ちょっと高くない…? 67mm角のXDO「Pantera PicoPC」がCAMPFIREでファンディング開始

クラウドファンディング

2021年10月29日、新興PCメーカーXDOの代理店を務める株式会社SKYHOPEは、クラウドファンディングサイトのCAMPFIREで、超小型デスクトップの「Pantera PicoPC」のファンディングを開始しました。

【手のひらサイズのデスクトップ】ポケットに入る世界最小級PC Pantera:CAMPFIRE

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スペック

CPUCeleron J4125
メモリ8GB LPDDR4-2133
ストレージ128GB~1TB M.2 SATA SSD
インターフェースUSB 3.0×3
USB 2.0×1
HDMI
microSD
オーディオジャック
wi-fi802.11ac+BT5.0
サイズ66.8×66.8×51.4mm
重さ0.177g

特徴

「PicoPC」はもともとはKickstarterで2021年9月4日から10月4日にかけてファンディングを行い、240万香港ドル(約3500万円)のファンディングを受けています。

参考 PicoPC: Tiny Desktop PC, Pocket Win10 Linux 4K Computer:Kickstarter

実はこの時、Indiegogo上にもファンディングページが作られていて、こっちは放置されていたんですよね。
このことを疑問に思っていたんですけど、ファンディング終了後にInDemand Sale、要はショップ代わりに利用して一般販売を始めていました。

参考 PicoPC: Tiny Desktop PC, Pocket Win10 Linux 4K Computer:Indiegogo

CPUについて

CPUはGeminiLake世代のCeleron J4125を搭載します。これは62mm角なGMK「NucBox」と同じCPUです。
性能的にはPassMarkスコアで3100程度。決して早いわけではないけれど不満が出るほどは遅くないといったところです。
軽作業やウェブブラウジング、映像鑑賞程度であればこなせます。

メモリとストレージ

メモリは8GBのLPDDR4-2133。もとは4GBモデルもありましたが、日本向けには提供されません。

ストレージは128GB~1TBのM.2 SATA SSD。こちらもeMMCモデルがあったのですが、日本向けモデルにはラインナップがありません。

その他

Wi-fiはIntel AC7265を搭載し、802.11ac(Wi-fi 5)に対応しています。
AC7265は802.11ac 2×2、つまり最大867Mbpsの通信が可能です。Kickstarter上では最大433Mbpsとされているので、日本向けに変更したものと思われます。もしかすると元から変更されたのかもしれませんが、Kickstarter/Indiegogo上には書かれていないのでそこは不明です。

電源は12V Type-C。この文化は本当、なくして欲しいなぁと。

あと、この製品、Windows/Linux両対応を謳っていて、Windowsライセンスが別売りです。KickstarterやIndiegogoでも別売りとなっています。
まぁスペック的にWindowsで運用するよりLinux向きなのは確かなんですけどね。

外観

インターフェースです。
GMK「NucBox」やCHUWI「LarkBox」のUSBが2ポートだったのに対し、「PicoPC」は4ポート持っています

言ってしまえば、ここがこれまでの超小型PCとの一番大きな違いです。

内部はボードが2層に分かれているようです。

パッケージはシンプルに本体と電源アダプタ、紙類となります。

設計と試作の様子。
会議室だかレクレーションスペースだかでおっさんが集まってわいわい楽しそうに組み立てている様子は80~90年代の国内メーカーっぽい雰囲気でいいですね(今もこんな感じかもしれませんが)。

パイロット版(レビュー用サンプル機など)のライン生産の様子。
右から2番目の画像は、上2枚が内部図解における上側のボードの表と裏、一番下が下側のボードの裏面ですね。真ん中にM.2 2242 SSDがあるのが分かります。

プロジェクター

XDOは「PicoProjector」と「PicoProjector-XB」という2種類のプロジェクターをアドオンとして提供しており、CAMPFIREにはそのうち「PicoProjector」の方だけがアドオンとなっています。
このプロジェクター、おまけ扱いなのでスペックが記載されておらず、公式サイトまで探しに行く必要があります。

PicoProjectorPicoProjector-XB
ディスプレイDLP(0.2インチ)
ネイティブ解像度854×480
明るさ70 ANSIルーメン100 ANSIルーメン
コントラスト350:1400:1
レシオ1.35:11.2:1
投影距離0.3-3m0.5-3m
OSAndroid 7.1.2Android 9.0
SoCRK3128
4コアA7 1.2GHz
RK3228A
4コアA7 1.2GHz
GPUMali-400 MP2
メモリ1GB DDR32GB DDR3
ストレージ16GB
Wi-fi802.11ac / BT5.0
バッテリー3300mAh7000mAh
稼働時間1.5~2時間1.5時間
スピーカー1W3W
電源5V/3A12V/2A
USB2.0
HDMI
3.5mm
DC IN
サイズ63×63×63mm72×72×106mm
重量210g390g

参考 PicoProjector
参考 PicoProjector-XB

ネイティブ解像度は同じですが、明るさは70ルーメンと100ルーメン、これは結構違います。他のスペック的にも「PicoProjector-XB」の方が上ですね。

ラインナップ

CAMPFIREKickstarter
(終了)
Indiegogo
カラーブラック
グレー
ブルー
ブラック
グレー
ブルー
レッド
ゴールド
パープル
ピンク
ブラック
グレー
ブルー
レッド
ゴールド
パープル
ピンク
4GB / 64GB eMMC×149ドル159ドル
(18,091円)
8GB / 128GB SSD28,560円××
8GB / 256GB SSD35,840円179ドル189ドル
(21,496円)
8GB / 512GB SSD42,240円212ドル219ドル
(24,916円)
8GB / 1TB SSD49,640円249ドル259ドル
(29,461円)
全パック(512GB)××479ドル
(54,479円)
全パック(1TB)×519ドル519ドル
(59,038円)
Windowsライセンス3,980円不明22ドル
(2,484円)
専用ケース4,320円不明12ドル
(1,359円)
PicoProjector38,080円不明189ドル
(21,496円)
PicoProjector-XB×不明199ドル
(22,636円)
PowerStation×不明35ドル
(3,946円)
キーボード1×不明99ドル
(11,328円)
キーボード2×不明89ドル
(10,112円)
折り畳みキーボード×不明13ドル
(1,461円)
エルゴマウス×不明9ドル
(1,008円)
追加電源アダプタ×不明10ドル
(1,125円)
3年保証×不明40ドル
(4,530円)

※Indiegogoの日本円表記は記事執筆時点のレートです。また、カード会社の手数料が数%程度上乗せされます。
※Kickstarterはファンディングが終了しているため、オプション品の価格が調べられませんでした。
※オプションについて、CAMPFIREでは「PicoProjector」以外が全くありませんが、後日案内する旨が記載されています。

まとめ

なんというか、わかる人はIndiegogoで買いましょうって感じの内容になってしまいました。おかしいな…
技適取得だのPSE取得(多分PSE取得済みの電源アダプタに差し替え)だの、多少の費用が上乗せされるのは理解できるんですけどね。

そして発送もIndiegogoは2021年12月、CAMPFIREは2022年5月です。
Wi-fiが強化されてはいるものの、それもGMK「NucBox」も最大867Mbpsだったりするので、既存のモデルとの差別化も難しかったり。

なんというか、ちっちゃいのが欲しいけれどUSBが3ポート以上ないと困る人向け…くらいでしょうか。

関連リンク

GMK ミニPC 、IntelJ4125を搭載したNucBoxWindows 10 Mini Computer、Micro PC 8GB DDR4 RAM 512GB SSD、HDMIポートによる4K HD、デュアルバンドWi-Fi、BT5.1 (8GB+512GB)NucBox

【手のひらサイズのデスクトップ】ポケットに入る世界最小級PC Pantera:CAMPFIRE
PicoPC: Tiny Desktop PC, Pocket Win10 Linux 4K Computer:Indiegogo
PicoPC 公式サイト
メーカーサイト

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