2021年9月8日、Lenovoは12.6インチの有機ELディスプレイを備えたAndroidタブレット「XiaoXin Pad Pro 12.6」(Lenovo Tab P12 Pro)を発表しました。
発表時点では9月発売予定だったようですが、ずれ込んで11月ごろから発売されていたようです。
記事執筆現在はAliExpressやBanggoodなどで販売されています。
2022年1月25日追記:「Lenovo Tab P12 Pro」という名称で国内発表されました。
スペック
■ XiaoXin Pad Pro 12.6 | |
CPU | Snapdragon 870 5G |
---|---|
メモリ | 8GB LPDDR5 |
ストレージ | 256GB UFS3.1 |
画面 | 12.6インチ AMOLED WQXGA(120Hz) |
インターフェース | USB Type-C(Gen2)×1 |
wi-fi | 802.11ax+BT5.2 |
バッテリー | 10,200mAh |
サイズ | 285.61×184.53×5.63mm |
重さ | 565g |
特徴
「XiaoXin Pad Pro 12.6」の特徴は何と言っても12.6インチという大型のAndroidタブレットであるという点でしょう。
すごーく大雑把に言うと、既存の「XiaoXin Pad Pro(2021)」の上位機種みたいな感じです。
Pad Pro 12.6 | Pad Pro(2021) | |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 870 | |
メモリ | 8GB LPDDR5 | 6GB LPDDR5 |
ストレージ | 256GB UFS3.1 | 128GB UFS3.1 |
画面 | 12.6インチ 有機EL | 11.5インチ 有機EL |
解像度 | 2560×1600 | |
リフレッシュレート | 120Hz | 90Hz |
インターフェース | USB 3.2 Gen2 | USB 3.2 Gen1 |
カメラ | 前:800万画素 後:1300万+500万画素 | 前:800万画素 後:1300万画素 |
バッテリー | 10,200mAh | 8,600mAh |
サイズ | 285.61×184.53×5.63mm | 264.28×171.4×5.8mm |
重量 | 565g | 485g |
SoC
「XiaoXin Pad Pro 12.6」のSoC(CPU)は、Snapdragon 870を搭載しています。
性能としてはAntutu(v9)で総合76万点・グラフィック24万点、Antutu(v8)で総合66万点・グラフィック28万点くらいです。
めちゃくちゃざっくりとした比較ですが、現行のスマホ・タブレット向けSoCとしてはTOP5に入っています。
まぁ、2022年はAntutuスコアが100万オーバーと言われるSnapdragon 8 Gen1やDimensity 9000が登場するのですが…
メモリとストレージ
メモリはたっぷりと8GB LPDDR5を搭載。
ストレージは256GB UFS3.1です。
UFSは「Universal Flash Storage」の略で、MLC/TLC NAND型フラッシュメモリーとコントローラーで構成されます。
言ってみれば、オンボードSSDのようなものです。
UFS 3.1は2021年1月にリリースされた現時点で最新の規格です。
規格上の転送速度は最大2,900MB/s。eMMC 4.5で最大200MB/sであることを考えると、高速ですね。
「XiaoXin Pad Pro(2021)」ではリード1,400MB/s、ライト500MB/sくらいになるようです。
その他
Wi-fiは当然のごとく802.11ax(Wi-fi 6)に対応。
バッテリーは10,200mAh。大きな筐体を最大限に活かしています。
充電はQC4.0に対応し、最大45Wでの急速充電が行えます。
また、タブレットとしては珍しく、電源ボタンに指紋認証機能が組み込まれています。
もう一つ珍しい点として、インターフェースがUSB 3.2 Gen2です。
いまだにUSB 2.0なタブレットも多い中、こんなところも手抜かりがありません。
外観
全体です。
筐体はアルミ合金、ベゼルは4辺等幅っぽくて、背面はツートーンになっています。
ディスプレイは12.6インチWQXGA(2560×1600)で、解像度自体は「XiaoXin Pad Pro(2021)」と同じです。
リフレッシュレートは120Hzと向上、最大輝度も600nitsとスマホ並みの明るさです。
色域はDCP-P3 100%なので、かなりの広色域ですね。
カメラは、タブレットとしては珍しく、背面が1300万(標準)+500万(広角)の2眼構成となっています。
面白い恬としては「Lenovo Project Unity」という新しいフレームワークに対応した点。
「Project Unity」はLenovoのPCとの間でペアリングを行い、PCのサブディスプレイとして使いつつ、タッチやペン入力が使えるというものです。
2021年9月のLenovo Tech World 2021で発表され、「XiaoXin Pad Pro 12.6」が初の対応機種となります。
まとめ
「XiaoXin Pad Pro 12.6」は現在AliExpressやBanggoodで販売されていて、価格はだいたい670~699ドル程度です。
AliExpress:678.30ドル
Banggood:669.99ドル(77,556円)
ペンとキーボードカバーは別売りで、Banggoodは取り扱っておらずAliExpressのみで購入できます。
Banggoodもいい加減ペンやキーボードもオプションで選択できるようにすればいいのに、(ほかのタブレットも含めて)いまだに本体しか取り扱っていないんですよね…
さすがに結構高額なので購入する人は多くはないと思いますが、どちらかというとLenovoの有機ELラインナップを充実させることが目的なんじゃないかなぁと。
2020年はASUSが有機ELノートでガンガン攻めてきてLenovoが追随、ただし方向性を変えてタブレットで攻めるという図式(実際はともかく外から見た分の話です)ですからね。
「Project Unity」を推し進めるのであれば今後は14インチ、15.6インチモデルも登場してもおかしくはないと思っていたり。
「XiaoXin Pad Pro 12.6」は既存のタブレットシリーズの延長ながら、新シリーズに手を出した感もあるので、今後の展開が楽しみです。
関連リンク
XiaoXin Pad Pro 12.6:AliExpress
XiaoXin Pad Pro 12.6:Banggood
ニュースリリース:Lenovo
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