地方民でも買えるよ! FRONTIERがAlder Lake-S搭載デスクトップの販売を開始

PC

2021年10月28日、BTO PCメーカーのFRONTIERは、Intel第12世代Core CPU(コードネーム:Alder Lake-S)を搭載したデスクトップ機「GB」シリーズ3モデルの販売を開始しました。

第12世代インテルCoreプロセッサー搭載 GBシリーズ:FRONTIER

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スペック

CPUCore i9-12900KF
Core i7-12700KF
CPUGeForce RTX 3080
GeForce RTX 3070
GeForce RTX 3060
メモリ16~32GB DDR5-4800
ストレージ512GB~1TB NVMe SSD
インターフェースUSB Type-C(Gen2x2)×1
USB Type-C(Gen1)×1
USB 3.2 Gen2×1
USB 3.2 Gen1×4
USB 2.0×4
HDMI
2.5GbE 有線LAN
オーディオジャック
サイズ239×510×513mm

特徴

「GB」シリーズは、2021年11月4日に解禁となるIntel第12世代Core CPU(Alder Lake-S)を搭載した、最新モデルです。

上位モデルらしく使用マザーボードも公開されていて、MSI「PRO Z690-A」が採用されています。MSIの中ではスタンダードモデルに分類されています。

参考 PRO Z690-A:MSI

CPUについて

「GB」シリーズはAlder Lake-Sでも上位となるCore i9-12900KFおよびCore i7-12700KFを搭載します。
どちらも”F”モデルなので内蔵グラフィックを持ちません。

Alder Lake-SはSoCではよくあるbig.LITTLE構成のような、高性能なPerformance-cores(Pコア)と省電力・高効率でハイパースレッディング非対応なEfficient-cores(Eコア)の2種類のコアを内蔵するスタイルをとっています。
PコアはIce Lake、Tiger Lakeの後継アーキテクチャ、EコアはAtom系の後継アーキテクチャが使われています。

そのような構成なので、Core i9-12900KFでは16コア(P8+E8)24スレッド、Core i7-12700KFは12コア(P8+E4)20スレッドとなります。

Intelの説明ではPコアは第11世代(Rocket Lake-S)比19%の性能アップ、Eコアでもブースト時のシングルスレッド性能は第10世代のComet Lake-Sに劣らないそう。
解禁前なのでベンチマーク系はリーク情報頼りとなりますが、Core i9-12900KFのマルチスレッド性能はRyzen 9 5950Xと拮抗、Core i7-12700KFはRyzen 9 5900Xを上回り、シングルスレッド性能はそれぞれ2割ほど上回るようです(得意不得意によっては逆転することもあり)。

なお、2022年1月開催のCES 2022ではE-coreを持たない下位モデルが発表されると噂されています。

メモリとストレージ

メモリは16GBまたは32GBのDDR5-4800。ついにDDR5です。マザーボード的にはDDR5-6400まで対応しています。
動作クロック以外にも帯域幅も広がり、DDR5-4800の理論上の転送速度はDDR4-3200比で1.87倍となるため、全体的な高速化が図られます。

メモリスロットは4つなので、最大128GB(カスタマイズは最大64GBまで)も可能です。

ストレージは512GBまたは1TBのM.2 NVMe SSD。カスタマイズ項目にPCIe Gen4 SSDがあるので、おそらくはPCIe Gen3モデルでしょう。

そしてMSI「PRO Z690-A」はZ690チップのPCIeレーンが余るとはいえ、M.2スロット×4(Gen4×3+Gen3×1)とかいう頭のおかしいことをやっているので、容量が足りなくなってもガンガン追加できたりします。

その他

残念ながらWi-fiは非搭載。W-fi 6Eに対応した「PRO Z690-A WIFI」にすればよかったのにと思わなくもないですが…

有線LANは2.5GbEに対応(Intel I225-V)。

PCIeスロットはPCIe Gen5x16 ×1+PCIe Gen3x16 ×2+PCIe Gen3x1 ×1。
ただ現状ではRTX 3080ですらPCIe Gen3とGen4でほぼ結果が変わらない(=転送速度が足りている)状況なので、今後の新製品に期待と言ったところですね。

RTX 3080クラスになるとCPUがボトルネックとなるそうなので、Alder Lake-Sでその辺りが改善されることの方が効果は高いと思います。

面白いところでは最大20GbpsなUSB 3.2 Gen2x2が背面ポートに並んでいます。とはいっても対応デバイスがほとんどありませんが。

電源は1000W 80PLUS GOLD。そうそう足りなくなることはないでしょう。

OSはWindows 11。初期設定はネットワーク必須になります。

外観

あまり画像がないのですが、「GB」シリーズのケースはかなり格好いいです。標準は黒ですが、無料で白に変更できます。

側面は強化ガラスカバーで、内部はGPUの縦置きが可能、見せることを前提としています。
前面は1mm口径のメッシュになっていて、3連ファンで吸気します。

内部は広く、標準では空冷ですが、カスタマイズで水冷CPUクーラーに変更できます

側面から見るとこんな感じです。

マザーボード。
電源周りは熱対策ががっちりしています。

インターフェース部。
赤いUSB-A端子はUSB3.2 Gen2です。

ラインナップ

記事執筆現在で公開されているラインナップは3モデルで、以下のようになっています。

CPUCore i9-12900KFCore i7-12700KF
GPURTX 3080RTX 3070RTX 3060
メモリ32GB(16GB×2)16GB×1
ストレージ1TB M.2512GB M.2
価格369,800円289,800円234,800円

市場価格はCore i9-12900KFが76,800円、Core i7-12700KFが53,000円となっています。

RTX 3080は最安14万円強、RTX 3070は最安10万円強、RTX 3060は最安6.4万円。
DDR5メモリはまだ販売前ですが、市場予想価格が32GB(16GB×2)で36,000円程度からになるようです。

1000W電源やらマザーボードやらケースやらを考えても、初出でこの価格はまぁ妥当なところでしょう。何か月かしたらセールで数万円安くなると思います。

まとめ

「GB」シリーズは受注生産ゆえ、出荷予定は解禁日を大きく過ぎた11月18日頃とされています。

とはいえ深夜販売も行われ、初回ロットだけでなく、総入れ替えとなる関連パーツ(DDR5メモリ、Z690マザーボード)もめぼしいところは瞬殺されることが予想されるわけで、秋葉原まで駆け付けられない人にとっては十分に早い納期と言えます。

地方民がAlder Lake-Sを試すにはちょうどいいんじゃないでしょうか。

関連リンク

第12世代インテルCoreプロセッサー搭載 GBシリーズ:FRONTIER

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