ちょっとお高め? Lenovo「IdeaPad Duet 560 Chromebook」は13.3インチ有機ELなChromebook

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2021年11月16日、Lenovoは13.3インチ有機ELを備えたタブレット型Chromebook「IdeaPad Duet 560 Chromebook」を発表、11月26日に発売しました。

この製品、製品ページが表示できたり削除されたりでしばらくは不安定で、安定的に表示されるようになっても在庫なしだったのですが、量販店サイトでは販売が確認できたので紹介することにしました。

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スペック

■ IdeaPad Duet 560 Chromebook
CPUQualcomm Snapdragon 7c Gen 2
メモリ4GB LPDDR4X-2133
ストレージ64/128GB eMMC
画面13.3インチ 有機EL FHD
インターフェースUSB Type-C(3.0)×2
microSDXC
オーディオジャック
カメラ前:500万画素
後:800万画素
wi-fi802.11ac+BT5.1
サイズ305.86×186.74×7.23mm
重さ0.7kg

※量販店向けだとメモリ8GB/ストレージ256GBモデルあり

特徴

「IdeaPad Duet 560 Chromebook」を一言でいうと、画面だけタブレット、となります。
有機ELディスプレイじゃなかったら、「なるほど「IdeaPad Duet Chromebook」の大型版なのね。ふーん。」で終わってました。

でもそれで済む機種じゃなかっただけにいろいろと惜しいんですよね…

なお、10.1インチの「IdeaPad Duet Chromebook」はDuet 3シリーズ、「IdeaPad Duet 560 Chromebook」はDuet 5シリーズと一つ上のランクになっています。

CPU(SoC)

CPU(SoC)にはQualcomm社のSnapdragon 7c Gen2を搭載しています。
8nmプロセス製造で8コア8スレッドで結構強力そうに見えますが、ターゲットは400ドル(約4.4万円)以下のエントリー向けということで、実際はそれほどでもありません。

PassMark CPU
Core i5-1035G1(4C/8T)79642390
Ryzen 3 4300U(4C/4T)78912370
Ryzen 5 3500U(4C/8T)71411991
Core i7-10510U(4C/8T)70982440
Core i3-1115G4(2C/4T)65562774
Core i5-10210U(4C/8T)64872266
Core i5-8250U(4C/8T)60851984
Core i3-1005G1(2C/4T)52102288
Ryzen 3 3250U(2C/4T)41311900
Snapdragon 8cx gen2(8C/8T)41031946
Core i3-10110U(2C/4T)40422306
Pentium N6000(4/4T)35921376
Core i5-7200U(2C/4T)33801789
Celeron J4125(4C/4T)32381214
Athlon 3050U(2C/2T)32271776
Core m3-8100Y(2C/4T)30341841
Snapdragon 7c gen2(8C/8T)24771508
Celeron N4100(4C/4T)24761005
Celeron N4000(2C/2T)14781072
Atom x7-z8750(4C/4T)1406704
Atom x5-z8350(2C/2T)922488

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

ベンチマーク一つだけの結果ですが、Celeron N4100程度のようです。エントリーからミドル下位程度ですね。
なお、ミドル・ハイエンドむけにはSnapdragon 8cx Gen 2が用意されています。

メモリとストレージ

メモリは4GB LPDDR4X-2133を搭載しています。
仕様上、Snapdragon 7c Gen2はLPDDR4X-2133までとなっているので、搭載できる中では最速の規格ということになります。

ストレージは64GBまたは128GBのeMMC
最近のeMMCは150MB/sくらい出るので不自由はありませんが、せめてUFS(スマホなどで使われる、eMMCより高速なストレージ)にしてほしかったところです。

「Duet 5」なのに「Duet 3」と変わらないってのはなんだかなぁと。

一応、量販店向けには8GBメモリ・256GBストレージというモデルが用意されています。

その他

Wi-fiは802.11ac(Wi-fi 5)までの対応です。ここもコストが削られていますね。

バッテリーは4セルで、容量不明ですが稼働時間は15.5時間とされています。

外観

全体像です。ベゼルは細めで、見かけ上は最新スタイルのタブレットですね。
キーボードとスタンド、USIペンが同梱されます。

13.3インチのFHD有機ELディスプレイは100% DCI-P3の広色域、TUV(テュフ)による低ブルーライト認定を受けていて目の疲労を軽減します。

1. ボリュームボタン
2. 電源ボタン
3. USB3.0 Type-C
4. キーボード接続用コネクタ

ちょっと上位っぽい感じを出しているのがインターフェースです。
Type-C端子が左右にひとつづつあり、USB3.0となっています。
USB PDおよびDisplayPort出力にも対応しているので、正しくはUSB3.2 Gen1ですね。

キーボードはIdeaPad Chromebook系で、ほかのLenovo IdeaPad Chromebookシリーズと共通のデザインとなっています。

付属のUSIペンは背面にくっつける仕様。
磁石かと思いきや、スタンドにペンケースがくっついているっぽい…?

このスタイルだと、ふとした拍子に外れて…というのがかなり減りそうです。

カラーはLenovo公式だとストームグレーで、量販店モデルではストームグレーとアビスブルーの2色が用意されています。

まとめ

「IdeaPad Duet 560 Chromebook」の価格は、記事執筆時点で64GBモデルが69,870円128GBモデルが75,698円です。

Lenovo公式では在庫なしで、64GBモデルの価格はAmazonだと73,916円、NTT-Xで68,310円です。
楽天では量販店モデル(4GB/128GBおよび8GB/256GB)が販売されていて、それぞれ75,900円85,580円で販売されています。ポイント次第ではそれなりの実質価格までは抑えられそうです。

ラインナップや価格付けから見ると、メインは量販店での販売で、一応公式でも販売するよってスタンスでしょうか。
ただ正直なところ、ちょっとお高いんじゃないかなぁと。

有機ELディスプレイは素晴らしいです。液晶に比べて高価なのも理解できます。
USBが2ポートあるのも好ポイントです。
でもこの価格なら中身もせめてミドルクラスじゃないと…ってなるんですよね。

個人的には、せっかくの有機ELディスプレイを活かしてHDMI-INとか外付け美麗ディスプレイになる要素があれば絶賛したのですが。

なんというか、本当に「惜しい」んですよね。
今後の値下げに期待です。

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