただしフルロードだと2時間半程度しか持たないようです。
あまり言及されていませんが、仕様ではHDMI出力は最大7680×4320(8K)となっているので多分HDMI2.1です。HDMI2.1では仕様上は4K/120Hz出力に対応しているので、負荷次第では大画面でもプレイでも可能と思われます。
▲背面です。
ゲーミングノートにありがちな背面端子はなく、排気口のみです。
天板の模様とロゴはゲーミングノートの割には主張は控えめです。
まとめ
初のモバイル向けRTX 3000シリーズを搭載する「FX516PR」の価格は、下位モデルで税抜181,636円、上位モデルでも税抜199,818円と、ぎりぎり20万円を切ってきました。
同等スコアだったRTX 2080搭載ノートが20万円台後半~30万円前後の価格帯であることを考えると、グッと安くなっています。
上を見ればRTX 3080搭載ノート(価格帯は30万円前後)があるわけですが、性能差と価格差を鑑みると、「FX516PR」はバランスの取れた機種ではないかと思います。
さらに言うとTigerLake-HなのでdGPUを切った状態でもそれなりのグラフィック性能を有しており、長時間の動画鑑賞などにも使える点などはゲーミング以外の用途でも使い勝手がいいんじゃないでしょうか。
関連リンク
TUF Dash 15 FX516PR シリーズ:ASUS Store
新製品特集ページ:ASUS Store
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